ゲスト:元番組プロデューサー 毎日放送報道情報局 大牟田智佐子さん

1995年の阪神・淡路大震災をきっかけにスタートしたMBSラジオ「ネットワーク1・17」は、今回が1500回目の放送です。災害報道と防災に特化した番組が30年にわたって続いているのは、全国的にみても例のないことです。番組が始まったのは、1995年4月15日、阪神・淡路大震災が起きた3か月後です。当初は、スタッフやパーソナリティーの全員が被災者で、「被災者による被災者のための番組」としてスタートしました。
1998年から12年間、番組のプロデューサーだった毎日放送報道情報局の大牟田智佐子さん(兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 客員研究員)は、著書「大災害とラジオ」で、被災者に寄り添った災害時の放送を"共感放送"と名付けました。テレビと違って映像がないラジオは、トーク(対話形式)で番組が進行します。パーソナリティーとスタッフ、リスナーとの距離が近く、あたたかいコミュニティが築かれます。大牟田さんは、「"共感"にもとづき、災害時に被災者に直接語りかけることのできるラジオの意義は大きい」と話します。
今年は日本でラジオ放送が開始されて100年の節目です。これから先も、災害時に頼りになるラジオでありたい。1500回目の放送では、大災害とラジオに関する研究を続けてきた大牟田さんに、災害時のラジオの役割と可能性について聞きます。
(番組内容は予告なく変更する場合があります)