今週の
まるっと!ひとこと

#83 捨てるコツ
2026.01.31

今年最初の桐子先生ご登場です。
昨年末教えて頂いた「多作多捨」。
川柳の腕を上げるのに大切なのは、たくさん作って、たくさん捨てること。
でもなかなか捨てられないのが人情ってものです。
 
「多作多捨妙な未練でまた拾い」(酔いどれ親父)
 
そこで、どんな視点で捨てるべきものを見つければよいか、アドバイスしてもらいました。
それは、2つ。
ます、誰かがもうすでに言っていることや、他の人でも言えることは、捨てます。
自分の発見があるかないか、です。 
もう一つは、説明。これも、捨てます。
 
例えば「その方向トイレやないか南南東」(小太郎)
 
独自の発見があるから、面白い一句が生まれましたよね!
 
一方、「かぶりつく今年の恵方は南南東」なら、誰もが言える説明です。
この違いを意識して、ご自分の作品から、これぞ!というものを選び取ってくださいね。
自選は、作句の力をも高めてくれるそうですよ。(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「レシートを二度見したけどこの値段」 
            堺ワクワク
 
水野晶子 選
「『やってもた』誰が教えた二才児に」 
            井上良登

 【今週の東村さんの一句】
「本日は晦日正月知らなんだ」

#82 そういえば?
2026.01.24

先週ご紹介した一句。
 
「そういえば杖を忘れて歩いてる」(よもやま話)

そういえば、とふと気づくことってありますよね。
皆さんが様々な「そういえば」川柳を送ってきてくださいました!
 
「そう言えば前の総理は誰だっけ?」(ゆみちゃん)
 
これだけ短期に替わられるとねえ。
 
「そう言えばヘソクリ隠した本がない」(かのえいぬ)
 
エライコッチャ!
 
「そう言えば妻と連れ添い五十年」(谷村珍事)
 
忘れてもらっては困るもの、こちらもでーす。
 
「そういえば出してなかった五七五」(頑張れ三人娘)
 
(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「そう言えば去年借りたの忘れてた」 
            黒猫
 
水野晶子 選
「ほしくてもとったらアカンよその国」 
            小なつ

 【今週の東村さんの一句】
「あいさつは先に言葉で次に礼」

#81 1月17日という日
2026.01.17

あなたは、31年前の1月17日、どこで、どんな状況でお暮らしでしたか?
私たち日本で暮らす人間の常識は、あの瞬間から大きく変わりましたよね。
私たちは地震列島に住んでいて、いつどこで何があるか分からない。
そのことを受け入れ、できる限りの備えをして、日々を大切に生きるしかない。
アナウンサーとしての私の心構えも変わりました。
とりわけラジオは、誰のための存在か、思い知りました。
1月17日の朝は、そのことを思い起こし、日頃のブレを元に戻すときでもあります。
日常も、非日常も、川柳の心と共にまいりましょう。(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「あと一歩クレーンゲームと我が人生」 
            いらち
 
水野晶子 選
「半額は下に隠して上はカニ」 
            ゆめさき川

 【今週の東村さんの一句】
「布団からトイレに向かいにょ~いドン!」

#80 日常が始まった!
2026.01.10

三が日過ぎて恋しくなるカレー(長岡正広)

ほんとに不思議ですねえ、あんなに興奮したお節料理だったのにねえ。
人間ってそんなもんですねえ。
 
「年頭の誓い忘れて二日酔い」(左うちわ)
 
わかるわかるー。
私も、週に一度の休肝日を!と思っていたはずが、ありゃー。
 
「正月と思っていたらえべっさん」(林檎丸かじり)
 
今年も一日一日をしっかり生きましょう、そして川柳のタネを探していきましょう。(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「毛と同じ抜けて飛んでく物忘れ」 
            逆さ蛍
 
水野晶子 選
「金はない力もないが敵もない」 
            あずき5合

 【今週の東村さんの一句】
「初夢を見たと思うがもう忘れ」

#79 今年の目標
2026.01.03

「目標は立てない生きていればよし」(小なつ)

明けましておめでとうございます!
新年にあたり、まっさらな手帳に誓いを立てるのが、これまでの私でした。
が、昨年末に体調を崩したことから、思うところが変化してきました。
自分に対するハードルを下げよう、と。
元旦の計を立てられないまま過ごしているときに出会った、この一句。
これでいこ!そう思いました。そうしたら東村さんも、これでいこ!って。
小なつさん、二人して乗っからせてもらいますねー。

そんなわけで、今年はこんな気持ちでゆるりとスタートいたします。
今年もどうぞよろしくおつきあいくださいませ。(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「ポチ袋いらない時代キャッシュレス」 
            ゆうこ
 
水野晶子 選
「近いうち客寄せパンダ死語になる」 
            やぶちゃん

 【今週の東村さんの一句】
「悩みます吉と中吉どっち上」

#78 あっちゅう間
2025.12.27

「あっちゅう間充実してた証拠です」(菩提寺太郎)
 
桐子先生が着目したのは「あっちゅう間」という言葉のチョイス。
「あっという間」よりずっとスピードを感じますね。
書き言葉ではなかなか思いつかない発想です。
こんなふうに会話の中にも、キラキラと個性を放つ言葉が有るのですね。拾い上げてや
りましょう。

2025年最後の放送となりましたが、ほんとにあっちゅう間の一年でした。
皆さんの川柳を通して喜怒哀楽を共有させて頂きました。
ありがとうございました!
私の声についてもご心配、応援の言葉をお送り頂き、感謝しています。

新年の「まるっと!」は、1月3日から。お正月もお休みなしですよ~。
新年もどうぞよろしくお願いします。
では、皆さま、どうぞよいお年を。(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「カレンダー貰う物から買う物に」 
            カメラおじさん
 
水野晶子 選
「大掃除捨てる捨てない手が止まり」 
            うさこ

 【今週の東村さんの一句】
「振り返るほどの事ない年がいく」

#77 桐子先生連続ご出演!
2025.12.20

今日の放送、まだ喉の調子が悪い私の声に、早朝からびっくりされたと思います。
まるで別人。申し訳ないです。
東村さんに言わせると、青江三奈さんのよう。
小学生の頃、あのセクシーボイスを真似して遊んだことを思い出しました。
今は一生懸命喋ると、青江三奈です。
今朝は、桐子先生の川柳アドバイスで、私も番組中に一句ひねることができました。
助詞を省く、語順を変えてみる。作文から川柳へ。
私のように下手でも、一句できると嬉しいものです!

「病んで知る これぞ生き方再発見」(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「高笑いつられて親子笑い出し」 
            ぽっぽり
 
八上桐子 選
「はらたつとやることあるでなべみがき」 
            古川和子

 
 【今週の東村さんの一句】
「クリスマス誕生日ならちょっと損」

#76 お喋りできず、すみません!
2025.12.13

今日は、私がお喋りできず、たいへんご迷惑をおかけしました。
寒暖差からくるアレルギー性鼻炎が副鼻腔炎に移行していたのに気づかず、デカい声で
喋り続けておりました。
これ以上喋るとアウト!とドクターストップがかかり、今日の放送では進行を東村さん
におまかせしました。そして私は声を出さずに、かつての「福井さんのカタカタチーン
」で参加させてもらいました。
声が出せるのは、どんなにありがたいことか!思い知りました。
来週は少しでもお喋りできる状態になるよう、ケアいたします。
今朝、助っ人としてお越しくださった桐子先生の川柳アドバイスは、いつもよりじっく
りお聴き頂けると思います。句作りの参考になさってくださいね!
また、ドリームウイークへのご応募も多数頂戴しました。ありがとうございました!(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「嫌なことジャンプで越えて午年へ」 
            風鈴草
 
八上桐子 選
「ダイコンが美味しいだけで冬が好き」 
            よもやま話

 
 【今週の東村さんの一句】
「五千円よりもお客のご声援」

#75 師走川柳
2025.12.06

「宝くじ空想いっぱい発表まで」(トラのネコ)
 
年末ジャンボに夢見る季節になってきました。
一方で
 
「年賀状ハガキ値上げで今年まで」(人見知りぼっちライダー)
 
夢のない現実に直面する日々ですね。
だからといってストレスを発散する場所を間違えないように気をつけなくては。
 
「飲み会はハラスメントに気を揉んで」(堺市のターチン)
 
そして、この時期は別れのときにどんな声を掛けるか、ビミョ~なんてす。
 
「良い年を挨拶早すぎまた出会う」(淀屋橋大江橋)
 
そろそろ、こんな締めくくりの句も頂くようになりました。
あー、焦る?!
 
「振り返り今年一年何をした」(名探偵粉モン)

(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「冷え出したやっぱり冬はやってきた」 
            松中喜一郎
 
水野晶子 選
「あの世まで切符買います妻となら」 
            中田英富

 
 【今週の東村さんの一句】
「十二月お邪魔しわすとやってきた」

#74 なりきり川柳と北風効果
2025.11.29

今日は桐子先生のご出演でした。
 
「ヒト科住む動物園を熊見てる」(堺ワクワク)
 
熊の立場から物事を見れば、こう言えますよね。
桐子先生は「なりきり川柳」だとおっしゃいます。
熊になりきってみれば、ものの見方が変わります。
何にでもなりきってみれば、新しい発見につながります。
あなたなら、何になりきりますか?東村さんは、マスクになるんですって。
 
「北風が老いた夫婦を引き寄せる」(テコ&コテ)
 
これは「引き寄せる」という言葉選びが抜群た、と桐子先生。
北風を嫌なものだと思い込まずに、磁石のように2人をくっつけてくれる「北風効果」だととらえると、ほっこりする一句が生まれます。
どちらの作品も、視点がガラリと変わるところが、魅力です。(水野晶子)
 
 
 【今週のまるっと川柳】
東村雅夫 選
「愛車に乗り免許返納行ってきた」 
            夕焼け
 
水野晶子 選
「五歳差も今となっては姉どちら?」 
            小太郎

 
 【今週の東村さんの一句】
「行司とは相撲見ずに足を見る」