2021年

10月17日

黒豆と歴史的建築 古き良きものを未来へ紡ぐ

今週のゲストは株式会社小田垣商店の代表取締役 小田垣昇さんです。
本社は丹波篠山市。
この季節、美味しいものがたくさんありそうですね。
「丹波の秋は栗、松茸など色々とあるのですが、なんといっても黒豆の枝豆。
私の会社は丹波の黒豆を専門に卸売りをしている会社です。
今がシーズンです」。

丹波・黒豆の枝豆。
売り場では枝ごとに販売されています。
「枝に鞘がついていますと枝豆は生きているんです。
その状態で枝から鞘を切っていただくと一番フレッシュな状態で召し上がっていただけます。
昭和59年に発売したのが丹波黒豆の枝豆の始まりなんです。
我々は卸売り会社ですのであの枝つきは"今年の大豆はこんな感じでできました"という報告をお見せする形でした。
昭和48年から見本として各地にお送りしていました。
その中からお客様が"枝豆として食べたら美味しいから売ってよ"とお声がありました。
30数年前から始まったことです。
お客様のおかげですね」。

改めて黒豆の枝豆の特徴を教えてください。
「品種は『丹波黒』といいます。
大粒で形がまるまるとしていて、何といっても美味しいですね」。

会社ではおしゃれなカフェ『小田垣豆堂』も経営されています。
「黒豆専門の会社ですが、黒豆を広めていきたいという想いがあります。
その一環として今年からカフェを始めました。
もともと私たちの会社の建物が国の登録有形文化財に指定されていました。
それを耐震補強しなければならない時期がきました。
そのタイミングで若い人たちに黒豆の美味しさを広めたいという課題もありました。
それを同時に解決するために耐震補強をし、カフェを作りました。
もともと建物は江戸時代のもの。
私どもの敷地に江戸・明治・大正、それぞれの時代の建物がありまして、その10軒が国の登録有形文化財に指定されています。
そのうち5軒を改装しました。
全く新しくするわけではなくて、古き良きものを守りながら活かしました。
歴史ある建物、石庭を眺めて美味しいものを召し上がって、ゆったりとされています」。
小田垣豆堂には若い女性のお客様が黒豆と栗のスイーツを求めてお越しなのだそうです。
スタジオではなんと特別にお店で出されているスイーツをいただきました。
旬を感じる美味しいメニューはぜひお店のHPをチェックしてください。

5軒改装は大変だったのでは?
「スクラップ&ビルドではなく、リノベーションとして、もともとある建物を改装し耐震補強もしました。
建物自体は何も変わっていないので、昔からのお客様は"何が変わったの?"とおっしゃるぐらいです。
会社として古き良きものをしっかりと守って未来に残していきたいという想いがあります。
建物に関しても壊すのではなくて極力そのままを活かしたものになっています」。

会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント>
今回、小田垣さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
『 黒豆の豆菓子・人気商品の詰め合わせ 』
こちらを5人の方にプレゼント!
メール:akarui@mbs1179.com
FAX: 06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 小田垣商店 プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

商品も建物も古き良きものを受け継いで未来へ。
SDGsの精神が会社の根幹から滲み出ていますね。