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5月17日
今週のゲストは昨年末に開催された関西学院のピッチコンテスト『KG PITCH2025』でグランプリ、池田泉州銀行賞を受賞した関西学院大学Florecoの駒井美咲さん、北山颯馬さん、片山仁人さんです。
改めて受賞おめでとうございます。
「書類の時点では50チームぐらい。
そこから書類審査でおよそ10チームまでに絞られて会場でプレゼンします。
その中でグランプリをいただきました。
グランプリと発表された時は本当にびっくりしました」と片山さん。

学年も学部も違うお三方ですがどのようなプロジェクトだったのでしょう?
駒井さんに伺います。
「農園などで、規格外に生産された花や、使い方によって花の部分を使用しない植物をアート再生するっていう事業です。
販売されている花の中には茎の長さが違っていたり、花びらが欠けてしまっていてお店で花束として使用できない花があります。
今、協力してくださっている農園さんは球根の生産を主にしていらっしゃいますが、花びらの部分は使わないから使っていいと言ってくださいます」。
なぜここに着目したのでしょうか?
続けて駒井さん。
「お花屋さんにお話を聞きに行ったことがありました。
そのお花屋さんが廃棄される時は本当に枯れちゃった後。
そうするとその部分は使わせてもらえない。
その次にJAに訪問させていただきました。
そこで話を聞いた時も枯れてきたら捨てるか農園さんに返すという選択肢とききまして、使わせてもらえない。
次に伺ったのは農園さん。
そこで大量に廃棄する花のことを知ってそれを提供してもらうことになりました」。
この廃棄されている花のことはご存知だったのでしょうか?
北山さんに伺います。
「実際、僕も知りませんでした。
規格外ということと枯れてきたということで、まだまだ綺麗な花が店舗に渡らずに農園で廃棄されていました。
季節ごとに色々な花がありますが、それをどうにかして救いたいという思いから僕たちが回収させて頂きました」。
実際に"花を再生する"とはどういった形なのでしょう?
北山さんに伺います。
「僕達は病院のお見舞い向けのお花として考えましたが、病院自体がアレルギーなどの関係で生花の持ち込みがNG。
ドライフラワーも考えましたが、お見舞いとして相応しくない。
それならばどうしようかと考えて『押し花』というアイデアが出てきました。
乾燥させたお花をアート作品にして、お見舞い品として患者さんに届けようと思いました」。
実際にスタジオにお持ちいただきました。
これはどなたか専門職の方がお作りになったものなのかと思いきや、駒井さんがお作りになったそうです。
そして、いざピッチコンテスト。
片山さん、いかがでしたか?
「12月の末にピッチコンテストがあったんですけど、出ようと思ったのはその1ヶ月前ぐらい。
この事業は絶対優勝出来るという自信がありました。
それを現実にするために実際のファクトベースが大事だと思いまして、和歌山でのフリーマーケットに参加したり、京都で外国人向けに販売を行ったりしました。
その活動過程をピッチコンテストにぶつけようと思いました」。
実際の販売、いかがだったのでしょうか?
「和歌山でのフリーマーケットは友人の縁で出店させてもらいました。
ここで頑張って、たくさん販売しようと、前日は徹夜をしてまで30個ほどキットを作りました。
でも実際に売れたのはたったの2つ。
大挫折でしたね。
一気にこの事業に対して気持ちが落ち込んじゃいました...。
自分の中で事業に自信があって、一生懸命に準備したのに全然売れないという現実を突きつけられました。
そんな中でも応援してくださって実際に購入いただいた方は2人はおられたわけです。
心機一転、頑張っていこうと切り替えていきました。
そこからピッチコンテストへ向けて自分たちのモチベーションを上げていきました」。
この事業について意識されたことはどんなことだったのでしょうか?
駒井さんに伺います。
「チームを組んだ時に、どんな事業がやりたいか話し合いました。
その中で出てきたのはやっぱり社会貢献。
人の役に立つような事業ができたらいいよねという話になりました。
最初はフードロス問題に取り組むことも考えましたが、衛生的なことから難しくて。
実際に競合することも少ない花に目をつけて、取り組むことになりました」。
片山さんからこんなお話も。
「最初は利益を出すところを目標にやっていた部分はありました。
ある新聞の取材をいただきまして、それをご覧くださった方からお手紙をいただきました。
お手紙にはこの事業に心が動かされたこと、"押し花のお見舞い品はすごく心が温まります"と書いてくださっていました。
自分たちはこんなにも応援してくださっている方がいるんだと気付かされて、いわゆる利益を追うことだけではなく、人を笑顔にしたい、社会に貢献したいという気持ちに変わっていきましたね」。
販売価格はおいくらですか?
続けて片山さん。
「小さいサイズが1,000円、大きいサイズが2,000円です。
これからもっとクオリティーを上げて行くのが目標ですね。
押し花教室の先生に相談したり、職人さんにお話を聞きに行っています。
今、自分たちは宝塚市の方々にご協力いただいて事業を進めています。
宝塚にはダリア園がありまして、夏頃にお花をいただく予定です。
自分たちの目標は病院に『押し花アート』を納入するということ。
その来るべく時期に向けて頑張っていきます」。
お三人の将来の夢も聞かせてください。
まずは駒井さんから。
「私は3年生っていうこともあって就職活動を始める時期です。
このFlorecoの活動を通して自分の目に見えるもので消費者の人が喜んでいただけるようなメーカーの仕事につきたいと考えています」。
続いて北山さん。
「僕は人の笑顔を見るのが大好きです。
この事業を通して接客できる仕事につきたいなって思っています。
起業をするのか就職するのかまだそこは未定ですが、人を幸せにして笑顔を引き出す職業に就きたいと思います」。
最後に片山さん。
「小学校の頃から人前に立つのがすごく好きでした。
小さい頃から社長になりたいという思いが人一倍強くて。
実際にFlorecoの事業を通してやっぱり社長になりたいという思いが強くなりました。
この事業をのちのち法人化するのもいいですし、この活動の経験が生きるような別の事業もしたいと思います。
Florecoとしてはこの『押し花アート』を病院のお見舞い品として納入すること。
まずそこはぶれずにやっていきたいです。
色んな方が笑顔になれるような活動、そして応援されるような活動をしていきたいと思っています」。

着眼点も素晴らしいですし、実際に行動して現状を知り、自分たちも苦労しながらアイデアを出し合って事業化していく。
これからの活動がますます楽しみです!