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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月20日 放送分】
【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2017年2月18日 放送分】
2017年2月18日
【巻】…11・2826

【歌】…かくしつつあり慰めて 玉の緒の絶えて別ればすべなかるべし

【訳】…このようにしながら、いつも心を慰めてきたけれど、あなたとの仲が絶えて別れてしまったならば、どうすることも出来ない

【解】…春は、別れと出会いが交錯する季節。万葉集にも、別れのつらい気持ちを詠み込んだ歌が沢山あります。この作品もそのひとつ。作者は「人生というものは別れを何度も繰りかえすもので、その度に心を慰めながら生きていくしかない」としながらも「大切なあなたとの仲が絶えてしまうのだけは、どうしようもなく耐え難い」と訴えています。この歌は2首でセットになっていて、次の2827番の歌は「もしあなたが紅の花であるならば、着物を染めて持って行く事ができるのに。その着物を着れば、いつもあなたと一緒にいられる」と詠んでいます。互いを想う気持ちが痛いくらいに伝わってくる2首です。