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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年9月7日 放送分】
【2024年8月31日 放送分】
【2024年8月24日 放送分】
【2024年8月17日 放送分】
【2024年8月10日 放送分】
【2024年8月3日 放送分】
【2024年7月27日 放送分】
【2024年7月20日 放送分】
【2024年7月13日 放送分】
【2024年7月6日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2023年7月8日 放送分】
2023年7月8日
【巻】…6・965

【歌】…凡(おほ)ならばかもかも為(せ)むを 畏(かしこ)みと振りたき袖を忍(しの)びてあるかも

【訳】…普通の方なら、ああでもこうでもしましょうものを、おそれおおいと、振りたい袖を忍んでおります

【解】…九州大宰府の長官であった大伴旅人が、大納言(現在の首相にあたる役職)を兼任するために平城京に戻ることになりました。いよいよ出発ということになって、大宰府の北にある水城という場所で宴会をしたところ、児島(こしま)という遊女がやってきて、この歌を歌いました。内容としては、普通の人が相手なら、お酒をつぐなど色々とできることはあるのに、おそれ多い人なので、手を振ることさえも我慢している、というもの。切ない恋歌ですが、この歌が残っているということは、宴席の場で、場を盛り上げるために詠まれ、結果として残ったという見方もあります。