2019年

11月10日

ものづくりの原動力は"あったらいいな"

先週に引き続きゲストはマルニ株式会社の代表取締役・西川雅章さん。
ファイルなどの文具からLGBTの皆さんとの自社商品開発まで幅広く文具を作っていらっしゃいます。

今週は改めて創業から伺っていきましょう。
「父が創業者で私が二代目です。
今期でちょうど60期がスタートしました。
60年前は本業がファイルバインダーの製造でしたね。
今ではおなじみのクリアファイルなんてのもありませんでした。
現在のファイルの材料はポリプロピレンと言うのですが、大阪万博にこういった素材を使ったファイルが登場し始めました。
ポリプロピレンのファイルを作りはじめたのはうちが早かったのですね。
当時は"耐久性のあるものを作っては商売にならない"とも言われました。
それでもファイルは大ヒットしました。
昔の樹脂は粗悪ですぐに弱くなっていましたが、今のファイルはとても優秀です。
特に日本製はデザインや使い心地、耐久性も素晴らしいと思います」。

現社長の西川さんは早くから創業者であるお父様のお仕事を間近でご覧になっていたのでしょうか?
「これが全くでしたね。
学生の時も父の仕事を手伝った覚えもないです。
勉強しろとも言わなければ、仕事を継げとも言われなかったですね。
でも気がつけば今になりますね(笑)」

どういった経緯で現在に?
「大学を出てからは大手メーカーに勤めていまして。
86年当時はバブル真っ最中。
飛び込み営業をしていましたね。
そこからいざ、自分の会社にくると当時は発注が多くて嬉しい悲鳴をあげていました。
その後、海外製品が入ってきて日本製が駆逐され始めるのですが...」。

現在の商品開発のスタイルはどんなところから?
「元々は大手の下請けだったのですが、私自身、色々と考えることが好きだったんですね。
社長を交代する時から大手某メーカーさんに提案したりしていました。
サニーという会社を作りまして、書いた時のインクかすが出ないホワイトボードのペンを作ったり。
インクの成分も安全なので食品の加工会社や食品工場なので使っていただいています」。

新しいものを作ろうという原動力はどこから湧いてくるのでしょうか?
「会社の中でも現場でめんどくさいこととかを野放しにしていることが自分で納得できないのです。
わざとしんどいことをしんどいと思って仕事をすることがよくない。
横のものを縦に置いたらどうだ、とか
もっとこれがあったらいいな、あれがあったらいいな...そんな思いから形になっているのが現在の商品です」。
ちなみに新商品は創業者のお父様にご相談などされるのでしょうか?
「こうするよ、という報告はしますが相談はしたことないですね。
納得してもらえるような話をする。
"アレどうなってる?"など気にしてくれています。
信頼をされてるのだとしたらそれに応えることをしたいですね」。

今後のビジョンは?
「僕自身はものを作ることがベースです。
工夫をすることに興味がある。
コツコツと作っていって、樹脂はリユースもできますし、世の中の役に立つ仕事をしていきたいと思います」。

西川社長はシンガーたちの集団・human noteの一員として歌の活動も。
自社の製品と歌で社会貢献を目指します。

<プレゼント>
西川さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
『キャサロス インナープラウドペンケース(内ポケットペンケース)』
こちらを6人の方にプレゼント!
                  ≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :  〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 マルニ株式会社 プレゼント 」係
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