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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年5月5日 放送分】 |
2018年5月5日 |
【巻】…4・622
【歌】…草枕旅に久しくなりぬれば 汝をこそ思へ な恋ひそ我妹よ
【訳】…旅が長く長くなってきたので お前さんのことばかり思っているよ 寂しがらないでおくれよ
【解】…草枕は旅にかかる枕詞。 汝とはお前さんというような意味で、こそは、強調するときのかかり助詞。 汝をこそ思へとは、あなただけという意味だが、このような強調する愛情表現をすることで、かえって、前は誰を想っていたのかとか何人も候補がいる中でのあなたという意味とも解釈することができます。 な恋ひそとは、恋しがらないでおくれという意味だが、相手に対してお願いをするような禁止構文となっています。 この歌からは、想いは一つのはずだと思う一方で、いろんな推測ができるという歌の捉え方のむずかしさが感じられます。
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