喫茶ラウンジMegビブリオ

8月1日 放送分

今日は、米澤穂信著『ボトルネック(新潮文庫)』を紹介しました。
私は故郷が富山県なのですが、この本の舞台となるのがお隣の金沢!(石川県)
実は知人から、北陸の空は重い、暗い、という話をされたことがあるのですが...「そんなことない!」とショックを受けたことがあります(笑)、そんな北陸の雰囲気が、とても出てるんです。
物語は、自分が存在しないというパラレルワールドに飛ばされてしまった男の子が主人公です。それを聞くと、一種ジュブナイル的なウキウキ・ワクワクとした冒険譚を想像する方も多いでしょう。
しかしこの物語...結構、グサグサきます。容赦がありません。謎や真実なんて、知らずにいる方が良いこともあるんだなあ、なんて思ってしましました。
主人公は自分が存在しない世界で、自分の代わりに存在する少女(姉)と出会います。彼女と出会い、謎を解き明かしていくことで...主人公が導き出した答えとは、一体何だったのでしょうか。
人はいつだって、どんな瞬間にも、物事を変える力がある。それを忘れずに、前向きに生きていきたいものです!

そしてラウンジ・ゲストには、医療法人健志会 ミナミ歯科クリニック理事長・総院長の南清和さんをお迎えしました。
体の健康は、歯の健康から!歯を大切にするって、とても重要なことなんですね。歯のセルフチェック方法も伺ったので、聞き逃した方はタイムフリーで確認してみて下さい。
「オーラルフレイル」という言葉も、ぜひ皆さん覚えて下さいね。
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6月6日 放送分

今日は、伊坂幸太郎著『死神の精度(文春文庫)』を紹介しました。
梅雨入りまでもう少し!この季節にピッタリな本です。
この物語の中では、いつも雨が降っています。何故か、死神の千葉が仕事をする時は、雨が降るんです。
人間を観察し、対象者がそのまま生きるべきか死ぬべきか判定するのが彼の仕事。6つの短編集になっていて、6人の登場人物の生死の判定が下されます。
この人は一体、どうなってしまうのか...どんな判定になるのか、ハラハラドキドキしながら、ページをめくる手が止まりません。
「死」を扱いながらもどこか爽やかな読了感は、伊坂幸太郎さんならではだと思います。登場人物が皆、どこか自分の「生」に納得していることが、読んでいて伝わるからかもしれません。
この梅雨時期のお家時間のおともに、ぜひ手に取ってみて下さい。
あなたの身近に、ミュージックを好んでCDショップに入り浸り、受け答えが微妙にズレていて、素手で他人に触ろうとしない人がいたら、それは、死神かもしれませんよ...?(※作品に出てくる死神の特徴です)


そしてラウンジゲストには、フリージャーナリストとして活躍する春川正明さんにお越しいただきました。
春川さんといえば『ミヤネ屋』でもお馴染みで、政治経済に精通していらっしゃいます。しかし今回は!音楽をテーマにお話を伺いました。
音楽の深いお話なんて『Mタウン』が初めてなのではないでしょうか?!しかも春川さんの華麗な曲フリまで飛び出しましたよ!
原点となるような懐かしの曲や、最近のヒットソングまで、春川さんを形作る音楽たちのお話は、本当に興味深かったです。音楽には、歴史、文化、思想、そして五感に働きかける"何か"があると改めて感じました。

それから、春川さんはとっても純粋でロマンチストな方なんだって分かりましたよ(笑)
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5月9日 放送分

今日は深緑野分・著『ベルリンは晴れているか』(ちくま文庫)を紹介しました。

放送日は5月9日。奇しくも、ロシアの『対ドイツ戦勝記念日』でした。この日、ドイツは終戦となった訳です。そんな日に、この物語をお届けできる運命を、今も噛みしめています...。
物語の舞台は、1945年7月のドイツ・ベルリン。
ドイツ人の少女・アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれていた毒によって不審死を遂げます。アウグステは米国の兵員食堂で働いており、恩人殺害の疑いをかけられるのですが...。
その疑いを晴らすためには、恩人の甥を探す事、そしてユダヤ人の元俳優・カフカを相棒にせよとの命令が下るのでした。
次々と訪れる試練に、旅は難航します。その中で、当時の様子をこれほどまでに克明に描く作者の体力には脱帽です。ミステリや謎解きということを忘れ、すっかり主人公たちと旅をし、その時代を生きている気持ちになりました。
きっと今、この本を手に取って読んだ人は、ロシア・ウクライナ情勢を重ねることでしょう。
沢山のことを考えさせられる本です。


そしてラウンジ・ゲストには、Klang Rulerのyonkeyさんと、やすだちひろさんをお迎えしました。
実は、Klang Rulerのライブには参戦済みの私。また会えて嬉しい〜という気持ちで一杯でした♪
さて、Klang Rulerと言えば、レトロだけど新しい...そんなサウンドが魅力。
昔の曲ってどう?これからの音楽って?お二人の思いを聞かせて貰いました。
お話ししていても、若い感性がキラリと光ります。私も勉強になりました!
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4月11日 放送分

『残像に口紅を』筒井康隆 (中央公論新社)

この世から、一文字ずつ「ことば」が消えていったら...?
そんな世界、全く想像できないですよね!
『残像に口紅を』は、そんな日本語の五十音が1つずつ消えていく世界を描いています。「ことば」が消えるだけではなく、その「ことば」を含む対象物も、その記憶も消えてしまうのです。
「ことば」が消滅した時、惜しまれるのは「ことば」か、そのものが持つイメージか。そんなことを問いかけてくる作品です。
例えば、ある一文字が消えたことによって、柔らかい言い回しができなくなってしまう、ということがあります。語尾が「〜だ。」になったり。
そうすると、その人のイメージすらも、変わってしまいますよね。
物や人のイメージって、ことばによる力が、とても大きいのではないか。そんなことを改めて感じました。

この小説は、実際にその世界の話だけではなく、小説の文字自体も同じように消えていくのが凄いところです。
そんな苦行をよく自ら選択したな(笑)と、驚くしかありません。きっと、誰もがこの本で、未だ味わったことのない「初体験」をすることでしょう。
ぜひ、ご一読下さい。

MBS近くのMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店1Fにある、MBSの本棚にも置かせて頂く予定です。ぜひチェックして下さいね。番組特製しおり、タイムテーブルもありますよ♪


3月21日 放送分

今日は「喫茶ラウンジMegビブリオ」のラウンジゲストに、シンガーソングライターのヒグチアイさんをお迎えしました。
ご存じの通り、TVアニメ『進撃の巨人 The Final Season2』でEDテーマを担当されています。日本のみならず、その楽曲『悪魔の子』は海外でも話題をよんでいるんですよ!
そんなヒグチアイさん、独特の雰囲気を持っていらっしゃって、お会いした瞬間から「この人は、只者ではないな?!」と感じました(笑)
シンガーソングライターだけではなく、なんと、自ら雑誌『うふふ』の編集長も務めているんです。『うふふ』は働く女性に寄り添う雑誌で、色んな女性が登場します。インタビューも、ヒグチさん自らが行っているとか。
だからお話をしていると、私が聞く側なのに、色んなことを話したくなっちゃいました。これはヒグチさんの魅力であり、魔力だな...と素直に感じます。
とにかく、自分以外の「人」の捉え方や見方が面白いんです。ヒグチさんのような発想があれば、人と話すことがもっと楽しくなるんじゃないかな、なんて思いました。
収録が終わっても話は尽きず...どれだけの時間話し込んだことでしょうか。(放送では聞けなかった次号の構想、内緒のお話、元カレのお話、などなど)

またお会いで出来る事を、楽しみにしています。
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