2023年

10月15日

高齢者を元気に 働きがい、やりがいを生み出す仕事を

今週のゲストは株式会社高浄の代表取締役 長井正樹さん。
以前、竹原さんが取材されてとても印象的な会社だったそうです。
改めてどんなお仕事をされているのか伺っていきましょう。
「本社が高槻市にあります。ビルのメンテナンスをしている会社です。
主にビルのお掃除、警備、設備の関係や建物の維持など。
お掃除のクルーがたくさんいます。
仕事の場所は北摂中心。
営業所は奈良、京都にもあります。
他にもグループ会社で『株式会社さんきゅー』は介護ベッドなど福祉用具レンタル販売、バリアフリーにするなど住宅改修工事事業などをしています。
元々、株式会社高浄にお勤めの方は高齢の方が多いです。
元気な間はずっと仕事をしてくださるんですが、退職はご自身かご家族の体調に問題がある時。
そんな状況でも地元に住んでいる方々です。
ずっとお付き合いできたら良いなぁという気持ちと、そんな皆さんに何かできないかなという思いから介護のお仕事でした。
たくさんそういった方がおられて、うちの営業が伺うと"社長、元気にしてる?"とお声をいただくこともありますね。すごく嬉しいです」。

さらに就労支援事業も。
「就労継続支援A型事業所は『株式会社ユニーク』という会社です。
障がい者の方の社会復帰をするお手伝いをさせていただいています。
お掃除の仕事は社会復帰をする第一歩としてできることが多いんです。
実際にスタッフとして頑張ってくださっています。
社会と関わることができる場所です」。

社長のお話から楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
「大変なことはいっぱいあると思いますが、そこに何かしらの楽しみがあったりすると思います。
その楽しみは年齢や環境でも変わると思います。
お掃除の会社で街をきれいにすることと同時に働く場所のある喜び、それが両方ある仕事ではないかと思います」。

今でいうSDGsにつながりますね。
「創業は祖父、そこから父、そして私。
街の皆さん方にお世話になっています。
SDGsという言葉の前からずっと街が良くなれば良いなという思いで続けています」。

社会貢献もされています。
「先代から始まったことで『一食一円運動』です。
1日3食のうち、1食1円、1日3円、30日で90円寄付するといったものです。
寄付が市の車椅子を運ぶ車になったり、車椅子になったり。
先代から何十年も続いている活動です」。

働いておられる方のお歳はいくつぐらいですか?
「最年長は85歳で、お掃除の仕事をしてくださっています。
とても元気でお若くて楽しそうなんですよ。
こんな風に歳を取りたいと思います。
ある時、75歳以上の方にアンケートをとったことがありました。
勝手に想像していたのですが、年齢に対してマイナスのイメージの回答があると思っていたんです。
でもそうではありませんでした。
みんな楽しそうなんです。
お話を聞いていると今更、美味しいものも食べたくないし、そんなにお腹も空かない。
孫に何かをプレゼントするためのお金を稼ぐ、友達とお茶をするといったことを聞きました。
家にいると旦那さんのご飯を考えたり作ったり。
そうすると途中からケンカになってくるそうなんです。
友達と出かけるというと旦那さんの機嫌が悪くなる。
そんな声も聞きました。
けれど"仕事行くねん"というと送り出してくれるのだそうです。
仕事をすると家庭が円満なんですよね」。

スタッフは現在何人ぐらいいらっしゃいますか?
「若い方からお年寄りまで900〜1000人近い方にお仕事をしていただいています。
美化活動と働く人たちの場所があるという両方の貢献があるんだなと思います。
実は以前、竹原さんと出会ってから令和5年に経営理念を変えまして。
"生きがいの連鎖を全ての人に"としました。
私は父がいる間は何も見えていなかったんですが、父が亡くなってその後に社員にインタビューすると、働ける幸せや仕事に生きがいを感じている人が多かったんです。
外国人スタッフに聞いても同じでした。
僕が気づいてなかったことを教えていただきましたね。
働き方改革ってありますが、働きがいや喜びってもっとあるんじゃないかなと思います」

外国人のスタッフの方も。
「外国人もミャンマーとインドネシアの方が来てくれています。
現地へ行って面接をして研修をして現場へ。
世帯収入、日本円で3万円だったりします。
でも日本で働くと10万円の仕送りができるんですね。
先日、インドネシアに行って働いてくれている女性スタッフのお父さんに会いました。
大きなカゴで物を運ぶお仕事をされていましたが、娘さんが日本で働いてくれているおかげでお父さんは退職されたそうです。
娘さんの日本での活躍に誇らしげでしたね。
生きがいになったりやりがいになったりできる仕事なんだなと思います」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

働きがい、そしてやりがい。
高齢社会の日本において、元気を作っておられる会社ですね。