2023年

12月24日

地方創生の後押しをする『小さな缶詰工場』

今週のゲストは株式会社浪速工作所 代表取締役社長 谷本和孝さん、事業責任者 辻華奈さん。

谷本さんはかなりインパクトのあるお姿。
「いつも表舞台に出る時はこの格好なんです。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの博士やお茶の水博士のようなスタイルですね。
これが正装です(笑)」。

池田泉州銀行のニュービジネス助成金の優秀賞を受賞されたとか。
谷本さんに伺います。
「缶詰を作るための機器を開発しました。
『小さな缶詰工場』と云います。
缶詰の中身ではなくて、缶詰をする機械を作って賞をいただきました。
缶詰工場では1回の生産量が10万缶や100万缶とたくさん生産されています。
一方、地方でお土産品として作りたいというご要望もあります。
でも10万缶は作れない。
"100缶、200缶で作れないですか?"というご依頼に応えることができる機械を開発したわけです。
機械とビジネスモデルを作って、システムごと販売させていただいています。
受賞の自信?ありましたね。
でも大賞は獲れなかったんです(笑)」。
「賞をいただいた後も、大賞じゃないと悔しがっていました(笑)」
と辻さんも続く。

社長と辻さんが新規事業を展開。
「彼女が主体となってこの事業をしています。
缶詰事業と本業である金型があります。
その缶詰事業の責任者が辻です」。

辻さんは大役を任せられました。
「これが売れなかったら新規事業が失敗となるので責任重大でしたね。
色々と自由に意見が言える環境だったのでやりやすかったです」。

実際に売り出したのはいつぐらい?
「機械を開発したのは3年前、売り出そうとしたのは1年半ぐらい前、まだコロナ中でした。
開発は私が担当しました。
いざ販売という時に白羽の矢。
辻に任せました」。

スタジオには様々なデザインが施された缶詰が。
「小ロットで作れるので色んな種類が作れるんです。
だから色んな味付けができます。
ただ、小ロットが故、販売価格が少し高く設定されています。
手に取りやすいようにカラフルにスタイリッシュにして高級感を出しています。
日用品というよりはお土産といった感じですね。
弊社でもデザインできますし、お客様がデザインされることもあります。
缶のサイズも色々と作ることができます。
特に地方で缶詰を作られる場合、地元で獲れたお魚を使って作られます。
そうすると旅行者はお土産として持って帰ることができます。
缶詰は添加物が少なくて済みますので安心です。
食材を無駄にしない、産業を作るとか、雇用創出も考えて缶詰事業をされる事業者様もおられます」と辻さん。

どんなお声がありますか?
「愛媛県でお土産屋さんをされている会社さん。
愛媛県の漁港で獲れたものを缶詰にされています。
缶詰もオシャレなデザインでお店もオシャレ。
特に若い女性が買って行かれるそうです。
そのお店は缶詰が100種類ぐらいあります。
何味を買おうかなという楽しみがあるんです」。

100種類の缶詰、かなりユニークなビジネスモデルですね。
これを考案したのは谷本社長。
「ビジネスモデルを考えるのは好きなんです。
この100種類の缶詰は『ユニクロ』から考えました。
パーカーでも5種類ぐらいあるんですよ。
我々の形もタイで5種類、マグロで5種類、タコで5種類の味。
そうすると何味にしようかなという選択になるわけです。
これはユニクロのビジネスモデルから食品製造業に転化し考案した『小さな缶詰工場』です。

缶詰事業をYouTubeで配信。
このコミカルな姿はこのためでもあるわけですね。
「今までは近隣のお客様と仕事をさせていただいていました。
YouTube、SNSが登場してから自分たちで発信して、集客できるようになりました。
そこで自分たちを見せることのわかりやすさから4〜5年前からYouTubeチャンネルを作っています。
内容は缶詰事業や鉄の削り方などの、ものづくりも発信しています。
お客さんの中にはYouTubeで見ましたと言ってくださいます。
私は初めましてでも向こうは私のことを知ってくださっています。
ファンになってくださっています。
辻にも社員さんにもYouTubeに全面的に出てほしいと言っています」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

地方にとっては自分たちの強みを活かすチャンス。
機械からビジネスモデルまで手がける『小さな缶詰工場』はそのお手伝いです。
素晴らしいですね。