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「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2020年8月22日 放送分】 |
2020年8月22日 |
【巻】…10・2227
【歌】…思はぬに時雨(しぐれ)の雨は降りたれど 天雲(あまぐも)晴れて 月夜(つくよ)さやけし
【訳】…思いがけず時雨の雨は降ったけれど、天雲は晴れて月は鮮やかに澄み渡っている
【解】…「思はぬに」は、心ならずもという意味で、歌の最初にくる言葉としては大胆な使い方。それだけ、遭遇した時雨が予想外だったのでしょう。作者としては、「どうしたものか」と、困ったに違いありませんが、雨は一時的なもので、その後、月が鮮やかに澄み渡った空を見て、急に気分がよくなったのではないでしょうか。「さやけし」に、作者の心情が表れています。人の気分が、お天気に左右されるのは、今も昔も変わりませんね。今回のこの歌は、酷暑の日々が続いている中で、少しでも早く秋の気配をお届けしたいという上野誠さんの思いから選びました。
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