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6月14日
今週のゲストはオリバーソース株式会社の代表取締役 道満龍彦さんです。
この番組には、2017年10月に先代で3代目の社長、道満雅彦さんにご出演いただいたことがあります。
「去年の9月に代表が替わり、そこから社長を務めさせていただいております。
改めまして弊社は神戸市中央区のポートアイランドに本社がありまして、1923年創業で103年目の会社です。
とんかつソース、ウスターソース、お好み焼きソースなどを販売しております。
主力商品は『どろソース』という商品。
これは特殊な製法で作られておりまして、他社にはできないオリバーソースならではの商品です」。

ウスターソースが日本に伝わってきた際、ウスターソースにとろみをつけた最初のメーカーであり、日本で最初に、とんかつソースを発売したメーカー。
「ウスターソースは野菜や果物が主原料で、砂糖、塩、お酢、香辛料の5つの素材でできています。
野菜の中でもトマトが多く、野菜果物の繊維質や香辛料は水に溶けません。
ウスターソースを作る工程で、水に溶けなかった部分を分離させる必要があります。
その分離させる際に溜まった沈殿物を、昔から"どろ"と呼んでいました。
野菜果物の繊維質や香辛料が詰まったようなもので、当時は利用できなかったものです。
一部は廃棄したり、近くのお好み焼き屋さんに配ったりしていました。
しかし、ウスターソースの核となる部分なので旨味があって評判だったんです。
そこで、3代目である父が商品化して『どろソース』が誕生しました。
今でいうサステナビリティに繋がる商品でした。
ちなみに『どろソース』はオリバーソースが商標登録しています」。
『どろソース』は特に関西の食文化になくてはならない存在です。
「コンビニエンスストアの焼きそばに使っているという例もあります。
イベントの関西フェアなどで、関西風焼きそばにどろソースのロゴをつけると、それだけで商品価値が上がります。
お好み焼き屋さんの全国チェーンや、有名店でもテーブル上に『どろソース』を置いてくださるお店が増えてきました」。
特別なソースもあるのだとか。
「『クライマックス』ですね。
出来立てのウスターソースは酸味が強すぎたりしますが、熟成させることで角が取れてまろやかになります。
これがオリバーソースのウスターソースの特徴の一つです。
これをさらに年月をかけて熟成させたらどうなるか、という研究をしたことがあります。
そうすると3年熟成させたウスターソースが、とても美味しくなりました。
そこで、3年熟成したウスターソースの最高峰という意味で名づけました。
野球のクライマックスシリーズよりも前に発売していたので、プロ野球より先に商品名があったのかもしれません(笑)」。
このクライマックスソースの長期熟成という考え方にはストーリーが...。
「阪神淡路大震災で会社が被災しました。
その時、神戸市兵庫区にあった会社は火災に遭い操業できなくなりました。
しかし、ウスターソースの製造過程で必ず行う分離と熟成を行うためのタンクの2本のうち1本が、なんとか火災を免れました。
その残ったタンクを、新工場であるポートアイランドの工場に移し、震災から10年、15年、20年のタイミングで、残ったウスターソースを販売していました。震災からの復興を記念し、また立ち直ったことを知っていただくためでした。
このソースは皆さんの心をつかみ、すぐに完売するほどの人気でした。
熟成させたウスターソースは美味しいこと、さらに熟成させることで『どろソース』も作れることを、会社として後世に伝えるべきだと考えるようになりました。
伝統的なウスターソースの製法を守りながら、熟成工程を経ることでウスターソースは美味しくなるということを伝えたかったのです。
震災からの経験から毎年1月17日にクライマックスソースを炊いて、3年後の1月17日にボトリングするということを続けています」。
阪神淡路大震災では大変なご苦労をなさいました。
「震災の時には、亡くなった社員の方もいました。
3代目社長は、その時期に大きな借金を抱えながらも事業の継続を決意しました。
その事業継続の決意のきっかけも、熟成タンクが残っていたからだそうです。
「このタンクを使わないといけない」「事業を継続しろ」と神様が言っているように感じたそうです。
1月17日は、私たちにとって非常に重要な日であり、オリバーソースが新しく生まれ変わった日でもあります。
昨年は震災から30年。
フルリニューアルをかけました。
消費者の食に対する価値観が多様化し、高級なものを求める層とリーズナブルな商品を求める層に二分され、中間層が少なくなっている状況です。
そこで、最高のウスターソースをもう一度作ろうということになりました。
去年の30周年に、クライマックスソースをリニューアルしました。
『CLIMAX 神々による進化』というタイトルをつけたそのソースは、私たちができる範囲の中で最高のウスターソースなんです。
会社のホームページに特設ページを作りまして、3人のシェフにこのウスターソースを使ってメニューを作っていただいています。
コロッケ、神戸牛のかつサンド、和食にもウスターソースを使っていただいています。
おうちでお食事を楽しむ時に、調味料もちょっとこだわっていただくと、食がとても豊かになります。
それが103年目のウスターソースメーカーの仕事だと思っています。

<プレゼント>
オリバーソースさんからリスナーの皆様へプレゼントを頂いております。
「特級とんかつソース、どろソース、お好み焼ソース関西、3年熟成ウスターソース CLIMAX『神々による進化』」セットにして3人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX : 06−6809−9090
※ ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 オリバーソース プレゼント 」係
身近なウスターソースを時間と情熱をかけて進化させておられます。
代替わりしてもその熱量は衰えることはありません。
ソース一筋100年の誇りですね。