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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年5月19日 放送分】 |
2018年5月19日 |
【巻】…5・859
【歌】…春されば我家(わぎへ)の里の川門(かはと)には 鮎子(あゆこ)さ走る 君待ちがてに
【訳】…春になると我家の里の川門には 鮎が走り出すまるであなたを待っているかのように
【解】…若鮎は初夏を表すものです。春さればとは、春がやってくるとという意味。 川門は釣りができる渡場、川のあるところをいいます。 鮎子の子は、かわいいものにつける言葉。 君待ちがてにとは、あなたを私たちは待っていた、そして鮎ですらあなたを待っている、つまり、私たちは当然のようにあなた方を歓迎しますよというようなニュアンスです。 万葉集にでてくる春と秋の野遊びの歌はとても楽しそうなものばかりですが、その中でもこの歌からは、春のピクニック場での乙女たちの楽しそうな様子が感じられるうたです。
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