2019年

5月 5日

繊維に新たな命を吹き込む

今週のゲストはファイバーシーディーエム株式会社の代表取締役社長・泉谷康成さん。
どういったお仕事をされているのでしょう?
「ファイバーはいわゆる繊維ですね。
そしてCDMとは京都議定書にあるClean Development Mechanism(クリーン開発メカニズム)のことです。
繊維のリユース、リサイクルをさせていただいています」。

実際にはどういったお仕事の流れなのでしょう?
「リサイクルは昔でいうとチリ紙交換の方が集めたものの中で、繊維がうちに入ってくるという仕組みですね。
一口に繊維といっても100種類ほどの分類されます。
繊維の素材別、衣類の種類別、男女別、子どもなどなど。
これは機械化されてませんで、人の手で分別しています」。

工場は国内でも最大級の大きさなんだとか。
「大きな長い台に衣類があって、たくさんの人が並んで選別します。
1日50トン近くの衣類を選別しています。
衣替えの時は特に多いですね。
一般からの回収以外に企業から入ってきます。
池田泉州銀行さんの制服も入れ替わりのタイミングでリサイクルをしています。
衣類を繊維に戻してフェルトなどになります」。

リユースはどんなお仕事なのでしょう?
「リユースは東南アジア諸国へ行きます。
あとは国内でも自社の小売店『KINJI』を持っていますので、そこで再販されたり。
ちなみに店の名前は私の父の名前です。
とりあえすこれでいいかという感じつけました(笑)」

リサイクル、リユースという言葉はより身近になっていますが、それでも泉谷社長は思うところがあるのだとか。
「人件費を考えると再生させるよりも、捨てることを選んでいることが多いと思うんです。
例えば昔だとウールだけ取り出してリサイクルして、別のウール製品に生まれ変わらせていたこともできました。
しかし、昔はウール製品はウールだけだったんですけど、今は、ウールに別の繊維が混ざっていたり...。
難しいですね」。
繊維素材の複雑さやまだまだ使い道があるにも関わらず、普通ごみに出していまいがち。
私たちも気をつけたいところです。

ファイバーシーディーエム株式会社ではリサイクルから、新しい商品も生み出しています。
「災害用毛布です。
"洋服の青山"でおなじみの青山商事さんからスーツをお引き取りして、それをリサイクルして毛布を作りました。
普段は圧縮されていてコンパクトですが、封を切るとフカフカですよ」。

リサイクル、リユースに続き、"遊び心"として古着をアレンジしたリメイクも行なっているファイバーシーディーエム株式会社。
会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント>
「 災害用毛布 」を5人の方にプレゼント!

≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
   「 ファイバーシーディーエム プレゼント 」係
   *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

衣類と向き合って地球とも向き合って。
使えるものは使うってとても日本人的な発想で素晴らしいですね。