オンライン:防災科学技術研究所 総合防災情報センター センター長 臼田裕一郎さん

「来月、日本で大きな地震が起こる」という"噂"がSNSや動画サイトなどで出回っています。この噂に科学的な根拠は全くありません。地震予知や予言は、現在の科学では不可能です。しかし、この噂の影響で、日本への旅行を取りやめる外国人も多く、日本各地の空港で一部アジア地域からの減便が相次いでいます。
"噂"や"偽の情報"は特に、災害時の混乱に乗じて出回りやすくなります。災害時は不安から多くの人が情報を求めます。今は、SNSを通じて情報発信や拡散が簡単に行えるようになり、根も葉もない噂や、偽の情報・画像・動画が出回りやすくなっています。今年4月に長野県で最大震度5弱を記録した地震では、過去の地震被災地の画像があたかも長野県の被害状況であるかのようにXに投稿され、大勢の人の目にふれることになりました。
災害時にSNSから情報を受け取る場合、私たちはどんなことに気をつければいいのでしょうか。災害時の情報の利活用に詳しい防災科学技術研究所総合防災情報センターの臼田裕一郎センター長は、「だ・い・ふく」という言葉を思い出して欲しいと話します。「だ」は、誰が言っているのか。「い」は、いつ言ったのか。「ふく」は、複数の情報を確かめたか。臼田さんに災害時のSNSとの付き合い方について詳しく聞きます。
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