2017年

2月12日

シンプルな材料にさらなるアイデアを注入

先週に引き続き、大阪下町の味・満月ポンでおなじみ、 株式会社松岡製菓 代表取締役社長の松岡清徳さん

老舗の製菓メーカーですが、 その歴史を遡ると今年で59年目。
創業は昭和33年で、会社になったのは昭和57年。
個人商店からのスタートだったそうです。
「戦後、どんぐり飴を作っていました。
父は他にもカルメラを焼いたりしていましたね。
そして途中からポンせんにシフトしました」
元々は手焼きだったポンせんを機械化
早い段階で機械化されて本格事業化に繋がったそうです。
「ありがたいことに、たくさん注文をいただいていたんですね。
そのニーズに応えるための機械化でした」

機械化されても味へのこだわりは変わりません。
小麦粉と塩水だけで作られたシンプルなポンせん。
季節ごとに微妙に変化する小麦粉に対応。
手作りで小麦粉の感覚を確かめながら焼いているそうです。
そのおかげで食べても胃もたれしない、あとを引く味に。

そのこだわりのポンせんはどういった背景で生まれたお菓子なのでしょう?
「小麦粉と塩水だけ。
物資がない時代だからこそ生まれたお菓子だと思います。
最初は神奈川で生まれたそうです。
昔は一斗缶で大きめのサイズだったそうです。
私たちの『満月ポン』のサイズはスーパーに置くようになってからですね。
ちなみに直径6cmです」

先週、マヨネーズや蜂蜜をつけた満月ポンをいただきましたが、 それ以外のアプローチはされているのでしょうか?
「食品なので薬膳的なアプローチも考えています。
ごま、しそなどの植物系の食品は焼き込みができて香りも残るんです。
魚などの動物系のものは焼いているときはいい香りがするんですが、 出来上がるとコゲになったり…難しいものですね」
一時期、カレー味の満月ポンがあったそうですが、 生産ラインにカレーの香りが残ってしまうそうで、 早くに姿を消しました。
リスナーの皆さんの中で食べたことがある方は、かなりレアです。

満月ポン、そして松岡製菓はこの先、どんな未来を見つめていらっしゃるのでしょうか?
「ポンせんは、お年寄りに好まれていて、 若い方には向かないのではと思っていた時期もあったんです。
だからこそ新たなアイデアを吹き込んでいかなければならないと思います。
そういえば、父はどんな時も“大丈夫”と言っていましたね。
今思うと父の感覚は正しかったんです。
私はこの仕事を長く続けて、 一層、満月ポンを愛していただくために次の枝葉を作っておく。
10年、20年後の種まきをしています」

直径6cmの満月ポン。
この一枚一枚に愛情が満ちています。

株式会社松岡製菓から『満月ポンお試しセット』を5人の方にプレゼント!

黒みつしょう油味満月ポン
90g満月ポン
9枚手造りポンせん
小判2枚塩ポンせん(10個パック)
60g満月ポン
ポンちゃんストラップ
みつきちゃんうちわ

宛先は
メール akarui@mbs1179.com
FAX 06−6809−9090
ハガキ 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 満月ポン 」係
*当選者の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

シンプルなポンせんだからこそ、時代の中で変化しているんですよね。
ニーズの先取りを感じました。