2017年

3月 5日

刃物業から始まったNo.1 Slicerメーカーは食品までをもカバー

ゲストは食を生み出すプロセスに貢献するJapan's No.1 Slicerメーカー・株式会社なんつねの代表取締役社長 南常之さん。
社名と社長のお名前を見ると共通点が…。
「うちは代々、名前に“南常”という文字が入るんですよ」とニッコリ。
お肉をスライスする機械や業務用の肉のスライサーを作っておられる、株式会社なんつね。
その名前と同時に伝統の技術を引き継いでおられます。
「単に肉を切るスライサーといっても生肉と冷凍を切るというと構造が違うんです。
ステーキ屋さんやとんかつ屋さんは定量でスライスのニーズが多いですね。
肉の形状をスキャンして何グラムになるか自動的にわかる機械です」
それまでは職人の目で微調整していた技術だそうですが、4〜5年前から3Dスキャンを駆使した技術が発達してきたそうです。

こういったスライス技術はどこから始まっているのでしょうか?
「曽祖父が刃物業を営んでいました。
ある日、オランダ製のものをならって、丸い刃スライサーを作って欲しいという注文があったそうです。
曽祖父はその丸刃を使って、すき焼き用の肉を切れないかと発想して、 スライサーを開発しました。
それが我が国初の食肉切断機なんです」
そこから始まり現在では、 何十種類ものスライサーを揃え、 中にはスキャン、軽量、スライスという多機能を備えた商品も。

もともと職人の目や手でしていた技術を機械にするのは、かなり難しいのではないでしょうか?
「やはり柔らかい肉の切り方は難しいですよね。
解凍した時にドリップという肉汁も出てしまいますし。
その柔らかい不定形のものを一定の重量で切るという技術が我が社の力なんです。
もともと刃物職人の創業者なので刃物へのこだわりがありますし、さらに3Dスキャニングは我が社だけの技術です」

その技術の株式会社なんつねが、意外なものも作っているとか…。
「単に機械だけを販売するだけではなくて、お客様の利益向上を考えるというテーマも持っています。
お客さんの利益を想像したい。
そんな中、女性社員から“お肉屋さんに恩返ししませんか?”というアイデアが出てきました。
そこから街のお肉屋さんの応援団というテーマが挙がるんです。
お肉屋さんの売り上げ向上するにはどうすればいいか…。
そこで美味しいソーセージを作るという企画にたどり着いたんです。
作る過程でドイツで150年の歴史を持つ老舗の肉屋さんとつながることができた。
そこでハム・ソーセージを作る際に使っているスパイスで、うちでも美味しいハムやソーセージを作っています」

機械だけでなく、加工食品も作っているとは驚きです。
「最初はハム、ソーセージを作ることで、うちもハムやソーセージを作りたいと言ってくださるお店が増えて、機械の販売につながればと思っていたんです。
しかしハム・ソーセージ製品が好評でして。
商品を売って欲しいというオーダーが増えてきたんですよ」

笑顔で語る南社長ですが、機械から加工食品も手がける時にはかなり決断があったのでは?
「社員に話すのですが、“やりたいか、やりたくないか”どっちかだと思いますね。
ただ、やると決めたら大変だけど頑張ろう。
やる気ってすごく重要だと思います。
そこは大切にしていますね」

スライサーはもちろん、本場仕込みのハムやソーセージも販売することで、お肉屋さんの売り上げを上げるコンサルティング事業にもつなげる。
「私たち機械を作るメーカーの使命は、お店のコストを下げることです」と断言する南社長の言葉は、さすが鮮やかな切り口です。

<プレゼント>
株式会社なんつねから『ハムソーセージの詰め合わせ』を3人の方にプレゼント!

宛先は
メール akarui@mbs1179.com
FAX 06−6809−9090
ハガキ 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 ミート・デリ・モースト 」係
*当選者の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

長い歴史を持った会社だからこそ、時代にあった改革をされていますね