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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年4月21日 放送分】 |
2018年4月21日 |
【巻】…10・1932
【歌】…春雨の止まず降る降る わが恋ふる人の目すらを相見せなくに
【訳】…春雨は止まずに降る降る 私が恋ふる人の目すらも見せてくれないままに
【解】…止まず降る降るとは、ずっと降るということ。 恋ふるのふるは春雨の降るとかけていて、歌のリズムがとても良い歌です。 古代の人は相手の顔が見たいというより、目をみたいというくらいとても情熱的。 相見せなくにとは、目と目が合うこと。 この歌には2つの解釈があります。 春雨がずっと降り続いて、外で相手を見ることができない状態、もしくは、片思いの人に会いたくて待ち伏せしているけれど、春雨が降ってその人が外出してこないので見られないという状態のどちらとも捉えられます。 目はものを見るだけではなく、人を惹きつけるくらい力があるものだということを感じさせてくれる歌です。
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