radikoで今すぐ聴く!
2022.05.22

バンブルビー 藤岡常昭さんの 「キーマカレー 秘密のテクニック」@大阪市西区

大阪メトロ『本町』駅を出て徒歩5分。
ビジネスマンに選ばれし飲食店が生き残るこの街で、どこよりもスパイスにこだわるカレー屋さんがあります。


店名は「バンブルビー」。青と黄色の看板が特徴的です。
11時~16時の間のみの営業ですが、その強烈な個性でコアなファンを獲得しています。
店主の藤岡 常昭(ふじおか・つねあき)さんに【キーマカレー】の3つの秘密のテクニックをお聞きしました!



【バンブルビー キーマカレー】の秘密のテクニック その1
「スパイスの焙煎をする前に、キャノーラ油・ギー・ざらめ・黒糖を寸胴鍋に入れておく!」
最初は、毎朝行っている仕込みのテクニック。
まず、カレーにコクを出すための材料として、キャノーラ油・ギー・ざらめ・黒糖を寸胴鍋に入れ混ぜ合わせます。
この時、溶けにくいザラメや黒糖を、キャノーラ油とよくなじませる為に寸胴鍋で先に溶かしておくのがポイントです。



そして、中華鍋でスパイスの焙煎をしていきます。
1つのカレーに使用するスパイスはおよそ30種類!
メニューによってそれぞれスパイスの組み合わせを変え、使用する食材の味がより引き立つようにしています。
ちなみに、牛ミンチのキーマカレーにはクミンシード・コリアンダーシード・クローブ・カルダモン・カロンジ・キャラウェイなどのスパイスを使用しています。





強火&短時間でスパイスを焙煎することでスパイスの青臭さがなくなり、より香ばしさが出るんだそう!
この工程があるかないかで仕上がりに圧倒的な差が出ます。


【バンブルビー キーマカレー】の秘密のテクニック その2
「焙煎したスパイスは、水と合わせてミキサーにかけて寸胴に移し、ターメリック・チリパウダー・塩を加えてさらに炊いていく!」
先ほど焙煎されたスパイスを、水と合わせてミキサーにかけています。
ミキサーしたものを、1が入った寸胴に投入します。



そして、ミキサーにかけた物へさらにスパイスを加え、ここにターメリック・チリパウダー・塩を加えて味を整えて炊いていきます。
これだけ見ると、一体どんな料理になるのか分かりませんね・・・



【バンブルビー キーマカレー】の秘密のテクニック その3
「牛ミンチはミキサーにかけて、玉ねぎ・トマト・フルーツのペーストと共に寸胴に加えて3~4時間煮込む!」
今度は牛ミンチをミキサーにかけます。
滑らかな食感にすることで、より肉肉しさが感じられるんだそう!



このミキサーした牛を、ソテーした玉ねぎ・ホールトマト・
オリジナルフルーツペーストと一緒に、1・2が入った寸胴に入れて煮込みます。
また最後には、スパイスのとげとげしさを和らげるためにヨーグルトも投入しました。



ここまでの工程でお気づきかも知れませんが・・・
「バンブルビー」では、個別にスパイスを加えていくのではなく、スパイスを仕上げてから、牛肉や野菜・フルーツと煮込んでいきます。


一般的なカレーは数十時間煮込むのが王道とされていますが、ここのカレーは最初にスパイスにガン!と熱を加えて仕上げていくので、弱火で3~4時間ほど、トロトロになるまで煮込んだら完成です。
今回は特別に、牛・鴨・マトンの3種あい盛りキーマカレーをご用意していただきました。
強いスパイスの香りに、もう居ても立っても居られません!
早速いただきます!!



まずは牛ミンチのカレーから!
さっきの煮込む前より断然色は濃く、もはや黒に近い見た目。
水分も飛んでいて、ドライカレーのような感じです。



口に入れた瞬間、目の色が変わった山﨑アナ。
「これは・・・カレーではない!!」


もはやスパイスを食べているような、そんな未知の感覚に驚きが隠せません。
しかも牛肉がスパイスと同じくらいの存在感なので、スパイスが強すぎることもなく・・・
とにかく、今までで一番訳が分からなくて美味しい!!!
また、最後のヨーグルトで全てのスパイスがまとまっているのも凄いです!



続いて鴨のカレー。
鶏肉ということもあってよりピリッとした辛さですが、さっぱりした風味も感じられます。
マトンのカレーは、3つの中で最もスパイスが効いていて、色んな辛さがパンチしてきました!
脳がシャキッと目覚めた感じがします!!
藤岡さんいわく、刺激が強いため二日酔いにも効くカレーだそう!


ちなみに、「バンブルビー」ではレトルトカレーの販売もあるそうです。
まずはお家で本場のスパイスカレーを味わってみては?



★バンブルビー
場所:大阪市西区西本町1-14-2 住吉ビル1階
電話:06-6534-0894
営業:11:00~16:00
定休日:月曜・日曜
店主:藤岡 常昭(ふじおか・つねあき)さん