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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
【2024年2月3日 放送分】
【2024年1月27日 放送分】
【2024年1月20日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2019年2月23日 放送分】
2019年2月23日
【ラジオウォーク特集A】
【巻】3・328

【歌】…あをによし奈良の都は
    咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなり

【訳】…あをによし奈良の都は咲く花が
    照り輝くように今まっさかり

【解】…奈良時代は、律令国家で役人は地方赴任をしないといけない時代だった。
    この歌は小野老朝(おののおゆ)という役人が大宰府に赴任した時に歓迎会で、
平城京を想って歌ったものです。
あをによしは奈良にかかる枕詞。
薫ふとは照り輝くようにという意味。
今盛りなりとは、日本の中心である奈良の都が今が真っ盛りであることよ、
という宣言するような表現が、人々のせつない気持ちも含まれている。
実際は、疫病がはやったり、権力争いもあったり、外交関係も新羅や唐との関係が悪く、ゴタゴタしていた時期。
混沌としているがいつの時でも希望はある。
未来を良い時代にしようという宣言がされてあるような歌です。