今週の
まるっと!ひとこと

#59 戦後80年
2025.08.16

お盆のこの時期、あなたはどんなふうにお過ごしでしょうか?
いつもよりお忙しい方もいますよね。
 
「袈裟の下玉の汗かき走る盆」(小太郎)
 
また、平和への思いを深めるときでもあります。
 
「手を止めて終戦の日手を合わす」(徳田忠広)
 
戦後80年。核兵器の使用をちらつかせるリーダーが出現してきた世界に、私たちは今暮らしています。
近藤勝重さんなら、どんな言葉を発するかなあ、と思いを巡らせています。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「今ここに元気な体万歳だ」 
             ひだまり
 
水野晶子 選
「嫁はんも浴衣まとえば出る色気」 
            菩提寺太郎
 
【今週の東村さんの一句】
「帰り道乱れた浴衣なおす夏」 

#58 お盆休みがやってきたー!
2025.08.09

いよいよお盆休みだ!という方も多いことでしょう。
子どもさんやお孫さんを迎える準備にお忙しいかもしれませんね。
今年は、集まる人たちに涼やかに過ごしてもらうために、様々な工夫が必要かもしれません。
 
「お泊りのオムツを背負って曾孫来る」(コッペパン) 
 
「ばぁちゃん家ナスとキュウリの馬並べ」(農道のポルシェ)
 
賑やかなご様子がうかがえます。
物価高の折ですが、みなさんが美味しい食卓を、笑って過ごせますように!(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「涼を呼ぶスイカ風鈴おやじギャグ」 
             谷村珍事
 
水野晶子 選
「『怖いもの知らず』になってこわくなる」 
            ゆめさき川
 
【今週の東村さんの一句】
「辞めますよ出直しますよ辞めません」 

#57 東村探偵が「夏休み」疑惑を解決
2025.08.02

吉田拓郎さんが歌った「夏休み」。
1年前に東村さんが疑問を呈した歌詞。
「姉さん先生もういない きれいな先生もういない」の部分。
「姉さん先生」という造語は、一体どんな人のことを指しているのか?
なんと1年ぶりに、その答えを引っさげて、東村さんが現れました!
1年前のあの放送、あなたは覚えていらっしゃいましたか?
この酷暑の中でも、東村探偵、なかなか粘り強いですねー。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「猛暑日は読書と昼寝繰り返す」 
             たっくる
 
水野晶子 選
「空気など読めずに割ったスイカ割り」 
            長岡正広
 
【今週の東村さんの一句】
「世代別懐メロ知らぬ曲は無い」 

#56 八日目の蝉
2025.07.26

八日目の蝉。
東村さんが、その言葉を発した時、私の胸に浮かんだのは、この言葉をタイトルにした映画。
愛に飢餓感を覚える女たちの切ない物語でした。
蝉は地中に平均数年間生きているそうです。私たちの目に見えない世界での営みが、実は長いのですね。
地上では切ないけれど、1個の生命としては、ドッコイたくましく生きている。
そんな意外性から、今朝の東村ワールドは始まりました。
なんと到達した先は、文珍さんと八方さんの違い。
こんな意外なコーナー展開って、あるかしらー?(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「セミさんが脱皮してますセミヌード」 
             土瓶フッド
 
水野晶子 選
「電柱の影奪い合う信号待ち」 
            ひろりん
 
【今週の東村さんの一句】
「八日目の蝉は地中に5年生き」 

#55 夏休みは子ども川柳を
2025.07.19

いよいよ夏休み。これからお孫さんたちを迎える方も多いかと思います。何よりの楽しみですねえ。
でも、いつもの暮らしのペースは崩れることから、お疲れも出るでしょう。
こんな一句も頂戴しました。
 
「夏休みまた孫が来る覚悟せな」(野暮天・安)
 
いつもとは違う川柳が生まれるチャンスでもありますね。
 
「仏壇のお供え狙う孫2人」(中田英富)
 
東村さんは、金魚すくいの技について話してくれました。
「尾びれ外し」に「金魚とばし」など、びっくりな技だらけ。
夜店ならではの風情を味わう夏休みを、子どもたちにプレゼントしてあげられるといいですね。 
子どもたちには是非、川柳の手ほどきをしてあげてくださいね。 
「子ども川柳」もお待ちしております。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「『ヨッコイショ』懐かし今は『アイタタタ』」 
             りんご姫
 
水野晶子 選
「転(こ)けるなよ言ってる我が身先に転け」 
            游 太郎
 
【今週の東村さんの一句】
「金魚より君の心をすくいたい」 

#54 線香花火
2025.07.11

花火の季節ですね。各地の打ち上げ花火を楽しみにしていらっしゃる方も多いことでしょう。
東村さんは、番組で、花火にまつわる話を聞かせてくれました。
日本では一番好まれる花火は、圧倒的に線香花火なんだそうです。
小さいけれど、闇に赤く咲く花のような鮮やかさ、そして最後の煌めきの儚さ。
日本の情緒を具現化してくれますよね。
燃え方にも細かく名前がつけられていて、最後は「散り菊」と呼ぶのだそうです。
美しい日本語!
今年は久しぶりに線香花火をしてみたくなりました。

そして、7月8日の毎日新聞夕刊「憂楽帳」に、近藤勝重さん一周忌についてのコラムが掲載されました。
お読み頂けると嬉しいです。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「未だ生きるまだまだ夢は無限です」 
             松中喜一郎
 
水野晶子 選
「スマホに耳スマホに目ありこの浮世」 
            和泉雄幸
 
【今週の東村さんの一句】
「結局は線香花火一番や」 

#53 まるっと!一年ありがとう
2025.07.05

「まるっと!しあわせ川柳」がスタートしたのは昨年7月6日。
おかげさまで、まるっと一年!続ける事ができました。

東村さんと初めて顔を合わせ、最初はどうなることかと、皆さんもご心配くださったことと思います。
川柳を日々の暮らしに生かし、土曜朝を笑顔で迎えて頂きたい!その思いで始動した番組です。
皆さんから頂戴する川柳が主役!
2年目に入りますが、これからもどうぞよろしくお願いします。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「膝痛い悟られぬよう立ち上がる」 
             ポコちゃん
 
水野晶子 選
「今季初この夏なんど聞くのだろぉ」 
            人見知りぼっちライダー
 
【今週の東村さんの一句】
「暑いなぁ暑いと言うの飽きがきた」 

#52 近藤勝重さん一周忌のご報告
2025.06.28

今年も、もう半分が終わろうとしています。あなたの上半期は、いかがでしたか?
私にとっては、近藤勝重さんの一周忌をどのように迎えようかと、いろいろ考え、行動
に移した日々でした。
5月に終えた「近藤勝重さん一周忌川柳の集い」の収益の一部を、先日、毎日新聞社会事業団に出向いて、寄付させて頂きました。
そちらの様子は、「毎日新聞社会事業団 近藤勝重」と検索して頂くと、毎日新聞の有料オンライン記事でご覧頂けます。
一周忌イベントにご参加くださった皆さま、ご協力頂いた方々、本当にありがとうございました!(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「故郷に眠る田んぼがわんさあり」 
             P&W
 
水野晶子 選
「温便座電源切って夏は来ぬ」 
            福田康夫
 
【今週の東村さんの一句】
「確率が30%(パー)で傘悩む」 

#51 余韻が残る一句
2025.06.21

今日は、桐子先生がスタジオにお越しくださいました。
今日のアドバイスは、言葉の順序がもたらす効果についてでした。
私たちは、言葉を聞いた順序通りにイメージしていくようです。
だから、どんな映像を最後に思い浮かべるかが、とても重要なのです。
 
「亡き父が背中を見せたこの背広」(黄色いくつ)
 
「背広」がおしまいに配されているので、受け取る私たちの心には、お父さんの背広が残像となりますよね。
 
「花よりも父の墓前に置く碁石」(長岡正広)
 
こちらも黒白の石のイメージがずっと刻まれ、それが余韻を生み出します。

いかがでしょうか?語順で味わいの深さが変わること、あなたもお試しになってみてください。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「ポキポキと楽器のように膝と腰」 
             喃亭八太
 
水野晶子 選
「譲られて今日一日が凶になる」 
            りんご姫
 
【今週の東村さんの一句】
「折りたたみ相合傘が楽しそう」 

#50 長嶋さんは旅立ったけれど
2025.06.14

「ミスターが逝っても巨人不滅です」(南方進)
 
今週は長嶋茂雄さんを悼む句が多く寄せられました。
東村さんも長嶋さんの言葉をいくつか紹介してくれました。
一言でみんなを明るくしてしまうナガシマ語録も、不滅です。(水野晶子)
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「風呂入り先に右足やり直し」 
             井上良登
 
水野晶子 選
「下駄箱は今でも好む3番を」 
            azupapa
 
【今週の東村さんの一句】
「空振りもアーチのように客沸かす」