2026年

6月21日

創業100年を越え、総合調味料を生み出す会社を目指す

先週に引き続き、ゲストはオリバーソース株式会社の代表取締役 道満龍彦さんです。
今週は会社の歴史、社長就任までのお話などを伺います。
「1923年、大正12年創業ですね。
今年で103年目の会社になります。
曾祖父は元々大阪にある醤油屋の次男でした。
長男がその醤油屋を継ぎまして、次男の曾祖父が神戸に黒い調味料が入ってきた...と目をつけたのがウスターソース。
それが事業の始まりです。
当時は『道満調味料研究所』という会社でした。
これから面白くなりそうな調味料を研究していったんじゃないかなと思います」。

現在の道満社長は幼い頃から会社のことは意識されていたのでしょうか。
「そうですね。
会社の存在もそうですが、関西ローカルでテレビCMを流していました。
吉本新喜劇の原哲夫さんにメインキャラクターになっていただいたCM。
その影響でオリバーソースという会社が実体よりもすごく大きい会社として見られていたんですよ。
僕が小学生の頃とかは"超巨大企業のお坊っちゃん"というような(笑)。
小学校低学年ぐらいから僕が会社を引き継ぐんだという自覚がありました。
小学6年生の卒業のタイミングで将来の夢を語るビデオを撮影したんです。
同窓会でそれを見返す機会があったんですよ。
そしたら映像の中で"僕はオリバーソースの社員になるのが夢です"って言っていまして。
社長じゃなくて、社員になる。
もうちょっと大きな夢を語ってほしかったですよね(笑)」。

どういった流れで入社されたのでしょうか。
「小学校から大学まで甲南なんです。
もうずっと甲南で育ってきました。
大学は事業を承継するということで経営学部に。
大学を出てからは他のソースメーカーに修業させてもらいに行っていました。
埼玉にある、弊社とお取引がある会社さんです。
お弁当に付いている小さいソース的袋ありますよね。
今はありますが、昔、オリバーソースに製造する機械がなくて。
そのソースを作る製造の修業に行かせていただいていました。
当時、ソースの製造は朝の5時、6時ぐらいから。
ボイラーをつけて 8時半にはソースを充填できる環境を作っておかなければならない。
仕事が終わったら帰宅して映画を観たり銭湯へ行ったり。
たまに帰省すると仲間が"帰ってこい"と言ってくれたり、自分も次第に帰りたいという気持ちも湧いてきまして。
実は初めて話すんですが...父親には3年間修行をすると言って出たんですけど、2年で帰ってきました(笑)」。

実際に帰ってこられてオリバーソースに入社。
いかがでしたか?
「修行先の会社とは製造の方法がちょっと違ったんですよ。
材料を投入して熱をかけながらソースを作る工程は一緒だったんですが、設備とか作り方が違う。
製造を経験していましたから他の会社の工夫の仕方などを話していましたね。
あと製造する側と販売する側の感覚の違いも感じました。
埼玉の会社で製造をさせてもらったことは非常に貴重な経験だったと思います。
営業職としては東京で4年経験しました」。

そして昨年、社長就任。
「父である前社長、3代目の時代は30数年前に震災がありました。
大きな借金を抱えながら会社を守っていくっていうことが第一でした。
父はそこに苦労していましたね。
会社を継続させるために3代目はチャレンジができなかった代なんんですよ。
実は私が社長に就任するタイミングとして父は2023年、創業100周年のタイミングで劇的な社長交代を...と思っていたようなんです。
めちゃめちゃ演出家なんで(笑)。
ただロシアとウクライナの戦争が始まって、原料資材やエネルギーが高騰して業績が少し悪化しちゃったんですよ。
業績悪化しているタイミングで社長交代もなぁ...と。
それが落ち着いたんで、昨年の2025年に社長交代となりました」。

それ以前にはコロナ禍も。
「これは流通のお話になるんですけど、製造している製品のうち、家庭用と業務用の構成比が大体1対1ぐらい。
コロナ禍にはそれが半々ぐらいになりました。
要は飲食店の業務用が全然動かなかったんですよ。
ただ家庭用の方はそうではなかった。
緊急事態宣言で外出できない、家に子どももいる状態。
そういった状況で流行ったのが『たこ焼き』なんですよ。
要はエンターテイメント性と食を一緒に楽しめるということだったんです。
たこ焼きソースの売り上げが好調でなんとかコロナ禍を乗り切りましたね」。

最後に未来のビジョンを聞かせてください。
「今はソースだけしか作ってない会社です。
製造の100%近くソースなんですね。
ただ、会社の背景としては色んな調味料を作ってきて変化もあります。
これからひとつの大きなチャレンジとしては、色んな調味料を作れるような会社になっていきたいと思いますし、会社の規模を大きくしていくのは、これしかないと思っています。
ソースだけじゃない、総合調味料を作る会社への進化を私の4代目で果たしていきたいと思っています」。

<プレゼント>
オリバーソースさんからリスナーの皆様へプレゼントを頂いております。
「特級とんかつソース、どろソース、お好み焼ソース関西、3年熟成ウスターソース CLIMAX『神々による進化』」セットにして3人の方にプレゼント!

≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX : 06−6809−9090
※ ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 オリバーソース プレゼント 」係

竹原編集長のひとこと

大きな災害から会社を守った3代目、ソースの会社から総合調味料を作る会社を目指す4代目。
長い時間と歴史を積み重ねて会社は進んでいくのです。
まさにじっくりと作られたソースのように味わい深いですね。