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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
【2024年2月10日 放送分】
【2024年2月3日 放送分】
【2024年1月27日 放送分】
【2024年1月20日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2019年8月31日 放送分】
2019年8月31日
【巻】…20・4310

【歌】…秋されば霧立ち渡る 天の川石並置かば継ぎて見むかも

【訳】…秋がやって来ると霧が立ち渡る。天の川に石を並べておくと絶えず二人は会えるのかなあ。そんなことなど、あるはずもない

【解】…大伴家持がひとり天の川を眺めながら作ったもの。「秋されば」は、秋が去るのではなく、やって来ればという意味。秋ならではの霧が発生して、天の川にかかっていたのでしょう。そこで家持が想像したのは、天の川に石が並べてあったら・・。
彦星と織女は、霧にまぎれて、石を渡って毎日でも行き来できるようになるのではないか。こういう想像をしたのは、もしかすると、家持自身がこの時、なかなか逢えないでいる人がいたのかもしれません。
ちなみに、秋は霧、春は霞がつきものですが、霧も霞も同じ原理で出来る自然現象です。万葉の時代は、その区別が完全には決められていないので、春の霧とか秋の霞が登場します。