ネットワーク1・17 楽屋話メールはこちらトップへ戻る

[←過去][最新]

第837回「阪神淡路から東日本、そして未来へ」 2012.09.24
 この番組は、阪神大震災のおきた年の春にスタートしました。被災した人のそばで、いっしょに歩く番組として、また、経験を活かして未来に備えるために放送してきました。「被災した人」「被災地を支援する人」「地震の専門家」「聴いて下さっているみなさんの声」…人と人、被災地と被災地をつなぐように、スタッフ一同、心を込めて制作してきました。

 泣いたり、笑ったり。番組にかかわる全ての人が、お隣さん同士のような気持ちになって、結ばれてきたと思います。その「つなぎ役」を17年半勤めさせていただいてありがとうございました。いままで出演して下さった方や番組にメッセージを寄せて下さった方の気配をいつも感じながら837回。重みを感じています。

東日本大震災の被災地では、阪神淡路の経験が求められています。これからやってくる大きな地震には、東北の経験と阪神淡路の記憶を共有し備えなければなりません。今こそ、これからの災害で犠牲になる人をひとりでも少なくするために、これまでの経験をつなげてゆく必要があります。あの辛く悲しい経験を「泣いて終わり」「忘れられて終わり」にしてはいけない。そう強く感じます。

私、魚住由紀と河本光正アナウンサーは、今回で番組卒業です。

これまで応援して下さったみなさん、心から感謝しています。

(魚住由紀)

2008年の春から4年半、この番組に携わってきました。この番組を聴いてくださった全ての方々、そして番組に出演していただき、様々なことを教えていただいたゲストの皆さんに心からお礼申し上げます。
この4年半番組に関わった中で最も大きな出来事は、昨年の東日本大震災です。
発災して1か月も経たないうちに岩手県に行きました。初めての被災地取材です。

初めて見た被災地は、凄まじい光景が広がっていました。

復興という言葉を使うことをとてもためらいました。

でも、1週間以上にわたる取材を終え、人のチカラというものを強く感じました
し、確実に復興すると確信して、大阪に帰ってきました。

ただその一方で、阪神淡路での高齢者問題のように、震災から15年以上経ってから、新たに浮かび上がる問題も少なくありません。今も問題は無くなっていません。

引き続き、阪神はもちろん、東北の被災地が、これからどう復興へ向けて進んでいくのか、見続けるべきですし、見続けたいと思っています。

繰り返しになりますが、重ねて、皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

(河本光正)
関西学院大学総合政策学部教授 室崎益輝さん

第836回 「防災訓練を考える〜大阪880万人訓練を例に 」 2012.09.10
今月5日、大阪府は、「大阪880万人訓練」を行いました。いざという時にどう動くべきかを考えるきっかけにしてもらおうというもので、午前11時に、大阪府内にある携帯電話に「避難訓練メール」が一斉送信されました。今回はこの訓練を例に、防災訓練について木村拓郎さんと一緒に考えました。
 「地震があったら津波のことを考えて高い所に上がる。」「テレビが無い場所だと、携帯でこういう情報が得られるのは良いこと。」と、訓練を好意的に受け止める意見があった一方で、「メールが届いていない。」「携帯電話を持っていない人はどうやって情報を受け取るの?」という声も。木村さんは、「“何かあれば行政がメールで知らせてくれるんだ”と市民が受け身になると、携帯に依存してしまい、自発的な行動に結びつかないのでは」と、情報を携帯に提供するもろさを指摘しました。大規模訓練をする際には、事前に訓練の狙いや意図を周知した上で、沿岸部は津波避難訓練、内陸部は消火訓練といった、地域の特性に合わせた訓練が有効だと言います。
 また、地域で行う防災訓練でより多くの人に参加してもらうために工夫が必要だと木村さんは言います。参加するたびにシールやポイントを貰い、一定数に達すると防災にちなんだ景品をもらえたり、訓練にゲーム性を持たせ、消火訓練のタイムを競い、最も早いグループには景品がもらえたり、楽しい訓練にすることが大事とのこと。訓練をやりっぱなしにせず、食事をしながらの反省会で近所の人と親交を深めることも効果的だそうです。
 訓練でやるような事は、頭では分かっていても緊急時には実践できない、ということがよくあるので、訓練は大事です。でも、訓練ってどうも「こなし作業」になりがち。「楽しい防災訓練」だと長続きするし、理解も深まるでしょう。私の地元でも、「楽しい訓練」を自治会に呼びかけてみましょうか。
(河本 光正)

【写真上】大阪府内の携帯電話に送信された訓練メール
減災・復興支援機構 理事長 木村拓郎さん

第835回「南海トラフ巨大地震〜衝撃の想定を分析」 2012.09.03
日本で最大級の地震とみられている南海トラフ地震、その被害想定が発表されました。南海トラフ巨大地震は、静岡県から九州の沖合にある約700�`にも及ぶ海溝を震源とするものです。最悪の場合、全国で死者が32万人、近畿2府4県でも9万人を越えると想定されました。南海トラフ巨大地震とは?それぞれの地域ではどんな被害を受けるのか?被害を減らす策はあるのか?南海トラフ巨大地震モデル検討委員会の平原和朗さんに聞きました。
 
 新想定では、和歌山県の串本町では18�b、すさみ町では20�bの津波が押し寄せるケースも考えられています。しかも、串本町で津波高1�bを越えるのは最短で2分。「この数字を聞いて逃げるのを諦めるといった声もあがったが、決して諦めずに避難して欲しい」と平原さん。想定は絵空事ではないけれど、次に起きる南海トラフ地震が必ずそうなるというものではありません。

 揺れの大きさにも注意が必要です。和歌山では震度7ないし6強、神戸や大阪でなどでも震度6強の揺れに見舞われます。大規模な範囲で建物が倒壊し、火災が発生すると指摘されています。それは、死因の9割近くが家屋の倒壊によるものだった阪神淡路大震災に匹敵する揺れ。そのあとに、東日本大震災と同じような高さの津波が襲ってくるということです。

 驚くばかりの想定ですが、対策を打てば犠牲者の数は全国で6万人まで減らせるとしています。行政が新しい対策を進めることはもちろん、ひとりひとりが「津波には早期避難」「揺れには建物の耐震化や家具の転倒防止」などできることから始めて欲しいとのことでした。また、南海トラフ巨大地震だけでなく、その前後60年間に起きるとされる内陸地震被害への注意も、どうか忘れないで下さいね。阪神淡路大震災をきっかけに西南日本は地震の活動期に入ったと言われています。
(魚住由紀)
南海トラフ巨大地震モデル検討会委員・京都大学大学院教授 平原和朗さん

第834回「増加する“ゲリラ豪雨“〜水害から命を守るために」2012.08.27
今月は近畿各地で局地的な大雨がふり、京都府宇治市では川が決壊するなど大きな被害が出ました。大阪でも激しい雨で浸水や落雷の被害が発生しています。突然、短時間に局地的に雨が降る“ゲリラ暴雨”は増えています。豪雨から身を守る為にはどうすればよいのか、豪雨災害発生のメカニズムや、予測方法、避難のあり方などが専門の大石さんに伺いました。

「上空に寒気が入り大気が不安定」という天気予報には注意と大石さん。さらに、暑くて湿度も高ければ、豪雨が起きやすいそうです。ゲリラ豪雨は、「地面近くの暖かい空気」「上空の冷たい空気」「水蒸気」の3つの条件がそろったときに、空気が混ざり合い、水蒸気が上空に運ばれて雨となり落ちてくることによって起きるから。都市部では、エアコンの室外機からの熱風や車の排気ガスなどで、地面の近くに暖かい空気ができやすくゲリラ豪雨を増やす一因にもなっているとか。

「人には、自分だけは大丈夫と思ってしまう心理がある」の話にも、なるほどと思いました。私も頭の隅っこでそう思っているような気がします。そんな気持ちは大敵ですね。皆さんも、大石さんのアドバイスにあったように、住んでいるところ、働いている場所の土地がどんなところかを知って、どこへどういう経路で逃げれば安全か、事前に想像して下さい。自治体が公開しているハザードマップも参考に。

ゲリラ豪雨は、狭いエリアで急に起きるので予測も難しいうえ、対象になる人に注意を呼びかける方法にも課題があります。ラジオで情報を伝える私たちも、表現やタイミングで工夫をしていかねばならないと感じました。
(魚住由紀)
ゲスト:神戸大学都市安全研究センター教授 大石哲さん

第833回「夏休み防災自由研究〜液状化はなぜ起こる?」2012.08.20
もう夏休みも終盤!ということで、今回は「地盤の液状化」をテーマに、自由研究の参考になる放送をしようと考えました。
液状化現象を考える上で無視できないのが地下水。かつて大阪では、工業用水などに使うため地下水を大量にくみ上げ、その結果、地盤沈下の問題が起こりました。大阪市が1962(昭和37)年から地下水のくみ上げを制限し、地盤沈下は止まりました。が、今度は逆に地下水位が上昇し、地下1メートルぐらいまで上がっているそうです。地下水が多いと、液状化現象が起きやすくなる上、地震の揺れが大きくなる可能性もあるとのこと。

スタジオでは、平たい透明な容器に水を含ませた砂を入れ、その上に建物の模型を置いて街を再現。振動台で地震のような揺れを起こして、液状化現象が起こる様子を実況でお伝えしました。揺れ始めてしばらくは何の変化もありませんでしたが、地中から水が上がってくると、一気に地盤が緩み始めます。地下深くまで杭を打っていないビルや高速道路は倒れてしまいました。一方で、地中に埋めておいた水道管や地下駐車場の模型は地表に姿を現しました。これが実際の街で起こると考えると恐ろしいことです。そのため、「地下水を適度にくみ上げて利用すればいいんです」と中川さんは言います。

この液状化実験は、みなさんの身近にあるものでも再現できます。たとえば、ジャムを入れるようなビンに砂をつめ、そこに水を含ませて、小さな木のカケラを埋めこみます。ビンを手でたたいて振動を与えると、砂から水が染み出して液状化し、木のカケラが浮いてくるという現象が起こります。水の量が少ないと液状化しないことも、この実験で確認できます。ペットボトルを使った実験もあります。是非やってみてください。まだ宿題が終わっていないみなさんの助けになれば幸いです。
(河本 光正)

【写真下】身近なものでも液状化実験ができます。
ゲスト:大阪市立大学名誉教授 中川康一さん

第832回「福島の子どもたちを招く保養キャンプ」2012.08.13
原発事故の影響で屋外での活動が制限されている福島県の子どもたちを招く「保養キャンプ」が2週間にわたって行われました。放射能を気にせず子どもたちを遊ばせたいという福島県の保護者らの要望を受けて明石市のボランティア団体が行ったもので、昨年夏に続いて二回目です。子どもたちは、明石市や佐用町で、プールや川遊びなどを思い切り楽しみました。

私がキャンプを訪ねたのは、子どもたちがバスで福島へ帰る前日。日中は天文科学館へ行き、夜はバーベキューでお別れ会。幼稚園児から小学校6年生まで30人の子どもたちが名残惜しそうにはしゃいでいました。「福島では自然の中で遊ぶことはできないから、すごく楽しかった。帰りたくない」。こどもたちのことばに、世話をするボランティアたちも切ない思いをしていました。

同様の「保養キャンプ」を開催する動きは全国に広がっていて、特に阪神・淡路大震災を経験した関西では、活動が活発です。チェルノブイリ事故のあと、ベラルーシでは、いまも一定期間の保養を国が補償しているそうです。「福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト」代表の小野洋さんは「関西ではそれぞれの団体の連携も始まっている。これからも何とか続けていきたい」と話します。

「普段から長靴下や長袖を着て、草むらには近づかない」「外遊びには時間制限がある」子どもたちから聞いた福島での生活。「あそこの線量は高い」「ホールボディカウンターはからだの線量を測るもの」といった子どもたちの知識に福島の現実をつきつけられました。子どもたちを、そうした生活環境に追いやった私たち大人の責任を痛感します。
(魚住由紀)

【写真】明石公園でバーベキューを楽しむ子どもたち
取材報告:魚住由紀

第831回 「混乱を避け、住民の命を守るためにどうすべきか〜中央防災会議の中間報告を受けて」 2012.08.06
先月19日、中央防災会議が南海トラフ巨大地震について、当面取り組むべき対策をまとめ、中間報告を公表しました。

内容は、津波への対策が中心ですが、昨年の東日本大震災を受け、「リアス式海岸部」と「平野部」と、地形によって対策の内容を変えて打ち出すなど、これまでには無かった視点で書かれています。リアス式海岸部だと、高台が近くにあるので、避難路をきちんと確保する。平野部だと、海から離れる避難ではなく、垂直避難=高いところに逃げられるように、一定の間隔でビルを建てたり、幹線道路や鉄道の線路を盛り土の上に設置して、陸上の防波堤のような役割を持たせたり、といった対策が挙げられると言う事です。

また今回、例外的に車での避難を容認する内容も盛り込まれました。徒歩での避難が原則と言われますが、高齢者・体が不自由な人などには、車での避難が有効とのこと。ただ、これには、「ルール作りが必要だ」と河田先生。「地域の誰が、誰を乗せるのか」「どの道を通って高台に向かうのか」「車は高台のどこに停めるか」などといったことを細かく決めておかないと、高台へ向かう狭い道路で渋滞がおきてしまうからです。このほか、地域で防災のリーダーを担う防災コーディネーター育成の重要性も語られました。これらは全て時間もかかることですし、出来るだけ早く対策に取りかかるスピード感が必要になってきます。

今月22日には、10メートル間隔という従来の5倍細かい津波想定や、人的被害の想定が発表され、今年の冬には対策の最終報告も出される予定です。他人事と思わず、自分に関わる事と自覚するためにも、新しい発表があるたび、河田先生には解説していただき理解を深めたいと思います。
(河本光正)
ゲスト:関西大学社会安全学部教授、南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ主査 河田惠昭さん

第830回「避難路を確保するために〜和歌山県の取り組み」2012.07.30
南海地震が起きると、短い時間で津波がおしよせる恐れがある和歌山県で、ある条例が成立しました。どんな条例なのか、住民の反応は?河本アナウンサーが取材しました。

今月6日、県議会で可決した「避難路条例」。津波から高台へ逃げる為の通路を、建物や塀の倒壊でふさいでしまわないようにしようというものです。家の持ち主には、耐震診断や改修の努力義務が生じます。多くの人が殺到するかもしれない避難路は「特定避難路」に指定、沿道で倒壊の可能性がある建物に対して、県は耐震改修や撤去を命令できます。津波からの避難を目的に建物に制限をかける条例は全国で初めてといいます。

和歌山県の沿岸部で、古い街並が残る地区に住む人にマイクを向けると「避難するときに倒壊すると大変。行政から、耐震が必要であることを言って欲しい。危険箇所は何カ所もある」の声。一方、条例が制定されたからといって耐震改修の助成制度はこれまでと変りません。自己負担分も少なくないため、「迷惑な条例だ」と話す住民にも出会いました。

避難路の確保は、和歌山県だけでなく全国的に抱える問題です。海から離れているところでも、建物が倒壊すると避難や救出の妨げになります。耐震化は、自分や家族のいのちを守るためであると同時に、地域全体で考える必要があることを改めて考えさせられました。

「今月の気になる地震」では、静穏化が続く丹波山地の微小地震について京都大学防災研究所の片尾浩准教授に解説いただきました。
(魚住由紀)

【写真】和歌山県沿岸部。避難路となる路地には、海抜表示の看板がいたるところにある。
取材報告:MBS・河本光正アナウンサー

第829回『大阪を襲った地震と津波』2012.07.09
〜歴史を紐解くと、大阪は何度も地震と津波の被害を受けている〜
戦国時代から江戸時代を中心に、古文書など歴史資料から過去の地震被害を研究されている、大阪歴史博物館の学芸員、大澤研一さんにお話を聞きました。大澤さんによると、近畿地方でマグニチュード6以上と推定される地震は、最も古い記録で599年に発生。それ以降、現在まで約50回起きているということです。
大阪の津波被害は、古いもので平安時代の1099年に起きた南海地震まで記録をさかのぼれるとのこと。その後、南北朝時代の1361年に起きた康安の南海地震では、「四天王寺のお堂が粉々になった」「五重塔が傾いた」「津波の直前、潮が引き、砂の上で跳ねている魚を拾いに行った漁民が犠牲になった」といったことが記録に残されています。このとき大阪を襲った津波の高さは10メートルを超えていたと推定されています。
「江戸末期、1854年の安政の南海地震の時は、地震後大阪に津波が来るまで1時間半から2時間かかったという記録が残されている。基本的な知識を持っていれば、落ち着いて行動できる。そのためにも歴史に学ぶことは大事」と大澤さん。「大阪は地震が少ないのでは?」なんていうのは、大間違い。歴史を教えていただいた今、そうのん気にはしていられません。多くの犠牲者を出した失敗の歴史だけは繰り返さないよう、きちんと備える必要がありますね。
(河本 光正)

【写真上】安政の南海地震の津波碑(大阪・浪速区)
ゲスト:大阪歴史博物館学芸員 大澤研一さん

第828回『南海トラフ巨大地 震に備えて〜国のワーキンググループトップに聞く』2012.07.02
 今年3月末、南海トラフの巨大地震についての新しい想定が国から発表され、地震の震度や津波の高さが各地で大幅に見直されました。 和歌山県の一番早いところでは2分で津波が到達するという予測や、高知県では34メートルの高さの津波になるところもあるいう内容に、防災 対策にあたる行政も困惑。避難を諦めるかもしれないという住民の声も。命を守るために私たちはどうすればよいのでしょうか。

 確認しておきたいのは、この数値は南海トラフで起こりうる最大級の地震・津波想定だということ。次にくる巨大地震が最大級になるか はわかりません。また、津波は第一波がいちばん高くなるとは限りません。決して「2分で34メートルの津波が襲う」という意味でもありませ ん。

 センセーショナルな数値ですが、公表した真意について河田さんは「基本防災対策をしていなかった自治体や地域にも防災に取り組んで もらうため」にあるとし「想定外が起きないように考えた数字」と言います。
 
 まもなく発表される推計ではさらに細かい想定が盛り込まれ、それをもとに、より具体的な防災計画をたてられるようになるそうです。 例えば、場所による津波の襲い方の違いをみながら、それぞれの人や地域に合った逃げ方を考える。ある人は一番危険なC地点から危険度 がやや低いB地点へ、ある人は危険度がやや低いB地点から危険度の少ないA地点へ逃げるという具合に。

 ワーキンググループでは、現在の法律の中でどんな防災対策や災害に強いまちづくりができるか整理し具体的に指し示すための作業をし ているとのこと。「津波の想定高の数値に一喜一憂してはいけない。津波高2メートルでも木造家屋を流してしまう30メートルでも2メートルでも、とに かく逃げる事が大切です」としめくくりました。

 こうした発表の際は十分な補足説明が必要になります。私たちの伝え方も難しいと改めて感じました。
(魚住由紀)
ゲスト:関西大学社会安全学部教授、南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ主査 河田恵昭さん

ネットワーク1・17

Copyright © Mainichi Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.