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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2019年2月23日 放送分】 |
2019年2月23日 |
【ラジオウォーク特集A】 【巻】3・328
【歌】…あをによし奈良の都は 咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなり
【訳】…あをによし奈良の都は咲く花が 照り輝くように今まっさかり
【解】…奈良時代は、律令国家で役人は地方赴任をしないといけない時代だった。 この歌は小野老朝(おののおゆ)という役人が大宰府に赴任した時に歓迎会で、 平城京を想って歌ったものです。 あをによしは奈良にかかる枕詞。 薫ふとは照り輝くようにという意味。 今盛りなりとは、日本の中心である奈良の都が今が真っ盛りであることよ、 という宣言するような表現が、人々のせつない気持ちも含まれている。 実際は、疫病がはやったり、権力争いもあったり、外交関係も新羅や唐との関係が悪く、ゴタゴタしていた時期。 混沌としているがいつの時でも希望はある。 未来を良い時代にしようという宣言がされてあるような歌です。
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