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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2020年5月23日 放送分】 |
2020年5月23日 |
【巻】…19・4167
【歌】…時ごとにいや珍らしく咲く花を 折りも折らずも見らくしよしも
【訳】…季節ごとにたいそう珍しく咲く花は、折っても折らなくても見るのが楽しいことだ
【解】…この歌のひとつ前の4166番は長歌で、「季節ごとに沢山の花があるけれども、乙女たちがアヤメグサや花橘に糸を通して楽しんでいる。そこにホトトギス・・いい夏の始まりだ」という趣旨の内容です。今回ご紹介する4167番は、その反歌。季節ごとにめぐってくる花を、手折って見ることもあるし、そのまま手折らずに見ることもあるが、どちらも楽しいものだ、と詠んでいるのです。現在は、花や枝を手折ることはできませんが、それでも、散歩しながら野生の花を写真におさめたり、整備された公園で、整然とならぶ花たちを観賞したりと、色々な楽しみ方はできます。また、鳥の声を合わせて見ると、巡る季節の奥深い美しさが一層、実感できるかもしれません。
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