第67回 キーの仕組みをおしえタロー
11月7日

大阪が日本が、世界が誇るギタリスト・押尾コータローがナニワ音楽ショウをお聴きのリスナーだけにお届けするギタークリニックコーナーです!
初心者にはむずかしいと思われがちな『キー』。
マスターすれば今後、強い見方になるに違いない!
マスターすれば今後、強い見方になるに違いない!

リスナーさんから「キーの仕組みわからない」とのメールが。
「これねぇ…難しいなぁ。けどやろう!
ピアノの鍵盤は思い浮かぶかな?
『ドレミファソラシド』。これの『ミ』と『ファ』の間と『シ』と『ド』の間に
は黒鍵がないんです。黒鍵、すなわち黒い鍵盤は半音を意味します。まずこれを
頭に入れます。
そして『CDEFGABC』。これってひとつひとつは、コーナーで出てくるコ
ードの名前です。順番にドレミファソラシドなんですよ。『ド』が『C』です」。
こんなルールがあるんですね。
「例えば、『C(ド)』の曲を『D(レ)』にするとします。となり同士の音な
ので1音だけ違うと思いきや半音があるのはもう覚えたよね。それをギターで言
うと2フレット変わるんです。
1フレット半音。だから『C(ド)』を『D(レ)』に変えるには1音上げるこ
とになるから2フレット移動。すなわち2カポということになります」。
なるほど〜!!!
「しかし例外があります。前半に言った、ピアノでいう黒鍵、半音がないところ
です。それが今回の『なごり雪』と深く関係しているんです。『なごり雪』は
『F(ファ)』のキーです。それを今回はキーを下げて『C(ド)』にしたい。
ならば、ギターは1フレット半音、それを3音下げるから、6フレットにカポ…
…ではなくて、半音が存在しない『E(ミ)』と『F(ファ)』をまたいでいく
ため、ここは1音とカウント。だから5カポなんです!!
『ドレミファソラシド』と『CDEFGABC』とにらめっこして、法則を覚え
てくださいね。簡単やから大丈夫!!」。