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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月20日 放送分】
【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2017年4月29日 放送分】
2017年4月29日
【巻】…9・1727

【歌】…漁(あさり)する人とを見ませ 草枕旅行く人に わが名は告(の)らじ

【訳】…漁をする人だと思って下さいな。旅行く人に名前なんか教えられません

【解】…万葉の時代、男性は旅先で女性に声をかけるのが普通でした。しかも、いきなり結婚を申し込むのが慣例だったようです。女性は、結婚する相手にしか名前を明かさない原則があり、男性は「名前を教えて」と言って求婚していたのですが、この歌の作者は、「名前なんて教えられません」とお断りしています。ただ一方で、女性は、声をかけられた相手がどんなに素敵な人でも、1回は必ずお断りするという決まり事があったようで、作者が本気で断ったのかどうかは分かりません。もしかしたら、2回目の求婚は受け入れたのかも・・。いずれにしても、なぜこのような慣習があったのか、はっきり分かっていませんが、本気で結婚を申し込んでいたというより、女性と話をする糸口にするためだったのかもしれません。