|
|
|
|
|
|
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
|
|
|
|
|
|
【2019年3月9日 放送分】 |
2019年3月9日 |
【ラジオウォーク特集C】 【巻】6・1045
【歌】…世間(よのなか)の常なきものと今ぞ知る 奈良の都の移ろふ見れば 【訳】…世の中というものは無情なものだと今やっとわかった 奈良の都が移ったのを見ると
【解】…時代を追うことに文字をかける人が増えていったが、新しい時代が多くなるにつれ、昔の文化が消えていくものだが、日本の歴史は大和から始まるという意識は強く、この時代のものは大切にされている。 無限の時間の中を有限の人生が存在しているのはどういうことかということが、仏教の教え。 この歌は、平城京から一時期、恭仁京へと移って、都が荒れた時期に詠まれた歌。 あれだけ素晴らしいと誉めたたえられていた藤原京も平城京へ移ってしまったということをみると、時代は変わるものであり、世の中は無常で永遠がないむなしいものだということ。 人生の無常を知って、その悲しみを知らないのは、浅はかなものではないか、 人生の無常を知る=醍醐味であること思いながら詠んでみたい歌です。
|
|
|
|