ゲスト:大阪公立大学大学院 文学研究科 准教授 菅野拓さん

被災者を個別の事情に応じて支援する「災害ケースマネジメント」は、2011年の東日本大震災で注目を集めた新しい仕組みです。5月28日に「災害ケースマネジメント」の実施を後押しする改正災害対策基本法が国会で可決・成立し、今後ますますの普及が期待されています。
災害はある地域に、稀にしか起こりません。突然の大災害に見舞われた自治体の、災害のプロではない職員が、被災者支援の全てを担う今の態勢には限界がありました。「災害ケースマネジメント」の名付け親でもある大阪公立大学大学院文学研究科の菅野拓准教授は、被災者支援の在り方について、「"餅は餅屋"の発想で、専門性の高いNPOや企業に協力してもらうことが必要だ」と指摘します。
実は、能登半島地震の被災地では、先行して「災害ケースマネジメント」が実施されています。石川県は社会福祉協議会などと協力して、「地域支え合いセンター」を設置し、それぞれの被災者の事情に応じた支援を行っています。番組では、能登半島地震の被災地で実際に行われている「災害ケースマネジメント」と、今後の課題について、菅野さんに聞きます。
(番組内容は予告なく変更する場合があります)