毎日放送のアナウンサーが童話や絵本を朗読する「おはなしの扉」
10月です。あの長〜い残暑も終わり、最近はホントにすごしやすくなってきましたね。スポーツの秋、食欲の秋もいいですが、やはり読書の秋も忘れてはほしくありません。
「おはなしの扉」は今月も素敵な作品を用意しています。詩の朗読あり、かわいいお話あり、ちょっと不思議なお話も。ぜひぜひお聞きください。そして、作品の感想やご意見、おすすめの絵本など、メールやハガキでお寄せくださいね。紹介させて頂いた方には、図書カード(1000円分)をプレゼントしています。お待ちしています。
今月のおすすめ絵本
『あいたくて』
詩:工藤直子 絵:佐野洋子(大日本図書)
あなたがあいたいものは何ですか?ちょっと考えてみたくなる作品です。
『きつねのテスト』
さく:おざわただし え:かたやまけん(ビリケン出版)
何だか少しこわい‥。でも、つい読みすすんでしまう不思議な絵本。
『のんのんのんたとちびうさぎ』
さく:小野かおる(小峰書店)
ドジでのんびり屋のきつねは失敗ばかり。初めてうさぎをつかまえたけど…。
加藤康裕
アナウンサー
こんにちは、10月のナビゲーターの加藤康裕です。
ある時、絵本を読んでいて、きつねが出てくる作品が本当に多いことに気がつきました。
「おはなしの扉」でもかなりの数のきつね作品を読んでいると思いますが、今月も「きつねのテスト」と「のんのんのんたとちびうさぎ」の2作品を放送します。
でも、登場するきつねのイメージは好対照です。
「きつねのテスト」のきつねは、「かしこくて冷静」という、昔からのきつねのイメージに近いものですが、「のんのんのんたとちびうさぎ」の方は、のんびりしていてちょっとおとぼけ。どちらかというと、きつねの社会では生きづらいタイプでしょう。だから、お話では、あんな結末になっているのかもしれません。
読んだことのない方は、ぜひ放送をお楽しみに。
それから今月は詩の朗読もあります。工藤直子さんの「あいたくて」。
あいたくて、という言葉の持つ響き、あいたい対象との距離感が僕は好きです。
あいたくてという言葉には自分の思いがぎゅうっとこめられているような気がします。
10月は、あいたくて…なんて言ってみたくなる季節でもあります。
今月の放送予定
放送日
おはなし
作者
発行所
担当
10/5
のんのんのんたとちびうさぎ
小野かおる
小峰書店
上田悦子
「がちょうのたんじょうび」から「さるとさむらい」
新美南吉
大日本図書
美藤啓文
10/12
あいたくて
工藤直子
大日本図書
西村麻子
ともちゃんとこぐまくんのうんどうかい
あまんきみこ
福音館書店
松井 愛
10/19
きつねのテスト
おざわただし
ビリケン出版
森本栄浩
10/26
ぼくはおにいちゃん
かどのえいこ
童心社
亀井希生