|
|
|
 |
 |
|
|
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 ＭＢＳラジオ
｢上野誠の万葉歌ごよみ｣ |
|
|
|
|
|
|
|
| 【2022年4月2日 放送分】 |
2022年4月2日 |
【巻】…20・4512
【歌】…池水に影さへ見えて 咲きにほふ馬酔木（あしび）の花を袖に扱入（こき）れな
【訳】…池の水に影さえも見えて、咲きにおうアシビの花を袖にこき入れよう
【解】…前回に続いて、式部大輔中臣清麻呂の邸宅で開かれた宴会て詠まれた歌。作者は大伴家持です。「にほふ」は、嗅覚としての匂いではなく、照り輝いている様を表す言葉です。庭のアシビが、池の水に影を映して美しく咲いていたのでしょう。袖にこき入れるとは、稲穂から稲の部分をしごき取るように、アシビの小さな花を取り集めて袖に入れることです。そうして歩くと、袖が動くたびに、アシビの花のいい匂いが漂います。それが、周囲の人を惹きつけたのでしょう。いわば、古代のおしゃれと言えそうです。
|
|
|
|
|
