取材報告:亘 佐和子プロデューサー

米津勝之さん(65歳)は、30年前の阪神・淡路大震災で長男の漢之(くにゆき)君(当時7歳)と長女の深理(みり)ちゃん(5歳)を亡くしました。漢之君は芦屋市立精道小学校の1年生でした。精道小学校では児童8人が亡くなっていて、今も震災を語り継ぐ教育に力を入れています。
先月、米津さんが精道小の5年生と6年生に震災の授業をしました。子どもたちと対話しながら話を進めます。「30年前の1月17日に起こったことについて何を知っていますか」「震災という言葉から何を思い浮かべますか」という問いから始まって、漢之君と深理ちゃんの思い出のエピソードを語り、語り継ぐとはどういうことなのか、少しずつ深い思考に入っていきます。死者の数ではなく、亡くなったひとりひとりを思うことの大切さなど、命について考える内容です。
子どもたちからは、「なぜ語り継ぎの活動をしているのか」「漢之君と深理ちゃんが1日だけ帰ってくるなら何をしたいか」など、たくさんの質問が投げかけられました。米津さんと子どもたちの対話のようすを番組プロデューサーがリポートし、震災を語り継ぐことの意味を考えます。
(番組内容は予告なく変更する場合があります)








