2023年

8月13日

生み出す食品に人生をかける

先週に引き続き、ゲストはリボン食品株式会社の代表取締役社長 筏 由加子さんです。
今週は改めて会社の歴史を伺っていきましょう。
「1907年創業、今年で116年です。
曽祖父兄弟がマーガリンを初めて日本に持ってきまして、そこから始まった会社です。
私で四代目。
私は姉妹の次女でして、跡を継ぐことも云われていませんでした。
父からもその旨は言っていませんでしたね。
私はアメリカの学校に行って、アメリカで就職して、アメリカ人になると思っていました(笑)。
ひょんなことから33歳の時にこれまでの人生が楽しかったと思い返すことがありまして。これからは父・筏純一のために生きようと思いました。
小さい頃から父や祖父の会社に対する思い、家業としてリボン食品とそこで働くみなさんを愛する気持ちを見てきました。
自分がそこで何かできるのであればやりたいと思いました。
私から父に33歳の頃に"継がせてほしい"と言って、一言"わかった"と言ってもらいました」。

実際に入社以後、いかがでしたか?
「昭和やなぁと思いましたね。
"飲ミニケーション"も理解できなかったですね、返杯とか(笑)。
後には好きになるんですけれど、アメリカとの生活のギャップがすごかったです。
ユニークさをモットーにしているからもっとチャレンジしたいという思いはありました。
最初、20代の頃に経験としてリボン食品で一時仕事をしていたことがありました。
継ぐと決めて入社してからは開発部長からスタートしました。
開発部長は好きなことにチャレンジできるようにという父の計らいでした。
常務、専務をへて2018年に社長就任しました」。

会社を継ぐとなってご苦労などありませんでしたか?
「継ぐとなると次に繋げないといけない。
最初に考えたのは子どもを作らないといけない。
そうなると結婚。
縁あって主人と出会って結婚するときに"私は会社のために生きているんであなたは2番目ですけどいいですか"と言いました。
出産の前日まで働いていましたね。
5月7日が会社創立の日。
その日までに必ず出産して創立式典に出席するという目標を立てていました。
4月30日に生まれてきてくれて、8日後に子どもを連れて式典に出ました。
私は家業なのでこういったスケジュールでしたが、一般で考えるといくら産休育休をもらっても体がなかなか戻らなかったり、 でもキャリアを積みたいという気持ちもある。
出産を機に両方欲張れる社会にしたいという思いが湧いてきました。
私のような思いをしている人を食品でサポートできないかと考えました。
そこで朝食ラインナップ『ミノッテ』というブランドを作りました」。

朝食ラインナップ『ミノッテ』とは。
「基本的にはサプリで摂る葉酸を自然と食べることができるものです。
妊娠糖尿病で苦しむ方もおられますので、糖質を下げていたり、タンパク質をあげていたりする普通のパンではないパンです」。
スタジオにはグラノーラのようなクッキー。
メリッサというハーブが配合されているそう。
メリッサはイラッとした時に摂ると"ま、いっか"と思えるそう。
お菓子なんだけど、栄養素が入っています。
『セブンストーリーズチョコ』はハーブ入り。
その日の状態によって使い方を変えています。
「裏コンセプトがあって『妊活』に使っていただきたいんです。排卵日に向かって必要な栄養素が含まれています」。

未来へのビジョンはどう描いていらっしゃいますか?
「現在創業116年、この先150年、200年続く会社にしたいと思っています。
私自身、女性経営者でマイノリティであるとも思っています。
娘が継ぐ頃にはこういったことが普通であるという社会作りに貢献できるようにしたいと思っています。
会社としては面白さを忘れない、チャレンジし続ける会社でありたいと思います」。

ユニークとチャレンジは時を超えて。

<プレゼント>
筏さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「 ミノッテ 大豆コーヒーとグラノーラ 」をセットにして5人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX: 06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「  リボン食品株式会社 プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

社会を見つめる女性経営者の目線。
そこから生まれる商品はきっと世の中の人々の心を掴みますね。