第170回 ゲスト 建築家 安藤忠雄さん 

およそ2年ぶりにお越し頂きました。
(前回放送:第73回(2009年4月)〜第75回(2009年5月))

去年 文化勲章を受章された(2003年 文化功労者)
建築家の安藤忠雄さんです。.
安藤さんは 昭和16年 大阪市生まれ。
双子の兄弟(弟:北山さん)がいらっしゃいます。

【建築家になろうと思った 2つのきっかけ】
●数学の先生・・・中2の時、熱心な数学の先生がいた。
 チョークやスリッパを飛ばしながら教えてくれる先生を見て、
 これだけ熱心に教えてくれるなら、数学の奥に何かあるんだろうと
 思い、数学に興味をもった。

●大工さん
 中2の時、実家の平屋建てを2階建てにした。
 その時、大工さんが昼飯の時間も忘れて一心不乱に働いていた。
 これは面白い仕事なんだろうと思った。

【建築家を目指して】
数学、美学、相手のリクエスト・予算など、要求条件が非常に多い仕事
高校を卒業後、建築の仕事に就きたいと思ったが、専門の学校に行っていない。
専門書を読んでもよくわからないため、アルバイトで設計事務所へ。
大阪は、学歴のない人間でも、チャンスを与えてくれた。
依頼してくれる人がいて、それを作りながら勉強をした。
たくさんの人達に呼んでもらいながら仕事を覚えた。こういう点は東京にはない。
上下関係ではなく、面白い奴と話しをしたい仕事をしたいというのが、大阪のいい所。
その面白い大阪がだんだん無くなってきている。

【学生の就職難について】
 学生の仕事がない。
 なければ、隙間をぬって、自分の力で光を見つけていかなければならない。
 切り開くのは自分の力。

 安藤さんは、生活のためプロボクサーにもなった。
 建築家の仕事をするには覚悟、きっちりしたモチベーションが必要。
 1を聞いたら10を知らなければ生きていけないと知った。

【建築家を目指し、ヨーロッパへ。シベリア鉄道に1人旅】
 1960年代、18万円をもって出発した。英語ができるわけではなかった。
 1日40キロぐらい歩いていた。自分で歩いて、自分の目で見て確かめる。
 百聞は一見にしかず。体験が大事。その時、自分の可能性を考える。 
 ヨーロッパからアフリカにもわたった。
 
 帰国後、
 1969年 安藤忠雄建築研究所を設立。
 設立当初は、空地を勝手に設計をし、地主に提案したりしていた。

【住吉の長屋】
 安藤さんが建築した家が本に掲載され、それを見た人が依頼してきた。
 それが住吉の長屋。
 冷暖房なし、家の真ん中に中庭があるため、いったん外に出る形になる。
 建築の賞の審査では「よくできているが、安藤さんよりは、依頼主に賞をあげよう」となった。日本建築学会賞 受賞。

来週も引き続きお話を伺います。

第169回  お菓子 株式会社 千鳥屋宗家(2) 

今日のゲストは、(株)千鳥家宗家の社長 原田太七郎さんと、
専務で奥さんの原田真理子さんです。
千鳥屋の発祥は福岡県。
兄弟4人は、九州・東京・大阪で、千鳥屋を継いでおられ、
原田太七郎さんは、大阪の千鳥屋を作った方です

【出島と千鳥饅頭】
 千鳥屋総本店は、江戸時代初期 寛永7年(1630年)に創業。
 佐賀 鍋島藩のもとで江戸時代をすごした原田家。
 鍋島藩は出島の警護にあたった藩で、
 出島で、ポルトガルやオランダの人からお菓子の製造方法等を
 学び、カステラやマルボーロの製品を作った。
 その後、カステラの生地を まんじゅうの外皮に使うようになり、
 江戸の終わり頃 千鳥饅頭を開発した。

【いい人を入れる】
「一等地で商売をする」をモットーに、30数年で約130数軒のお店を展開。
「いい人をいかに見つけるか」面接を大事にしている。現在 従業員は約900人。
 女性はあまり表裏がなく、誠実に頑張ってくれるという実感がある。

【お菓子の里 丹波】
 兵庫県篠山市にある観光施設。
 黒豆、栗などの特産品、お菓子、豆腐まで、美味しいものがたくさん集まっている。レストランもある。
 園内には「ミオール館」、「ドイツの館」、「茅葺きの家」などがあり、
 これらは戦前の家屋や異人館を保存したいという思いから、建物を移築したもの。

【プレゼント】
 千鳥屋宗家の 「 千鳥饅頭 」 を、10人の方にプレゼントします。
 あんこにこだわる千鳥饅頭は、北海道の最高級 白いんげん豆を使用。
 さらに最高級の砂糖を使い、しつこくない上品な甘さで、
 千鳥屋を代表する和菓子です。

 宛て先は
 ハガキ:〒530−8304 毎日放送ラジオ 「 三枝輝行の商い勘所 」
 メール:sae@mbs1179.com   「 千鳥屋 」 係りまでお寄せ下さい。
 
 番組への ご意見・ご感想もお待ちしております。
 また読ませて頂いた方には、番組特製オリジナルのお弁当箱を差し上げます。

2週にわたり原田太七郎さん、原田真理子さん、ありがとうございました。

第168回  お菓子 株式会社 千鳥屋宗家 

今日のゲストは、株式会社 千鳥家宗家の
社長 原田太七郎さんと、専務で奥さんの
原田真理子さんです。

千鳥屋さんといえば「千鳥饅頭」をはじめ、
「丸房露」「かすていら」等、美味しいお菓子を
たくさん作っていらっしゃいます。

【創業 およそ380年】
 創業は、寛永7(1630年)・・・徳川家光の時代
 佐賀県に「松月堂」の屋号で丸ボーロ、
 カステラを中心としたお菓子屋を始める。
 当時の様子(お菓子を作っていた等)が、古文書に
 残っているそうです。

【大阪千鳥屋】
 原田太七郎さんは、福岡県飯塚市出身。
 男性4人兄弟の三男。
 大学卒業後、語学研修とお菓子の勉強のためドイツへ。

 原田家の先祖は京都。
 「先祖に戻るような気持ちで行きなさい」と
  千鳥屋を関西へ進出させた。

【伝統】「守り続ける伝統の味」と「時代にあわせた努力」 毎日作って毎日配送。

【プレゼント】
 千鳥屋宗家の「千鳥饅頭」を、10人の方にプレゼントします。
 あんこにこだわる千鳥饅頭は、北海道の最高級 白いんげん豆を使用。
 さらに最高級の砂糖を使い、しつこくない上品な甘さで、
 千鳥屋を代表する和菓子です。

 宛て先は
 ハガキ:〒530−8304 毎日放送ラジオ「三枝輝行の商い勘所」
 メール:sae@mbs1179.com  「千鳥屋」係りまでお寄せ下さい。
 
 番組に対する ご意見・ご感想もお待ちしております。

 来週も引き続き、お話を伺います。

第167回  第二の人生〜セカンドライフ〜 北川英雄さん(2) 

前回に引き続き、元 三菱石油(現 ENEOS)理事で、
退職後 第二の人生を謳歌されている、北川英雄さんです。
北川さんは、今まで旅行した中で最も印象がよかった
タイのチェンマイに家をもち、そこを拠点に
世界を旅していらっしゃいます。

【旅先の探し方】
 探す時から旅が始まる。インターネットで様々な情報を入手。
 飛行機から宿泊先まで全て自分で手配をする。

【北川流 旅の楽しみ方】
 ●気に行った所に長く滞在する。
  長いと1カ月ほどいる。その間、人と話し、美味しいものを
  食べて楽しむ

 ●自分の身は自分で守る
  泊まる所、食べる所に気をつかう。
  海外では、水は必ずミネラルウォーターを飲む。
  果物は地元の水を使って洗っているので、果物も食べない方がよい。
  財布やパスポートはすぐにしまう。

【退職後の人生を楽しむために】
 「会社依存症」:(例)会社に依存してきたので、退職後 友達がいない。
 「女房依存症」:(例)お金がどこにあるかわからない等、女房がいないと何もできない

提案
  ●国内1人旅をする
   自分の垢をおとす旅。甘えを脱却し、個が確立しやすい。
   人とふれあうことで、人を信じられるようになる。

  ●日頃の行動を変える
  ●服装をかえる(カジュアルに、おしゃれに)
  ●挨拶をする
  ●過去を捨てる。他人との比較をやめる。

2週間にわたり、北川英雄さん ありがとうございました。