第1139回「災害時のスマホとSNS」
電話:ITジャ−ナリスト 高橋暁子さん

関西を襲った台風21号、そして北海道胆振東部地震では、大規模な停電が発生しました。テレビが見られなくなり、多くの人がスマートフォンで、フェイスブックやツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を活用して情報収集しました。ツイッターのハッシュタグを上手に使えば、給水場所や営業している店舗など、自分の住む地域の情報を具体的に素早く得ることができます。安否確認においても、災害時、電話はつながりにくくなりますが、LINEやフェイスブックなどは比較的スムーズにつながるので役に立ちます。
ただし、ずっと検索を続けていると、スマホの電池の消耗が激しくなります。災害時にはディスプレイ画面を暗くしたり、スタンバイ時間を短くするなど、「節電モード」に切り替えることが必要です。また、防災用品のセットの中に、モバイルバッテリーを入れておことも、忘れてはいけません。災害時にスマホやSNSをどう活用すればいいのか、どんなことに注意すればよいのか、ITジャ−ナリストの高橋暁子さんに聞きます。
 
(番組内容は予告なく変更する場合があります)

第1138回「台風21号と北海道地震の取材現場から」
取材報告:MBS報道局 成相宏明記者
電話:地域情報サイト「ひろまある清田」編集長 川島亨さん

 台風21号による停電が、和歌山県や京都府の山間部で長引いています。土砂崩れや倒木で復旧工事に向かえない地区も多いといいます。1週間に及ぶ停電を経験した和歌山県有田川町の集落を、MBS報道局の成相宏明記者が取材し報告します。
また、北海道胆振東部地震は、発生から1週間が過ぎ、被害の深刻さが明らかになってきました。札幌市清田区の一部では、液状化で道路が大きく波打ち陥没し、家屋が大きく傾きました。かつて沢があった湿地帯に火山灰を含む土で盛り土をした住宅地であるため、地盤が弱かったということです。「ここまで大きな被害を受けるとは想像もしなかった」と途方に暮れる住民たち。「もう、あの場所には住めない」と話す人も多く、今後の復旧の見通しは全く立っていません。清田区に30年間住み、地域情報サイト「ひろまある清田」の編集長を務める川島亨さんに電話をつなぎ、地震の被害の状況と住民のみなさんの思いを聞きます。
ひろまある清田
http://hiromaaru.org/
 
西村愛のひとこと
北海道での地震で液状化した清田区。家の傾きや道のうねり。ここまで町が変わってしまうとは!台風21号による和歌山県有田川町の停電の様子の取材報告も聞いて、改めて自然災害の怖さを感じました。今一度、災害への備えや対策を!家族はもちろん、友人など様々な人と共有していきたいです。

第1137回「猛威をふるった台風21号」
ゲスト:MBS気象情報部 気象予報士 吉村真希さん
取材報告:上田崇順アナウンサー

 台風21号は非常に強い勢力を保ったまま徳島県に上陸し、近畿地方を縦断しました。大雨や暴風、記録的な高潮により、各地で被害が相次ぎました。関西空港は高潮による冠水とタンカー衝突による連絡橋の破損で機能不全となり、近畿でのべ218万軒が停電して市民生活に大きな影響が出ました。西村愛キャスターの自宅も停電しました。停電で困ったこと、役に立ったものなどを報告します。また、台風が上陸した徳島県で取材した上田崇順アナウンサーは、自身が体感した強風と激しい雨についてリポートします。MBS気象情報部の吉村真希さん(気象予報士)は、高潮のメカニズムと対策、暴風に対する注意点について、解説します。
台風21号が過ぎ去った後には、北海道で最大震度7を記録する地震が発生しました。災害の時代を生きる知恵と心構えを、みなさんと一緒に考えます。
 
千葉猛のひとこと
風速50メートルを超える風が吹くと電柱が倒れるんです。車が倒されるんです。改めて自然の猛威に身震いします。台風21号、そして平成30年北海道胆振東部地震と大きな自然災害が連続発生しています。災害はいつどこで起きるかわかりません。寝る前には枕元にラジオと懐中電灯、そして足を守る履物を。

第1136回「神戸・広島・熊本の災害障がい者が初めて交流」
ゲスト:NPO法人「よろず相談室」理事長 牧秀一さん

今年6月、災害が原因で心身に障がいを負った災害障がい者が神戸で交流会を開きました。災害障がい者の支援を続ける神戸のNPO法人「よろず相談室」が開催したもので、阪神・淡路大震災、広島土砂災害、熊本地震の災害障がい者が一堂に会したのは初めてのことです。
災害で亡くなった人の陰で災害障がい者の存在は長らく社会に認識されておらず、孤立していました。阪神・淡路大震災では、兵庫県内に少なくとも349人の災害障がい者がいることが分かっていますが、行政が調査に乗り出したのは、震災発生から15年経った2010年のことです。その後の災害では、本格的な調査は行われていません。
災害障がい者は、突然、障がいを負うと同時に住居や家族を失うなど、災害特有の苦しみを抱えています。熊本地震で右脚を失った、大学3年生の梅崎世成さんは交流会の最後に、「自分の話に賛同を示してもらえたのは今日が初めてで心が共有できた」と話しました。「よろず相談室」の牧秀一理事長は、「全国で災害が起きている。災害障がい者の支援は過去のことではなく、これからのこと」と支援体制の充実を訴えます。
牧秀一さんをスタジオに迎え、交流会の様子を交えながら災害障がい者の支援の現状と課題について考えます。
 
西村愛のひとこと
「災害障がい者」という言葉をはじめて聞きました。予想外の自然災害をきっかけに、家や大切な人も失って、自らの身体も障がいを負ってしまった方々。計り知れない悲しみ。同じ悩みを持っている人と出会い語り合うことで仲間の輪が広がっていく!!各地でこの輪が、広がっていきますように。

第1135回「水害と生活再建のお金」
電話:ファイナンシャルプランナー 清水香さん

西日本豪雨で自宅が浸水などの被害を受けた人にとっては、今後どのように生活を立て直すかが最大の課題です。被災時の生活再建のため、私たちはお金の面でどのように備えておけばよいのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの清水香さんに聞きました。
自然災害で住んでいた家が全壊または大規模半壊した世帯には、「被災者生活再建支援法」に基づき、最大300万円が支給されます。しかし、浸水が1メートル未満の場合は半壊判定になり、支給されません。公的な支援と貯蓄だけで住宅の再建・補修費用を賄うのは至難の業です。
そこで必要になるのが火災保険です。さまざまな種類がありますが、水災を補償する保険に加入している世帯は約66%。まずは自身の保険の補償内容をチェックすることが必要です。水災補償がついても、月々の保険料はそれほど大きく変わりません。また、借家に住んでいる人でも、家財や車について、水災補償のある保険を考えることは大切です。水害に備えて知っておきたいお金の話をまとめました。
 
千葉猛のひとこと
いざというときのための保険の備えを確認しましょう。そして同時に公的支援の充実も願いたいです。形は残っても水に浸かった家財は洗っても再び使えないことが多く、買いなおしが必要です。災害からの生活再建にはとにかくお金が必要です。いろいろ想定外のお金がかかるんです。お金の備えは大事です。

第1134回「大阪北部地震2ヵ月〜鉄道の復旧」
ゲスト:関西大学 社会安全学部 教授 安部誠治さん

最大震度6弱を観測し4人が犠牲になった大阪北部地震の発生から、今月18日で2ヶ月を迎えました。
朝の通勤・通学時間帯に発生した今回の地震でクローズアップされた課題のひとつが、鉄道復旧の遅れです。関西の鉄道が全線で運転を見合わせ、一時、20万人もの乗客が列車に閉じ込められました。復旧までに時間を要したことから、数時間にわたり閉じ込められたり、駅で長時間待つことになった乗客も大勢いました。南海、京阪、近鉄、阪神の各私鉄と新幹線は午後3時ごろまでに再開しましたが、大阪メトロの御堂筋線や阪急京都線、JR在来線は夜遅くまでずれこみました。関西は複数の路線が平行して走る地域が多いので、関西大学社会安全学部の安部誠治教授(交通政策論)は、「京都方面はJR、神戸方面は阪急」など方面別で優先順位をつけ、鉄道各社の連携による柔軟な対策が必要だと提言します。鉄道の災害対応と復旧について、安部教授に話を聞きます。
 
西村愛のひとこと
ネットワーク1・17 初代キャスターの関西大学 安部教授を迎えて、鉄道の復旧のお話を。なぜ、何時間も電車の中に閉じ込められたのか、疑問に思っていましたがなるほど!のお答えの数々。今後、鉄道会社と自治体の連携が進んで、帰宅困難者向けの避難施設への対応の基準が統一されますように。

第1133回「ボランティアに行ってきました」
取材報告:千葉猛キャスター

千葉猛キャスターが、岡山県倉敷市にボランティアに行ってきました。ボランティアにはさまざまな形がありますが、災害ボランティアセンターから派遣されるという最も一般的な方法をとってみました。午前9時にセンターで受付を済ませ、5人ずつのグループに分かれます。千葉キャスターが派遣されたのは、真備町の70代の夫婦の家です。1階は天井まで浸水したため、家財は全て廃棄。空っぽになった家から、重い床板をはずして庭に運び出し、乾燥させます。家人だけでは不可能な重労働です。最大の問題は猛暑。ボランティアセンターでは、20分活動したら10分間の休憩を取り、活動時間を3〜4時間に制限しています。当初は熱中症で1日に何十人も救急車で運ばれたこともあったそうで、やむを得ないことだと担当者は話します。
 ボランティアはまだ不足しています。ボランティアセンターを通した活動形式にこだわらず、できる人ができる時に、自分で能動的に仕事を探し、自由に動くことも大切です。実際に体験して感じたやりがいや課題を、千葉キャスターが報告します。
 
千葉猛のひとこと
「災害ボランティアなんてできるかなあ」と思っている方、行ってみることをお勧めします。倉敷市ボランティアセンターをはじめ、数々のボランティア団体がありますので、ぜひ自分に合った形のものを選んで。活動仲間は大勢いますし、人生の大きな経験になります。ボランティア保険加入をお忘れなく。

第1132回「豪雨1ヵ月〜SNSがつないだ支援」
電話出演:愛媛県宇和島市 山下由美子さん

西日本を襲った豪雨で、ミカンの産地として知られる愛媛県宇和島市吉田町では、各地で土砂崩れが発生し、11人が犠牲になりました。道路が寸断され、一時孤立状態になった地区もあります。浄水場に大量の土砂が流れ込んだため、この1カ月、水道は使えない状態でした。
吉田町の山下由美子さん(47)は、自宅が1メートル以上浸水し、被災者として生活再建に追われる中、フェイスブックを通じて情報発信を続けました。当初は「目の前でまさか・・・ すべてが浮かんで流されていく。胸まで水に浸かりながら1階のものを2階に上げる」と自身の被災状況。そして、「水は出ません。ベビーフード、おむつ、ミルクが足りない。いただいた水を持って帰るのも、お年寄りはたいへん」など、切実な訴え。それに応えて多くの救援物資が集まり始め、山下さんの家の前は救援拠点のようになりました。SNSの力、そして人のつながりの大切さを、実感したと言います。この1カ月、被災した人たちはどんな思いで生き抜いてきたのか、山下さんに聞きます。

西村愛のひとこと
「SNSで発信することは、最初は正直辛かった」と、山下さん。でも、目の前の被害状況や、被災した方々の声をSNSを通じて発信することで、多くの人が繋がっていく。そして支援物資を受け取りに来た人が笑顔になり、元気をもらう!大変な時こそ想いを発信する大切さを改めて感じました。

第1131回「日本の避難所は国際基準を満たしているか」
ゲスト:弁護士 大前治さん

今月上旬に西日本各地を襲った豪雨では、最大2万8000人が避難をしました。日本の避難所の多くは学校の体育館で、エアコンや間仕切りがないことも多いのですが、その環境は海外と大きなギャップがあります。日本と同じ地震国のイタリアでは、国の官庁が責任をもって避難所の設営や生活支援を行います。2009年のイタリア中部ラクイラ地震では6万人以上が家を失いましたが、エアコン付きのテント6000張(3万6000人分)が用意され、3万4000人が公費でホテルでの避難生活を送りました。
災害や紛争時の避難所については、「1人あたり3.5平方メートルの広さで、覆いのある空間を確保する」など、国際赤十字が提唱する最低基準があります。この基準は避難者の人権を保障するもので、避難者には「援助を受ける権利」があり、国家には避難者を支援する責任があると定めています。避難所はどうあるべきなのか、避難者の尊厳を守るために何が必要なのか、この問題に詳しい大前治弁護士に聞きます。
 
千葉猛のひとこと
避難所には「国際基準」があり、体育館に雑魚寝の日本の今の避難所は国際基準を満たしていない。きちんと基準を満たせば、おそらく災害関連死は大きく減ると思います。自然災害が続いています。国は今すぐに「国際基準」クリアを避難所設置の最低条件として各種制度を整えてほしいと思います。今すぐに。

第1130回「大阪北部地震1ヵ月〜一部損壊 住民の現状」
取材報告:千葉猛アナウンサー

最大震度6弱を観測し4人が犠牲になった大阪北部地震は18日、発生から1ヵ月を迎えました。地震で3万棟以上の住宅に被害が出ましたが、その内99%が「一部損壊」です。今回の震災では、被災者生活再建支援法による国の支援はない見込みで、大阪府高槻市や茨木市は一部損壊を対象にした独自の支援策を打ち出していますが、補助額は限定的です。
住宅の基礎部分にあたる石垣が崩れる被害を受けた高槻市の男性は、修復に数百万円かかる見込みだと言います。業者の手が回らず、修復工事の予定も立っていません。また、茨木市の女性(74)は、住んでいる古い借家の瓦がずれたり壁にヒビが入る被害を受けました。借家の家主は、この住宅を取り壊す方針で、女性は立ち退きを告げられました。「この歳で借りられる部屋が見つかるのか」と、女性は不安を口にします。
地震発生から1ヵ月の高槻市と茨木市で被災住民を取材した、千葉猛キャスターが報告します。
 
西村愛のひとこと
大阪北部を震源とする地震から1カ月。一部損壊の被害が、ここまで大きいとは。修理費は500万円ぐらいになるかもしれない、との話にもびっくりしました。大変な中、お話を聞かせて下さった皆様に感謝です。不安が解消されるようなサポートが、さらに生まれていきますように。