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｢上野誠の万葉歌ごよみ｣ |
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| 【2018年4月28日 放送分】 |
2018年4月28日 |
【巻】…１０・１９３８
【歌】…旅にして妻恋すらし
霍公鳥（ほととぎす）神名備山（かんなびやま）にさ夜ふけて鳴く
【訳】…旅にして妻恋をしているらしい
ほととぎすが神名備山に夜がふけても鳴いている
【解】…妻恋すらしとは、旅が長くなって、妻に恋をしていること。
霍公鳥は、夏の鳥で、鳥は夜はほとんど鳴かないが霍公鳥は夜も鳴きます。
夜は男性が女性の家を訪ねる時間で、妻を恋しく思って鳴いていて、その声を聞いて私も恋しく思うという様子がうたわれています。
古代に夫婦間で恋の歌が多いのは、一緒に住んでいないからという生活だったことがわかります。
長旅で妻と離れていて、妻に恋をしているとい旅の恋の歌です。
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