西建工業株式会社
代表取締役 西口敬一さん
https://nishikenkougyou.co.jp
ICT施工で工事と現場の効率化を測る

西建工業株式会社
代表取締役 西口敬一さん
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ICT施工で工事と現場の効率化を測る
万水電機設備工業株式会社
代表取締役 清水大吾さん
http://www.vansui.com/
日々の当たり前を支える プラント施設の施工と施工管理
ゲストは西建工業株式会社の代表取締役 西口敬一さん。
まずは事業内容から伺っていきましょう。
「土木工事をやらせてもらっています。
土木工事も色々な種類がありまして、僕らは大型重機を使った造成工事をはじめ、道路、空港、ダム工事等、土を大量に動かす大規模土木工事がメインです。
現場は街の中というより、郊外の山や川の近くが多いですね。
自社の大型重機を現場に持って行き、それで山を削り、土を運び、ブルドーザーで敷き慣らします。
会社は和歌山にありまして、東海や四国などの現場で仕事をさせていただいています」。

会社の特色はどんなところですか?「専門工事業ですので、元請け企業さんの下でお仕事をさせていただいております。
最近は大規模の現場ですので、ゼネコンさんの下請けをさせていただいたりしております。
重機は小型のものから大型まで合わせておよそ120台所有しています。
特色としましてはICT施工に特化しているということです。
ICT施工とは建設工事においてICT、情報通信技術を活用して、測量、設計、施工、出来形管理までを効率化し、高精度化するという施工方法です。
私たちは自然を相手にすることが多いため、広範囲の測量が必要になるケースが多いのです。
そこでドローンやレーザースキャナーを使って現地の地形を3D化しています。
実際の山や川といった自然の形を縮小したような立体モデルをパソコン上に作ります。
ちなみにこれは現地を知るための手段です。
現場に行かなければ分かった正確な情報をいつでも得ることができます。
次に3D設計データを作成します。
つまり完成形をパソコン上で作るわけです。
それを現状の形と仕上がりの形をパソコン上で重ね合わせることで、どこをどれだけ削るのかなど作業量がパソコン上で分かります」。
まさに工事現場の進化ですね。
導入はいつ、どんなきっかけだったのでしょうか?
「私たちは導入が早かった方だと思います。
会社を始めたばかりの頃は従業員もおらず、友人と2人だけでした。
測量も重機の操作も全て自分たちでやらなければならない状況。
何か良い方法をと調べた結果、ICTのデジタル化、ドローン測量を知りました。
当時請け負っていた仕事は広大な敷地の造成が必要なものが多く、考えた末に辿り着いた方法でした。
当時は、他の業者でそこまで進んでいるところは少なかったですね」
まさに文字通りの開拓者。
ご苦労などはありませんでしたか?
「3D化するためのソフトなど誰も使ったことのないものを導入したので、まず教えてくれる人がいなかったことが一番大変でした。
日本のソフトではなかったのでヘルプセンターへの問い合わせも全て英語でした。
日本で分かる人に電話して訊いていましたね。
当時は今のように簡単に翻訳機能やAIもありませんので、使えるようになるだけでも大変でした。
現場は待ってくれないのでね。
今では簡単な操作で使えるソフトがたくさん出てきました。
2016年から国土交通省のICT施工が推奨されるようになり、10年くらい前から様々なソフト会社も対応してきました」。
現場を3D設計データ化。
そして実際に施工。
「3D設計データを元に現場でどうするか、重機をどう使うかということに移ります。
ICT建機とは、GPSやさらに高精度の位置情報を確認できるGNSSが搭載されています。
これによって機械自身が今いる場所や高さを把握しています。
自動車のカーナビのようなものです。
カーナビのモニターがついているような感じですね。
自分が今、広い山の中のどこにいるのか全て分かります。
さらに先ほどの3D設計データを重機に入れることで、どの場所から何m掘ればいいかなど全て表示されます。
所有している重機中でおよそ半分の5、60台はICT建機です。
カーナビが付いていない車で遠くへ出かけることって不安ですよね。
それと同じで私たちもICTが付いていない機械に乗る方が不安なところがあります。
仕上がった後に最初に測量したドローンで再度測量することで、設計と仕上がりとが合っているかを確認できます」。
これは元々、人の手でやっていたことですよね。
「従来の施工方法では大きな山のどこから切るかを決めるために、杭を打って切り始めなどを測量する必要がありました。
重機を使うことで、その測量の手間が省けます。
上空から測れば良いので、わざわざ人が測量する必要はありません。
私たちも創業当初、実作業をする人がいなかったので、杭を入れる手間を省きたかったというのもあります。
ちなみに現在、従業員は全員で60人くらいです。
普通なら1ヶ月かかる工事の効率を上げて、半分の工期で終わらせようと考えてやっています。
元請け業者さんも、私たちの機械を使うことで現場測量の手間が減るので、管理者の方たちにも喜んでいただいています」。
