光オンデマンドケミカル株式会社
代表取締役 津田明彦さん
https://photo-od-chem.co.jp
株式会社ヴァイオス
専務取締役・常務取締役
吉村享さん・村岡英樹さん
https://vioce.jp
先進の技術を人がつなげて生まれたプロジェクト

光オンデマンドケミカル株式会社
代表取締役 津田明彦さん
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株式会社ヴァイオス
専務取締役・常務取締役
吉村享さん・村岡英樹さん
https://vioce.jp
先進の技術を人がつなげて生まれたプロジェクト
泉南市
市長 山本優真さん
成長戦略室 ふるさと連携戦略課
課長 岡崎進一さん
https://www.city.sennan.lg.jp
海と関空のある町 地域課題を産学官金の力で解決
先週に引き続き、『漂着アオサ等のアップサイクルに向けた共同研究』に関わる自治体、企業の取り組みをご紹介します。
ゲストは光オンデマンドケミカル株式会社の代表取締役 津田明彦さん、 株式会社ヴァイオスの専務取締役 吉村享さん、 常務取締役 村岡英樹さんです。
まずはそれぞれの会社の事業について伺います。
光オンデマンドケミカル株式会社の津田さんから。
「そもそも私は神戸大学の研究者なんです。
私の研究室で開発した世界初の光化学反応を社会実装するために設立した スタートアップが光オンデマンドケミカル株式会社です。
バイオ由来のメタンガスから光で農薬の原料とかポリマーなど、 有用な化学品を作る事業を行っています」。

続いては株式会社ヴァイオスの吉村さん。
「『資源循環のループを構築し地域と共に歩む』を経営理念に掲げています。
し尿や生ゴミなどの未利用資源からメタン発酵によって、 再生可能エネルギーを生み出すプラントを自社で開発、製造販売しております。
またそれだけでなく、メタン発酵で生まれる消化液を液体肥料として活用し、 化学肥料を削減しながら、 地元和歌山の農地で年間100万個のニンニクを栽培しています。
廃棄物をエネルギーに変え、その副産物で農産物を育てる。
まさに私たち自身が、資源循環のモデルを実践しています」。
両社の力、技術が結集しています。
「私どもの技術はメタンから化学品を作るというところ。
しかし、私どもにはそのメタンを作る技術はないんですよ。
そのメタンを作る技術をお持ちなのが、株式会社ヴァイオスさん。
メタンガスは電気にしてしまうと安い用途になってしまうわけです。
それを高付加価値の化学品に変えるというところがポイントになってきますね」と津田さん。
改めてこの連携はどういった流れから?
続けて津田さんにお話しいただきます
「泉南市のタルイサザンビーチにものすごい量のアオサが漂着していました。
最初に見た時はびっくりしましたね。
浜辺に大量のレタスが打ち上げられているような状態でした。
それが畑のように見えるぐらいの量で衝撃的でしたね。
しかもそれが臭いを放つ。
せっかく泳ぎに来られている方々からすると不快ですよね。
そもそもは池田泉州銀行様のピッチイベントに登壇させていただいたことから。
そこでお会いしたのが泉南市様からお越しくださった担当者の方で、 今まで漂着アオサを集めて焼却処分してきたというお話を聞きました。
そこで我々の技術で漂着アオサをアップサイクルして社会の役に立てる事ができないか、と。
とてもアツい方だったんですよね。
他の質問者の方々と目が全然違っていて目がキラキラしておられました。
この話を聴かないといけないというところから、 実際にビーチへ足を運んだという流れです」。
アオサからメタンはすぐに生まれたのでしょうか?
続けて津田さんに伺います。
「我々はメタンから化学品を作る事ができるのですが、 アオサからメタンを発生させる技術は無いんですよ。
調査を進めていると泉南市から程近い和歌山の紀ノ川市に、 それができる株式会社ヴァイオスさんを知りました。
でもコンタクトする方法が無いので、 池田泉州銀行さんに相談したところ偶然にもお取引先だったんですよ。
運命的なものを感じましたね」。
この話が持ち上がった時にどのようにお感じになったのでしょう。
株式会社ヴァイオスの吉村さん。
「うちの常務もこの専門で研究していましたので、話を聴いてみようということになりました。
そういった先進的なことに取り組めるのは面白いと思いまして、 進めることにしました」。
産学官金の連携。
お話を伺っているととてもスムーズに感じます。
津田さんに伺います。
「こうやってうまくいく産学官金の連携は、本当に珍しいと思いますね。
この連携の特徴は性質が全く異なる複数の機関が適材適所で役割を担っていること。
泉南市さんは地域課題、 神戸大学は世界初の研究と技術、 光オンデマンドケミカル株式会社はそれをビジネスに展開する、 そして株式会社ヴァイオスさんは小型のメタン発酵システムを運転して、 資源循環を事業として実践。
この連携が元々、捨てられるしかなかったアオサがメタンガスになって、 高付加価値の化学品になっていく。
自治体と企業と大学、 社会での役割とか組織の仕組みも異なっていて、 組織運営のための資金の獲得方法も全く違うわけです。
お互いを理解する事が本当に難しいんですよ。
大阪関西、そして地元を大切にしたいっていう共通の気持ち、 昭和気質のちょっと熱いオヤジ連中が偶然か必然か集まっている事。
これもお互いを理解し合える連携体制を構築できた要因かもしれないですね」。
株式会社ヴァイオスの吉村さんはこの連携をどうお感じになっていましたか?
「泉南市に私たちのグループ会社もありますので、 協力して密にやっていければと思っていました。
役割分担で前向きにやっているうちに噛み合っていったというか。
メタンを発生させるために今までは食品残渣や野菜くずなどはありましたが、 自然由来、しかも海のものというのはなかったですね。
アオサについている塩分を水洗いしてから処理したり、 今はそのまま処理したり色々と試行錯誤しています。
その中で泉南市さんから出る食品残渣や野菜くずで試して、 次の実証に進んでいるという段階ですね」。
実際の実験などについて株式会社ヴァイオスの村岡さんに伺います。
「第①期は当社の和歌山の実験室にアオサや他のゴミを持ち込んで実験していました。
今回の第②期に関しては、 泉南市様のし尿処理場、双子川浄苑施設の中の土地をお借りして、 本格的な実証機を持ち込んで実証させていただいています。
夏場にはサザンビーチの方にお伺いして漂着アオサを拾いに行きました。
アオサの難しさは、そもそも水の中にあるので砕きにくいということ。
含まれている塩分の問題、浸透圧の関係など課題があります。
そういった意味では、なかなか手強い原料になっています。
ベストミックスを考えてアオサのメタンガスのポテンシャルを引き出すために、 様々な研究にトライさせていただいています。
年末ぐらいまでにはいい結果をお届けしたいと頑張っているところです」。

本当に熱い思いから生まれたプロジェクトです。
津田さんにお話しいただきます。
「いい技術を繋ぐのは"人"なんですよね。
その人において重要なのが池田泉州銀行さんですね。
今回、プロジェクトリーダーのような役割を担っていただきました。
泉南市、神戸大、光オンデマンド、ヴァイオスさん、そして今期からはMUIC Kansaiさん。
本当にこの難しいコミュニケーションを根気強く調整してくださいました。
たいへんありがたい存在です」。

光オンデマンドケミカル株式会社
代表取締役 津田明彦さん
https://photo-od-chem.co.jp
株式会社ヴァイオス
専務取締役・常務取締役
吉村享さん・村岡英樹さん
https://vioce.jp
先進の技術を人がつなげて生まれたプロジェクト
泉南市
市長 山本優真さん
成長戦略室 ふるさと連携戦略課
課長 岡崎進一さん
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海と関空のある町 地域課題を産学官金の力で解決