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〒530-8304 ＭＢＳラジオ
｢上野誠の万葉歌ごよみ｣ |
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| 【2021年2月6日 放送分】 |
2021年2月6日 |
【巻】…10・1837
【歌】…山のまに鶯（うぐひす）鳴きて うちなびく春と思へど 雪降り敷（し）きぬ
【訳】…山のまにウグイスが鳴いて、もう春だなあと思ったのだけれど、雪が地面に降り敷いている
【解】…山と山の間から聴こえてくるウグイスの声を耳にした作者は、「うちなびく春」と思いました。「うちなびく」は、春にかかる枕詞で、芽吹いた植物が風でなびいている様子を表します。春風が優しく吹き抜けてゆく風景が浮かびますね。一方で、雪が降り敷いている・・白い布を敷いたように広い範囲で雪が積もっているとのこと。暖かくなったと思ったら、また、染み入るような寒い日が舞い戻ったりと、冬から春に移り替わる時期の季節感が伝わってきます。
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