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上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
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歌ごよみ!
上野誠コラム
上野誠の万葉歌ごよみ
毎週日曜日 朝 5:40〜6:00

上野誠(奈良大学文学部教授)
松本麻衣子(MBSアナウンサー)
★松本麻衣子アナウンサーブログ
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。番組でご紹介させていただいた方には、上野先生の著書「大和三山の古代」をプレゼントします。
〒530-8304 毎日放送ラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【巻】11・2368…たらちねの母が手放れ
【巻】11・2540…振分の髪を短み
【巻】19・4292…うらうらに照れる春日に雲雀あがり
【巻】14・3399…信濃路は今の墾道
【巻】11・2472…見渡しの三室の山の巌菅(いわほすげ)
【巻】4・717…つれも無くあるらむ人を
【巻】10・1851…青柳の糸のくはしさ
【巻】10・1880…春日野の浅茅が上に
【巻】10・1844…冬過ぎて春来るらし
【巻】5・822…わが園に梅の花散る
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【巻】10・1851…青柳の糸のくはしさ
2011年3月27日

【巻】…10・1851

【歌】…青柳の糸のくはしさ 春風に乱れぬい間に見せむ子もがも

【訳】…青柳の枝垂れている枝。その枝が春風に乱れぬうちに見せる人がいたらいいのに・・残念!

【解】…作者が男性か女性かは、はっきりしませんが、いずれにしても恋人がいない人の歌です。
柳は葉が青々としている時が美しいのは言うまでもありませんが、葉が出る前、裸の枝がしなやかに垂れ下がっている様も、「天から糸が降ってくるようだ」と、その美しさを称える人は少なくありません。作者もそのひとり。
歌では、枝が春風で乱れないうちに、その美しい姿を一緒に楽しめる人がいたらいいのに、と恋人がいない寂しさを詠んでいます。
前回の歌もそうですが、どんなに楽しいことでも、一緒に感じられる人が居るのと居ないのとでは大きく違うことを、根底のテーマとして訴えているのです。
ちなみに今回の歌は、意中の人に対して「よければ一緒にどう?」と暗に誘いをかけた歌という可能性もあるようです。デートしませんかと、直接的に声をかけるより、このように婉曲的なお誘いの方が成功するかもしれませんね。