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「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年10月28日 放送分】 |
2017年10月28日 |
【巻】…10・2145
【歌】…秋萩の恋も尽きねば さ雄鹿の声い続ぎい続ぎ恋こそまされ
【訳】…秋萩への恋も尽きないうちに さお鹿の声が次々と次々とああ私の恋がつのっていく
【解】…万葉の時代、秋は宴会が多く、そこで歌を披露していました。 季節が良いので、春と秋は特に歌が多く、中でも、萩と鹿は定番の組み合わせ。 秋萩の恋とは、秋萩を愛おしく思い、可憐だなと思う心のことで、古代の人は恋に対する範囲が広かったことがうかがえます。 い続ぎの「い」は続ぎにつく接頭語。 恋こそまされとは、恋しさがつのってくる、大きくなっているという意味。 恋というものは、切れ目ないもの。1つの恋をすると続けざまに恋をするもので、萩を想うことと鹿を想うことは、恋人を想うことと同じということがわかります。 野遊びをしていたのに鹿の声も気になるという自分の心の移り変わりが歌に表されています。
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