02月01日(日)
第1531回「災害時に役立つポリ袋クッキング」
ゲスト:NPO法人ミラクルウィッシュ 代表 益田紗希子さん
大きな地震や台風などの災害時には、電気・ガスなどのライフラインが断たれ、いつも通りに料理をすることが難しくなる場合があります。しかし、災害時にこそ、温かく美味しい食事をとることが、健康や心の安定につながります。そこで注目されているのが、湯せんができる「ポリ袋」を使ったクッキングです。
防災活動に加えて、「ポリ袋クッキング」の普及活動にも力を入れているNPO法人ミラクルウィッシュの代表・益田紗希子さんは、普段の料理にもポリ袋を活用しています。お米を炊くだけでなく、蒸しパンや肉じゃが、寒天ゼリーなども作ることができるそうです。「簡単で時短になり、洗い物が少なく済む」など、ポリ袋クッキングの魅力をあげるときりがないと話します。
ポリ袋クッキングに必要なアイテムは、カセットコンロとボンベ、深めの鍋、湯せん可の表示のある「ポリ袋」です。番組では、「ポリ袋クッキング」の魅力と、災害時に役立つポリ袋レシピなどを益田さんに教えてもらいます。
NPO法人ミラクルウィッシュ
https://mwish2014.link/
(番組内容は予告なく変更する場合があります)
01月25日(日)
第1530回「阪神・淡路大震災31年【6】~地震火災への備え」
オンライン:NPO法人「日本防火技術者協会」理事長 関澤愛さん
阪神・淡路大震災では285件の火災が発生しました。木造住宅が密集していた神戸市長田区を中心に7000棟以上の建物が焼失し、400人以上が焼死しました。
平常時と異なり、地震のときには同時多発的に火災が発生します。神戸市では、出動可能だった消防ポンプ車の数・40台を上回る63件の火災が発生。地域の消防力では対応できず、大規模に燃え広がりました。また、翌日にかけて、電気が復旧した際の「通電火災」も多く起きました。
今後、地震火災の大きな被害が予想されるのが「木造住宅密集地」です。昨年11月の大分市佐賀関の火災も、住宅密集地が被害に遭いました。関西にはこうした危険な密集地の6割が集中しています。家同士の距離が近いために延焼しやすく、道幅が狭くて消火活動も難航します。ただ、取り壊しや移転を促しても、住民の合意形成が難しく、対策が進まないのが現状です。
私たちは地震火災に備え、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。NPO法人「日本防火技術者協会」理事長の関澤愛さんに聞きます。
(番組内容は予告なく変更する場合があります)
01月18日(日)
第1529回「阪神・淡路大震災31年【5】~口腔ケア」
ゲスト:ときわ病院歯科口腔外科部長 足立了平さん
阪神・淡路大震災での災害関連死のうち、およそ4分の1が肺炎によるもので、その多くが「誤嚥性肺炎」とみられています。「誤嚥性肺炎」は、口腔内で増加した細菌が誤って気管に入り、肺で増殖する疾患です。低栄養や、体力・嚥下能力(飲み込む力)の低下した高齢者の発症リスクが高く、災害時の避難生活では、十分な注意が必要です。
ときわ病院歯科口腔外科部長の足立了平さんは、阪神・淡路大震災の避難所を回って、歯ブラシの配布など被災者支援を行いましたが、「誤嚥性肺炎は口の細菌が原因で発症することや、口腔ケアで防止できるということが、当時は分かっておらず、避難所で効果的な口腔ケアを提供することができなかった」と悔やんでいます。避難所の環境整備とともに、私たちひとりひとりが平時から「噛める力」「飲み込める力」の維持に努めることが大切です。
番組では、阪神・淡路大震災の教訓から、災害時の口腔ケアの重要性を訴え続けている足立さんに、誤嚥性肺炎を防ぐ「口腔ケア」について詳しく教えてもらいます。
01月11日(日)
第1528回「阪神・淡路大震災31年【4】~落下物への対策」
ゲスト:アウトドア防災ガイド あんどうりすさん
31年前の1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、6434人が死亡し、その死因のほとんどが、家屋の倒壊や家具などの転倒による圧迫死でした。この教訓から、家具の固定や落下を防止することが地震から命を守る対策として推奨されてきました。
しかし、家具の転倒や落下などで命を落とした人の詳しいデータはこれまで存在しませんでした。兵庫県立大学大学院で研究をしているアウトドア防災ガイドのあんどうりすさんは、そこに疑問を感じ、「家具類の転倒・落下・移動」による犠牲者の調査を始めました。
あんどうさんの研究では、阪神・淡路大震災以降に全国で起きた大地震で少なくとも48人が「家具類の転倒・落下・移動」で死亡し、そのうち、阪神・淡路大震災以外の死者15人中9人が「本の落下」によって死亡していたことがわかりました。番組では、あんどうさんに詳しい調査内容や、「本の落下」によって命を落とさないための対策などを聞きます。
01月04日(日)
第1527回「阪神・淡路大震災31年【3】~家具固定」
ゲスト:国際災害レスキューナース 辻直美さん
国際災害レスキューナースとして活動している辻直美さんは、31年前の阪神・淡路大震災で被災しました。当時、5年目の看護師だった辻さんは、夜勤明け、吹田市の自宅で眠りにつこうとしたその瞬間に大きな揺れに襲われました。10キロ以上の重さのあるテレビデオ(テレビとビデオが一体化した商品)が飛んできて顔を骨折し、自宅は半壊したそうです。
辻さんは、このような経験をしたからこそ、「家具固定の重要性」を訴えています。大きな地震が起こると、モノは「落ちる・倒れる・移動する・飛ぶ」という動きをします。この4つの危険な動きから身を守る備えが必要だと、辻さんは指摘します。
また、家の片付けも「防災」につながります。食事中、就寝前、出かける前だけでも床やテーブルに散らばっているモノを蓋つきの箱に入れましょう。これだけで、ケガの予防につながるそうです。辻さんに阪神・淡路大震災の経験を踏まえた「地震の備え」について聞きます。
01月01日(木)
第1526回「ネットワーク1・17スペシャル~地震から2年、能登はいま」
出演:神戸大学名誉教授 室﨑益輝さん
亘佐和子プロデューサー
2026年元日は、能登半島地震2年の特別番組を、午後4時から1時間半の生放送でお届けします。番組プロデューサーが和倉温泉(石川県七尾市)と、輪島市町野町を取材してきました。
和倉温泉は能登観光の拠点として人気の高い温泉地ですが、地震の被害は大きく、20軒の旅館のうち営業再開したのは9軒、稼働客室は地震前の3割程度にとどまっています。それでも、2025年11月に営業を再開したばかりの「美湾荘」の社長・多田直未さんは、「心が折れることはない。和倉温泉ががんばらないと、能登半島全体がよくならない」と話します。多田さんら40代の若手が中心になって町づくりに取り組んでいるそうです。
地震と奥能登豪雨(2024年9月)で大きな打撃を受けた輪島市町野町でも、新しい取り組みが始まっています。町で唯一のスーパーマーケット「もとやスーパー」は、全国から支援者が訪れる拠点になってきましたが、それを発展させ、「泊まれるスーパー」をコンセプトに「MOTOYA Base」という復興拠点をつくろうとしています。地元の買い物客と、地域外から来たボランティアや旅行者が交流できる場所です。
町野町では2025年7月、臨時災害放送局「まちのラジオ」もスタートしました。パーソナリティも制作も技術も地元住民が担い、みんなでつくるラジオを目指します。
人口減少や高齢化など課題は深刻ですが、地元の人たちと支援者のつながりで、新たな取り組みが始まっている能登。復興の現在地とこれからを考えます。
和倉温泉観光協会
https://www.wakura.or.jp/
MOTOYA Base クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/888535/view
まちのラジオ
https://saigaifm.hp.peraichi.com/machino
阪神・淡路大震災31年プロジェクト「ラジオが となりに」
https://www.mbs1179.com/tonari/
12月28日(日)
第1525回「阪神・淡路大震災31年【2】~最期の地で追悼音楽会」
取材報告:亘佐和子プロデューサー
阪神・淡路大震災によるマンションの倒壊で亡くなった加藤貴光さん(当時、神戸大学2年生)を祈念する音楽会が、貴光さんが亡くなった西宮市夙川の公民館で、初めて開催されました。開催には、「ネットワーク1・17」も大きく関わっています。
2023年3月5日に放送した「ネットワーク1・17スペシャル~即死の真相」では、地震が起こった後、貴光さんが約3時間にわたり、倒壊した部屋の壁をたたいて助けを求めていたという、上階の住人の証言を紹介しました。近くの住人である米田和正さん(76歳)はこの番組を聞いて、救助に向かわなかったことを悔やみ、貴光さんの母親のりつこさんに連絡をとりました。2人の交流が、夙川での音楽会の開催につながりました。
12月20日、「加藤貴光折り鶴平和音楽会in夙川」では、貴光さんがりつこさんに書いた手紙をもとにした楽曲「親愛なる母上様」を、熊本・阿蘇の音楽デュオ「Viento」とクロマチックハーモニカの岡直弥さんが演奏。りつこさんは、「ずっと夙川に来るのが辛かったが、みなさんのあたたかさに触れて、きょうから変われそうだ」と語りました。音楽会開催のいきさつと当日の模様を、番組プロデューサーがリポートします。
「ネットワーク1・17スペシャル~即死の真相 (2023年3月5日)」
https://www.youtube.com/watch?v=vgSa-sjaJow
(番組内容は予告なく変更する場合があります)
12月21日(日)
第1524回「阪神・淡路大震災31年【1】~1.17のつどい」
電話:「1.17のつどい」実行委員長 藤本真一さん
阪神・淡路大震災は番組の原点ということで、震災31年のシリーズを始めます。初回は「1.17のつどい」実行委員長の藤本真一さん(41)がゲストです。
地震が発生した1月17日に毎年、神戸の東遊園地で開かれる「1.17のつどい」では、大勢の人が灯籠に手を合わせて犠牲者を悼みます。行政ではなく、市民ボランティアの力で続いている行事で、藤本さんは2016年から実行委員長を務めます。2026年は1月17日が土曜日ということで、例年より多い約6万人の来場を想定しているそうです。
今回は約30人の学生で「1.17リーダーズ」というグループを結成し、つどいの企画・準備を進めています。彼らは能登半島地震の被災地である石川県輪島市町野町で8月に開催された「曽々木大祭」に、キリコ灯篭を担ぐボランティアとして参加したメンバーが中心で、今年9月1日の防災の日には、大阪・関西万博の会場でブースを設置して、来場者に竹灯籠のメッセージを書いてもらうなど、つどいの広報活動も行いました。
サークル活動のように楽しみながら、つどいの準備に取り組む若者たち。震災を知らない世代に何を語り、どのように引き継いでいくのか、藤本さんに話を聞きます。
1.17のつどい
https://117notsudoi.jp/
12月14日(日)
第1523回「災害時のフレイル予防」
オンライン:東京大学 高齢社会総合研究機構 教授 飯島勝矢さん
災害後、避難所で生活を送る高齢者は筋力や体力が低下しやすくなります。健康な状態と要介護状態の中間のその段階を「フレイル」(=虚弱)といいます。「フレイル」を放置すると、介護が必要になったり、災害関連死につながることもあり、十分な注意が必要です。
高齢者のフレイル問題に詳しい東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授は、「フレイルは、本人の頑張りで元の健康な状態に戻ることも、予防することもできる」と話します。予防で大切なことは、「栄養・運動・社会参加」の3つです。どれかひとつを単体で行うよりも、『友達とおしゃべりしながら散歩をする』『みんなで美味しい食事をとる』など、総合的に行うのが効果的だそうです。
また、近年は「オーラルフレイル」(=口の機能低下)も問題視されています。食べこぼす、滑舌が悪くなったなど、些細な口の衰えが心身の機能低下につながることもあり、災害時でも口腔ケアが重要です。災害時のフレイル予防について飯島さんに詳しく教えてもらいます。
12月07日(日)
第1522回「片付けながら災害に備える"防災お片付け"」
オンライン:Nice Life代表・防災士・整理収納アドバイザー 熊田明美さん
年末大掃除の季節です。家を片付けながら同時に災害への備えもできるという「防災お片付け」について取り上げます。
防災お片付けとは、「災害の際に安全かどうか?」という視点で、掃除や整理整頓、備蓄品を見直す方法です。例えば、雑貨や小物はラックに入れるだけでなく、地震の揺れで飛び出さないよう蓋をします。机や壁に飾る写真や絵も、しっかりと固定することが必要です。せっかく用意した備蓄用の水も、棚の上部に収納すると倒れた時に破損する可能性があるので、取り出しやすいよう手の届く下の方に収納します。
また、寝室に背の高い家具は置かず、物はドアを塞がない場所に配置します。キッチンも、出しっぱなしの調味料をできるだけ中にしまえば、ケガのリスクを減らすだけでなく、普段の生活を快適に整えることにもつながります。
そんな防災お片付けの実践方法について、防災士で整理収納アドバイザーの資格を持つNice Life代表・熊田明美さんに教えてもらいます。