第26回 春の京都お出かけスポットのご紹介
2013.03.31

今月後半は、行楽シーズンを迎えた京都のお出かけスポットをご紹介していますが、最終回の今回は、これからの時期、桜や新緑がとっても美しい京都のトロッコ列車と保津川下りをご紹介しました。
始めに、「嵯峨野観光鉄道株式会社」事業部部長・前 仁司(まえ・ひとし)さんにトロッコ列車に乗りながらお話しを伺いました。(写真1)
平成3年の開業に向けて、当時、社長以下9人の社員の方々で、沿線に桜や紅葉を植えたものが、現在でも乗客の目を楽しませているそうです。荒れて痩せた土地に植えるのは難しく、また、イノシシやシカなどに芽を摘まれるなど苦労も多かったそうですが、桜の研究者の方から褒められるほどに大きく育ったそうです。
桜を集中して植えているのは、トロッコ亀岡駅の手前辺りで、春は桜のトンネルをトロッコ列車が走る風景が見られます。(写真2、3)
トロッコ列車は四季折々楽しめるようになっているので、春の桜が終わっても、新緑、秋の紅葉、雪の中を走るトロッコと楽しむことが出来、また、並行して走る保津川の川下りのお客さんと手を振りあうのも楽しみの一つになっています。(写真4)
そして、もう一つの楽しみは、車掌さんの車内アナウンスで、保津川の歴史や沿線の見どころなどを楽しく紹介し、時には歌を披露されたりするそうです。取材にうかがったときには、台湾からの団体客が乗車されていたそうで、中国語で「北国の春」を熱唱されていました。
また、トロッコ嵯峨駅では日本最大級の鉄道ジオラマがあって、小型カメラを搭載した模型列車を実際の電車に使われていた本物の機器で、運転することが出来るそうで、お子さんや鉄道ファンの方に大人気なんだそうです。(写真5、6)
嵯峨野観光鉄道
そして、トロッコ亀岡駅から連絡バスでおよそ15分の保津川下り乗船場へ行き、保津川の歴史と役割について保津川遊船企業組合専務理事の豊田知八(とよた・ともや)さんにお話しを伺いました。(写真7、8)
保津川下りは1606年(慶長11年)に当時嵯峨に住んでいた角倉了以という豪商によって水運始まりました。それまで、この川は木材を流す筏流しが平安の時代から続けられていたそうですが、江戸時代になって、年貢米や生活物資を運ぶ大きな役割を担うようになったそうです。
ところが、明治の32年あたりから鉄道がつきはじめ、だんだん荷舟の仕事が減った頃、海外からの賓客などに保津川下りの荷船に乗りたいと言われ、観光用に使うという新しい展開が生まれたそうです。
桜は「女渕」と呼ばれる池のようなところ500mぐらいの両側にあるそうで、もともとは山桜のたくさんあったところでしたが、川の斜面はダメージを受けやすいので、桜は代々の先輩や自分たちも植樹しメンテナンスも行っているそうです。(写真9、10)
桜が散ると散った花が水面に浮かび「花筏」となってきれいですが、その後の新緑が花よりきれいと思うことがあるそうで、この時期が一番お勧めと仰っていました。
保津川下りの乗船場には、駐車場がありますので、車で来られたお客さんは、川下りを楽しんだ後、嵐山を散策して、JRやトロッコ列車で亀岡に戻って来られるそうです。
また、保津川下りは、あの「ミシュラン」の発行する旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得していて、海外からのお客さんも多いそうですよ。
保津川下り
第25回 春の京都お出かけスポットのご紹介
2013.03.24

今月後半は、行楽シーズンを迎えた京都のお出かけスポットをご紹介します。
今日は、豊かな自然に囲まれた京都府精華町で楽しめるイチゴ狩りをご紹介しました。
お話を伺ったのは、「華やぎ観光農園」の山田春富さんです。(写真1)
今シーズンはちょっと生育が遅れていて、開園したのは2月で、5月いっぱいまで開園するそうで、1日3回、40分間の食べ放題を行っています。
こちらの栽培の特徴は、高設栽培といって地上から90cmぐらいの高さでの水耕栽培です。
ベビーカーや車イスでも通れるようになっているので、小さいお子さんや、高齢者の方にも大好評なんだそうです。(写真2、3)
イチゴ狩りの品種は「あきひめ」で、実が大きく甘く柔らかいのが特徴で、あまり市場には出ませんが、イチゴ狩りには適した品種なんだそうです。
見分け方は、ぷりっと実が大きくて赤く熟しているもので、ヘタがクルっと上にむき上がっているのが一番おいしいそうです。(写真4)
美味しい食べ方は、先端の方が甘いので、糖度の低いヘタ側から食べると良いそうです。
イチゴ栽培でいちばん難しいのは温度管理だそうで、今は自動で24℃から29℃ぐらいになるように設定されているそうですが、天候によって調整が難しいそうです。
この温度はハチが元気に働いてくれる温度で、ハチが動いてくれないと美味しいイチゴが出来ないんだそうです。
今年のイチゴは、形も甘さもとても良い出来だそうですよ。
「華やぎ観光農園」
そして、春といえば桜!と言うことで、現在、京都府庁旧本館で行なわれている「観桜祭(かんおうさい)」をご紹介しました。
4月7日(日)までの期間中、祇園枝垂れ桜や容保桜(かたもりざくら)など5種6本の桜が、明治期の建物を背に咲き誇る旧本館中庭が公開されています。
この京都府庁旧本館は、国の重要文化財に指定されている趣のある建物なんですが、4月5日(金)から7日(日)の日没から夜8時までは、この旧本館に映像を写し、幻想的な空間を演出するプロジェクションマッピングが開催されるそうです。
他にも数々の催しが行われる「観桜祭」に是非お越し下さい。
詳しくは、ホームページをご覧下さい。
「観桜祭」
第24回 美山町の自然と鹿肉料理を体験
2013.03.17

(写真1)
まもなく京都縦貫自動車道の大山崎〜沓掛間の延伸部分が開通するということで、今月はこれからますますアクセスが便利になる園部や丹波地方の魅力をお伝えしています。
今週ご紹介するのは南丹市美山町は田歌にある”田歌舎”
かやぶきの里として有名な美山の近くにある田歌舎では、スローフードの料理を提供する中で、鹿肉の料理を味わうことができるんです。
今、全国的に鹿が増えすぎていることで、農産物を食べたり、山肌の草を食べつくしたりと、人間の暮らしだけでなく、自然にも大きな影響を及ぼしているそうです。
そのために鹿猟をしなければならないのですが、猟で捕獲された鹿の肉を処分するのではなく、しっかりと食べることで鹿の命を大切にしようと南丹市では鹿肉料理
(ジビエ料理)を始めたんだそうですよ。
今回は、亀井アナウンサーが「鹿シチュー」「鹿カバブ」「鹿ピザ」に舌鼓を打ちました。
(写真2、3、4)
ヨーロッパでは一般的ですが、日本ではあまりなじみのない鹿肉料理、食べてみると臭みはほとんどなく、どこか木の実のような香りが残る味でした。
(写真5)
田歌舎の藤原さん曰く、「美山や田歌の夏は、滝を登るシャワークライミングやリバートレッキング、カヌーなども楽しめます。是非、都会では味わえない自然を体験しに来てくださ
い」とおっしゃっていました。
第23回 日本の音百選に選ばれた”るり渓”の自然
2013.03.10

(写真1)
まもなく京都縦貫自動車道の大山崎〜沓掛間の延伸部分が開通するということで、今月はこれからますますアクセスが便利になる園部や丹波地方の魅力をお伝えします。
今週ご紹介するのは南丹市にある”るり渓”
京都縦貫自動車道 園部ICから約20分、とても美しい渓谷、そして爽やかなせせらぎを奏でる「るり渓」は、春先の新緑もキレイだが、秋の紅葉もモミジやイチョウなどの木々が美しい彩りを添えます。
瑠璃というのは、もともと濃い青色の宝石のことで明治時代にここで遊んでいた郡長の方々があまりの美しさに感動し、瑠璃のような美しさとこの名前を付けたそうです。
(写真2)
そんな、るり渓のせせらぎは、日本の音百選にも選ばれています。
滝の音や鳥のさえずりが織り成す自然のシンフォニーは、人の心を癒す、やさしい響きがあります。
また初夏から秋にかけては、運がよければ、特別天然記念物のオオサンショウウオに出会えるかも知れない・・・ということですよ。
(写真3)
そんなるり渓の最上部には通天湖と呼ばれる人口湖があり、ここから、美しい渓谷がはじまります。
(写真4)
今回お話をお伺いした南丹市役所商工観光課の山内によると通天湖のあたりでは、4月の終わりから5月の上旬にかけて、山ツツジがキレイに咲き乱れて見事な景色を作り出すそうです。
るり渓についての詳しくは・・・
http://kyoto-sonobe.jpn.org/rurikeikougen.html
第22回 丹波地方の自然が詰まった丹波ワインの魅力
2013.03.03

(写真1)
まもなく京都縦貫自動車道の大山崎〜沓掛間の延伸部分が開通するということで、今月はこれからますますアクセスが便利になる園部や丹波地方の魅力をお伝えします。
今週ご紹介するのは丹波ワイン。
取材に行った時期ではまだ雪に覆われていたブドウ畑ですが、雪が無くなると新しい枝が出始め、6月頃にはブドウの花が咲きます。
(写真2)
お話を聞いた引原さんによると、丹波ワインの歴史はさかのぼること…1979年。
創業者の(故)黒井哲夫さんが、仕事先で海外に行った際に気軽に楽しめるワインの美味しさに驚き、そのワインを日本へ持ち帰ったものの、日本で味わうと何かが違う。
日本の風土や日本料理に合うワインを造ろうと、私財をなげうって、酒蔵を借りてワイン造りを始めたのが「丹波ワイン」のはじまりです。
丹波の気候は、昼には暖かくなって、夜は冷え込む…
この寒暖の差が甘くて渋みを残したワイン造りに適したブドウを作ります。
(写真3)
丹波ワインハウスではワインやソーセージ、ピクルスなどの販売、またレストランではワインを飲みながらのお食事も楽しめます。
またワイン工場や農場の見学ツアー&テイスティングも出来ますよ。
(写真4)
丹波ワインハウスへは、京都縦貫自動車道 丹波ICから 国道9号線を福知山方面へ約10分です。
丹波ワインハウスについての詳しくはHPをご覧下さい。