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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2019年1月19日 放送分】 |
2019年1月19日 |
【巻】19・4283
【歌】…梅の花咲けるが中に含めるは 恋や籠れる 雪を待つとか
【訳】…梅の花が咲いている中で、まだつぼみなのはなぜ 恋心がこもっているのか、雪を待っているのか、梅の心はわからない
【解】…この歌は、中務大輔茨田王の歌です。 “咲けるが中”は、いろんな解釈があります。咲いている中につぼみもある、であったり、咲いている中にもいろんな梅(早咲や遅咲)があると捉える人もいる。 早咲がよいか遅咲が良いかは、梅だけではなく、人生を重ね合わせることができます。遅咲だから苦労が多いともいえないのが人生。 “恋や籠れる”とは、恋心がこもっているので、梅の花も今は咲くのはやめようとか、好きな人の前でパッと咲こうとか、梅の中の色んな気持ちがあって、咲き方をコントロールしていることがわかる。 梅に出会ったとき、冬の名残りを楽しんだり、春を待つ人もいたりと、様々です。 梅にまつわる様々な人の想い、梅の花の側の思い、梅の花の咲く時のことを考えさせられる歌です。
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