今朝は桐子先生が、川柳アドバイザーとしてご出演くださいました。
話題の中心は「膝ポン!川柳」。
思わず、膝を叩いてしまう川柳です。
「朝晩はちょっと冷たい便座かな」(ゆみちゃん)
この季節、誰もが感じる瞬間ありますよねえ、でもそのことをわざわざ誰かに話す程でもない。
そんな小さな発見を五七五にまとめると「わかるわかる?!」と、膝を叩きたくなるものです。
「スーパーに上着一枚いる季節」(モンブラン)
これも、わかるわかる!
両方の句に共通しているのは、ごく日常空間の、ごく日常動作の中に、小さな発見をしたところですよね。
何も特別なことをする必要はありません。膝ボン川柳のタネは、日々の暮らしで、誰もが思っていることに在るようです。
そう思えば、お手洗いもスーパーも、一気に川柳ワールドへの旅となりますよ。(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「備蓄肉減らす手立てはないものか」
一本杉
水野晶子 選
「明日する明日になったら忘れてる」
多川義一
【今週の東村さんの一句】
「まるっと!を目覚めの友と言われたい」
今週の
まるっと!ひとこと
「ちゃんと来たないかと思った秋が来た」(良牙さまのいいなずけ)
ほんまですねえ、来ました来ました!
「あれっ!いまの振り向き探す金木犀」(坂の上のひこうき雲)
香りも秋のものになってきます。でも、食卓はというと、
「新物のサンマ買えても米買えず」(山本忠明)
一方、政局は秋の大波乱。
「早苗さん上り詰めたね高い位置(高市)」(くずれ荘管理人)
「早苗さんわたしやったらねられへん」(花散里の母)
でも、数合わせの渦に、お米のや物価高対策は、どこへやら。
「どうなってる新米出ても値下がらず」(ピンクなアン)
センセイ方ど、っちを見てますかー?(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「新米の高値に稲穂頭下げ」
オーダム一家
水野晶子 選
「あほやわあ昨日までやん無料券」
黄色いくつ
【今週の東村さんの一句】
「その栗になんとビックリ効果あり
「バケバケ」を「ゲバゲバ」と言うシニアです」(花散里の母)
思わずゲバゲバ90分を思い出した私も、シニアです。
「立ち上がり何で立ったか妻に問う」(酔いどれおやじ)
今しがたのことも、アレレ?
では長期記憶はいかがですか?
「記憶消え黙って過ごす同窓会」(吉川泰司)
同窓会川柳はこれまでにも沢山お寄せ頂きましたが、沈黙の同窓会川柳は初めてかも?
みんな弱点を持ち合って集まるのが、同窓会かもしれません。
ところが、忘却力を発揮できず、かえって辛い思いをするときもあるから、ややこしいですねー。
「忘れたいこと覚えてる頑固脳」(歩くアザラシ)
(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「酒づくり道路づくりもこうじから」
コウノ野郎
水野晶子 選
「ジムくらい歩いて行けば妻の声」
坂の上のひこうき雲
【今週の東村さんの一句】
「左利き右手で書いたラブレター」
「貧困の話できるの?料亭で」(トラのネコ)
この一句は、政界の中枢と国民感情の乖離を、見事に表してくれていると思います。
「また値上げつぎの節約知恵絞る」(たっくる)
まだやれること、ありますか?私はお風呂の水位を下げました。
首まで浸かるのは、難しいです、トホホ。
「秋の季語総裁選を加えます」(やぶちゃん)
国のリーダーよ、川柳に込められた怒りを、読み取れますかー?(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「秋祭り青年団も高齢化」
カメラおじさん
水野晶子 選
「涼しさに夏の怒りがほどけ出す」
水谷裕子
【今週の東村さんの一句】
「中学で選挙勝つのは人気者」
桐子先生の赤い口紅の話題から始まった、今日の番組。
秋は色の変化に敏感にさせてくれる季節です。
「暑くてもビールの缶には秋がくる」(坂の上のひこうき雲)
秋の彩りを感じるために、どこかの森や山など自然中に出向かずとも、日常の人工的なもので面白い発見ができますよね。
変化は、目に見える色だけではありません。
「イヤホンを外して気づく森の息」(逆さ蛍)
虫や風の音も秋のものになります。
それを森の「音」とせずに「息」としたことで、生命感が伝わってくるようですね。
一文字を工夫するだけで効果絶大!
あなたもどうぞ、秋の描写に一工夫を加えてみてください。(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「草刈に蚊が歓迎のキスをする」
三浦博忠
水野晶子 選
「妹に年を聞かれてごまかした」
ゆめさき川
【今週の東村さんの一句】
「四季の歌三年後には二季の歌」
彼岸花の赤い姿に、今シーズン初めて出会いました!
「まんじゆしゃげまんじゅしゃかなら百恵ちゃん」(老ーmanおじん)
今週、皆さんから頂戴する川柳がいきなり秋色に彩られ始めました!
「サツマイモ柿栗さんま梨きのこ」(明石の小町)
「久しぶりいただきましたデカ!秋刀魚」(まさじい)
季節が移ろうときには、川柳がより楽しく踊り出すように感じます。
あなたの日常には、どんなことから秋がやってきましたか?
五七五に託してお送りくださいね!(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「散歩中我句読まれてスキップに」
松山敬子
水野晶子 選
「麻雀パイ器用に積んだ父の指」
まりりん
【今週の東村さんの一句】
「スター逝く霧氷が解けて涙する」
「『愛してる』だけは言えます五か国語」(長岡正広)
あなたは何か国語言えますか?
「愛してる」だけを世界中の言葉で言えたら、楽しいことになりそうですよね。
さらに川柳で「愛してる」を表現するとすれば?
「夫逝き川柳の種無くなった」(モンブラン)
この一句も、思いっきり「愛してる」のように思います。(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「万歩計つけて手打ちのうどん踏む」
枚方の山彦
水野晶子 選
「夫逝き川柳の種無くなった」
モンブラン
【今週の東村さんの一句】
「ヒグラシがその日暮らしの我憂う」
今日は何の日?
9月6日は黒酢の日でもあり、黒豆の日でもあり、そしてクロスワード、クロレラの日でもあるとか。
9(く)6(ろ)と語呂合わせするなら、いろんな発想ができそうです。
でも、松崎しげるさんの日でもあったとはー!
東村さんの狙いは「愛のメモリー」の熱唱だったのでしょうねえ。最初から、その罠に気づくべきでした。ああ、悔しい...。
お知らせです。
9月8日(月)東成区民センター小ホールで、ドキュメンタリー映画「だぁほ!!」先行上映会があり、アフタートークに水野晶子が出演いたします。
「浪花の巨人パギやん」こと趙博さんを通して、日本のマイノリティーの社会問題を描いた映画と、それについて突っ込んだトークをお送りします。
映画上映18時30分、アフタートーク20時30分から。
入場料1500円(中学生以下無料)
お問い合わせは、電話090ー8146ー1929。
予約なしでもお越し頂けます。お近くの方、是非いらしてください!(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「あっついなもうこれ以上脱げまへん
河内の篤姫
水野晶子 選
「ところ天酢醤油かけて大喧嘩」
布施のわたきち
【今週の東村さんの一句】
「誰かさん小さい秋が見つからず」
桐子先生にご出演いただきました。
今日アドバイスもらった「省略」の話、いかがでしたか?
「いけるかも年賀と残暑一枚で」(淀屋橋大江橋)
「ハガキ」という文言はないのに、すぐにハガキのイメージがこちらに伝わってきます。
「年賀状」とも「残暑見舞い」とも書いていないのに、すべて理解できますよね。
省略の妙ですね。(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「断捨離で古い手紙を捨てきれず」
高安山のヤッホー
水野晶子 選
「いけるかも年賀と残暑一枚で」
淀屋橋大江橋
【今週の東村さんの一句】
「エアコンの本名エアーコンディショナー」
連日の猛暑に、なんとか涼しさを届けたい!と、東村さんのダジャレが怒涛のように繰り出されました。
凍りつくダジャレの渦に巻き込まれ、あなたの体感温度は少し下がりましたでしょうか?
風鈴や虫の音など、音を耳にして想像するちからで、私たちの脳は涼しさを感じることが実証されているとか。
東村さんのオヤジギャグにも、そんな効果があったと信じたいです・・・(水野晶子)
【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「知りたいと言われ知ったら逃げた彼」
背黄青鸚哥
水野晶子 選
「早よやって給付減税どっちゃでも」
徳田忠広
【今週の東村さんの一句】
「おやじギャグねぇチュー症で2度下げる」

