第4回 京丹波町に残る伝統芸能「和知人形浄瑠璃」
2012.10.28

今週ご紹介したのは、京丹波町に伝わる伝統芸能『和知人形浄瑠璃』です。(写真上)
江戸時代末期、淡路島から伝わった人形浄瑠璃は、稲刈りを終えた後の楽しみとして、この地に根付きました。
和知人形浄瑠璃会の大田会長(写真下)によると、文楽などの人形浄瑠璃は、1体の人形を3人で操作しますが、和知人形浄瑠璃は、重いものでは10kgにもなる人形を、たった1人で操作をします。
またオリジナルの演目も制作し、その中でも地元に残る民話を人形浄瑠璃にしたのが「長老越節義誉」。
死んだ夫の意思を継ぎ、幼子を連れ、乳飲み子を背負って、寒さが厳しい冬の夜に、ひとり標高917mの長老ヶ岳を越えようとする、女性…お紺の悲しくも凛々しい物語です。
丹波まつたけや丹波栗など秋の味覚も有名な京丹波町には、地元の人に愛された素晴らしい伝統芸能が残っていました。
○京丹波 食の祭典2012
京丹波の秋の味覚やご当地グルメを販売するイベント
開催日:11月18日(日)
場所 :京都府立丹波自然運動公園
JR園部駅からバスに乗り換え
自動車だと京都市内からおよそ60分
詳しくはHPをご覧下さい
http://www.kyoto-kankou.or.jp/event/?id=9507&r=1349638158.486
○伝統芸能定期公演
日時:毎月第4土曜日 お昼1時から
場所:道の駅『和』道路情報 センター内 伝統芸能常設館
和知人形浄瑠璃・和知太鼓・小畑万歳・文七踊りなどを見ることができる。
また和知人形浄瑠璃はほぼ毎回に出演。
料金は大人300円 子供100円
詳しくはHPをご覧下さい
http://www.kyotamba.org/event/
第3回 京丹波町に残る伝統芸能「小畑万歳」
2012.10.21

今週ご紹介したのは、京丹波町に伝わる伝統芸能『小畑万歳』です。(写真1)
江戸時代、この地域ではお正月になると、三人組の旅芸人がやってきて、家々を回り万歳で新年の祝いに華をそえていました。
その旅芸人が残した衣装を、小畑の人たちが着て、見よう見まねではじめたのが小畑万歳の発祥。
小畑万歳の特徴は、烏帽子をかぶった「太夫」が語りと踊りを、鼓を持った「才三」は今の漫才で言うボケ役で、ご当地の名所や名産品、時事を織り交ぜ、軽快に語り笑いを誘います。
また三味線担当が3人分の傘を背負っているのは、元々、お正月の雪降る中、地元の家々を回っていた当時のなごりだそうです。
小畑万歳保存会の梅原代表(写真2)によると、現在は4代目が小畑万歳を引き継ぎ、
「まだらと まだらと(まだまだ続きますよ〜という意味)」という掛け声にのせて、にぎやかでおめでたい伝統芸能を引き継いでいるそうです。
また京丹波町の小畑には「小畑万歳発祥の地」を示す石碑が残っています。(写真3)
この小畑万歳を見ることができる「和知民芸保存会50周年記念 伝統芸能フェスティバル」について、京丹波町の永武さんに教えて頂きました(写真4)
○和知民芸保存会50周年記念 伝統芸能フェスティバル
日時は10月28日(日) 朝9時開場 9時半開演
会場は京丹波町立和知ふれあいセンター
(JR山陰本線の和知駅から歩いてすぐ)
和知の四大伝統芸能
「和知文七踊り」「和知人形浄瑠璃」「小畑万歳」「和知太鼓」を見ることができます。
観覧料は、無料です。
第2回 田山花踊り
2012.10.14
今月は、京都の伝統芸能をご紹介しておりますが、今回ご紹介したのは、京都府相楽郡南山城村に伝わる『田山花踊り』でした。
この『田山花踊り』は、京都府の指定無形民俗文化財に指定されており、南山城村で毎年11月3日に行なわれています。
もともとは、江戸時代から南山城村の田山地区に伝わる雨乞いの神事だそうで、詳しい起源はわかっていないのですが、田山地区は高台にあり、雨が少なくて、農業用水の確保にはたいへんな苦労を重ねてきたという歴史があり、昔から雨乞いの神事が頻繁に行われていたようです。
この歴史ある田山花踊りですが、大正13年を最後に、しばらく奉納されていませんでした。しかし花踊りのことは、村のご老人から語られたり、またふと口ずさむメロディとして、次世代へと伝えられていったのです。
そして、「あの踊りをもう一度見たい」という声が上がりはじめたのは、約40年をへだてた後のことで、昭和38年には、有志が集まって、田山花踊りの保存会が結成されました。
そして、京都府文化財行政の支援もあって、40数年ぶりに『田山花踊り』が復活し、現在まで、毎年11月3日に行われているということです。
○田山花踊り
11月3日(土)に開催されます。
会場は、南山城村・諏訪神社。
交通アクセスは、JR関西本線「月ヶ瀬口」駅下車、徒歩60分。
詳しくは、ホームページをご覧下さい。
http://www.pref.kyoto.jp/gyoji/y05.html
http://www.vill.minamiyamashiro.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=415&frmCd=12-5-0-0-0
第1回 宇治田楽
2012.10.07

今週から時間帯も装いも新たに始まりましたこの番組。
『たくみ編』というのは、もちろん、伝統の工芸品や建物などを、手際よく上手に作り上げる『技術の優れた人、つまり=たくみ』という意味でもありますが、それ以外にも、京都の観光地や、歴史的なスポット、名産品などを、守り、発展させてきた人々のこと、その文化、意義も含めて、京都の『たくみ』という意味が込められたものです。
幅広く、京都の魅力を発信していきたいと思いますので、今後とも、ぜひお聴きください!
今週ご紹介したのは、宇治市の『宇治田楽まつり』です。(写真1)
田楽発祥の地でもある歴史有る宇治で市民が参加するお祭りが無いに等しいという事から、平成10年、『宇治田楽まつり実行委員会』が作られ、現在ではオリジナルの田楽舞踊も行われているそうです。
お話をうかがったのは、『宇治田楽まつり実行委員会』会長の中谷雅夫さんでした。(写真2)
毎年、新しい曲、新しい舞踊をと制作を続けているそうで、練習にも熱がこもっているそうです。(写真3)
○宇治田楽まつり
今年は10月20日(土)に開催されます。
•午後5時20分行進開始
•午後6時公演開始
会場は、 京都府立宇治公園中の島(※雨天時:宇治市文化センター 大ホール)
観覧料は、無料です。
詳しくは、ホームページをご覧下さい。
http://www.wao.or.jp/dengaku/