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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年1月20日 放送分】 |
2018年1月20日 |
【巻】…10・1891
【歌】…冬ごもり春咲く花を手折(たお)り持ち 千度(ちたび)の限り恋ひ渡るかも
【訳】…冬が終わって春咲く花を手折って持ち 再現もなく、あなたのことを恋しく思う
【解】…冬ごもりとは冬がこもって春になること。 千度の限りとは無限にという意味です。 恋ひとは片思いのことで、恋ひ渡るかもとは、恋しく思い続けること。 花を手折り持ちとありますが、誰へ渡す花かはわかりません。 しかし、恋しく思い続けている、いつまで待って良いかわからない人への花なので、おそらく、こんなに恋しく思っても会えないならば、自分のために花を手折って持っておきたいということなのかもしれません。 誰に渡す花なのかがはっきりしない不思議な歌ですが、心の豊かさを求めて自分のために花を買って、誰かのことを想うのならば、 それはとても素敵なことです。
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