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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2017年2月18日 放送分】 |
2017年2月18日 |
【巻】…11・2826
【歌】…かくしつつあり慰めて 玉の緒の絶えて別ればすべなかるべし
【訳】…このようにしながら、いつも心を慰めてきたけれど、あなたとの仲が絶えて別れてしまったならば、どうすることも出来ない
【解】…春は、別れと出会いが交錯する季節。万葉集にも、別れのつらい気持ちを詠み込んだ歌が沢山あります。この作品もそのひとつ。作者は「人生というものは別れを何度も繰りかえすもので、その度に心を慰めながら生きていくしかない」としながらも「大切なあなたとの仲が絶えてしまうのだけは、どうしようもなく耐え難い」と訴えています。この歌は2首でセットになっていて、次の2827番の歌は「もしあなたが紅の花であるならば、着物を染めて持って行く事ができるのに。その着物を着れば、いつもあなたと一緒にいられる」と詠んでいます。互いを想う気持ちが痛いくらいに伝わってくる2首です。
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