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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2023年7月8日 放送分】 |
2023年7月8日 |
【巻】…6・965
【歌】…凡(おほ)ならばかもかも為(せ)むを 畏(かしこ)みと振りたき袖を忍(しの)びてあるかも
【訳】…普通の方なら、ああでもこうでもしましょうものを、おそれおおいと、振りたい袖を忍んでおります
【解】…九州大宰府の長官であった大伴旅人が、大納言(現在の首相にあたる役職)を兼任するために平城京に戻ることになりました。いよいよ出発ということになって、大宰府の北にある水城という場所で宴会をしたところ、児島(こしま)という遊女がやってきて、この歌を歌いました。内容としては、普通の人が相手なら、お酒をつぐなど色々とできることはあるのに、おそれ多い人なので、手を振ることさえも我慢している、というもの。切ない恋歌ですが、この歌が残っているということは、宴席の場で、場を盛り上げるために詠まれ、結果として残ったという見方もあります。
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