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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2019年8月24日 放送分】 |
2019年8月24日 |
【巻】…20・4485
【歌】…時の花いやめづらしも かくしこそ見(め)し明(あきら)めめ 秋立つごとに
【訳】…時の花は大そう珍しい。このようにご覧になって、秋がやってくるごとにくつろいで下さいね
【解】…大監物三形王(だいけんもつ・みかたのおほきみ)の邸宅で催された宴で、大伴家持が作った歌。季節は夏の終わり。時の移ろいに思いを馳せながら、時の花、つまり季節の花について詠んでいます。夏から秋へ・・その変化に気付いていなくても、季節の花は、時期になったら忘れずに咲いて、秋の到来を知らせてくれます。季節ごとの花を愛でていくことが、我々生きている人間には大切だと、家持は伝えているのでしょう。 現代に目をやれば、都市化が進んだ場所では、人々の生活は、とかく自然から遠ざかりがち。でも、季節の花に少し目線を移すことで、人が自然の営みの中で生きていることを思い出すことができるのではないでしょうか。
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