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9月19日放送分

9月、秋の気配を感じつつお送りした「京都ビビビッ!」。

ゲストに小説家の澤田瞳子さんにお越しいただき、今から300年前の江戸時代に京都に生まれて活躍した画家の伊藤若冲についてお話をしていただきました。
若冲の魅力をたっぷりと堪能していただけましたでしょうか?

一人でも京都では、没後150年になる坂本龍馬について特集しました。
幕末維新ミュージアム 霊山(りょうぜん)歴史館
海援隊の京都本部が置かれていた場所 酢屋
近江屋跡  など、龍馬の縁の場所をご紹介しました。

そして、シンゴのビビビッときたぞ!ではこれからの食欲の秋には欠かせない「ごはんのお供」を特集。
「京料理かじ」さんの京御所ちりめんシリーズから「からすみ」と「鰯の香梅煮」「錦・平野」さんの塩味えんどう、「京こんぶ千波(ちなみ)」さんのこんぶ玉山椒風味「御幸町関東屋(ごこうまちかんとうや)」さんの四季のみそシリーズの無花果とブルーベリーをご紹介しました。
やはりごはんが進むようで・・・鳥居さん、しっかりたっぷり食べていましたよ♪

福本晋悟の取材日記 9月19日放送分

今回の『一人でも京都』は、『没後150年 一人でも龍馬ぜよ!』です。

坂本龍馬は、1867年11月15日に亡くなりました。
毎年命日には龍馬祭が開かれていますが、この秋に150年目になるので、一足早く龍馬のことを知っておきましょう。
 
まず、龍馬や、幕末から明治維新までのことを知るなら、ここからスタート。
京都霊山(りょうぜん)護国神社の隣にある「幕末維新ミュージアム 霊山歴史館」です。日本で唯一の幕末維新に関する総合的な博物館として昭和45年(1970年)開館。
秋の特別展「龍馬~未来への旅立ち」が12月25日まで開催中です。
 
龍馬の歴史を簡単に整理しますと、土佐藩を脱藩し、亀山社中という貿易会社を作りました。犬猿の仲である薩摩と長州の仲介をして薩長同盟を締結。
大政奉還を実現した1か月後に、近江屋で暗殺されました。
 
霊山歴史館では、近江屋事件で龍馬を切ったとされる刀が展示されています。
脇差の長さは42.1センチ。室内での戦いになることを想定していたらしく、持ち主は京都見廻組の桂早之介といわれています。
ぜひ、実物を目の前で見てみてください。
 
さて、話は少し戻りますが、薩長同盟を結んだ次の日、伏見の寺田屋で命を狙われましたが、お龍さんの機転で、助かったという有名な話があります。
その後、龍馬は亀山社中を海援隊と名前を変えました。
その海援隊の京都本部が置かれていた場所は「酢屋」です。
酢屋は、現在も当時と同じ場所にあります。三条河原町から一筋さがったところです。
酢屋は、江戸時代・享保6年からこの地で続く材木商で、現在は、1階がお箸やお椀などの木の工芸品の販売をされていて、2階は「ギャラリー龍馬」をされています。
 
酢屋10代目の中川敦子さんによりますと、幕末当時、近くには土佐藩などの藩邸があり、高瀬川や鴨川と繋がる舟入が目の前にあることから、龍馬が選んだといわれています。
当時の6代目のご主人は、「龍馬がいることは家人にも言うな」とおっしゃっていたそうです。寺田屋で命を狙われた後ですから、そりゃそうですよね。
6代目の遺志を守りつつ、今から30年前に2階に「ギャラリー龍馬」を開設されました。8畳の部屋で、龍馬が生活していたことを感じる場所です。
2階の天井の木は昔のままで、龍馬は寝転がり、天井を見ながら日本の今後を考えていたでしょうし、天井の木は龍馬の姿や海援隊が議論をしている姿を見守っていたのでしょう。
 
最後は、「近江屋跡」です。龍馬は、大政奉還が実現した10月ごろ、近江屋へ移りました。
現在は、回転寿司屋に変わり、石碑だけでなく、龍馬の絵も飾られ、目立つようになりました。河原町通に面しているので、記念撮影する人も多いです。
 
なるべく武力ではない方法で、新しい国づくりを目指し世界に目を向けていた龍馬は、20代後半で様々な事を構想し、実行していきました。「もし龍馬が長生きしていたら、どんな時代になっていたんだろうか?」と、取材の帰り道で想像してみました。
 
そして「ビビビッときたぞ!」でご紹介した「ごはんのおとも」の中から1軒、「京料理かじ」さん。
今回は「からすみ」と「鰯の香梅煮」をご紹介しました。
京料理かじさんは、地下鉄丸太町から西へ5分くらい歩いたところにあります。
ご主人は、梶憲司さん(58)。お店をはじめて15年ほどです。
今回特別に作るところを見学させて頂きました。
「からすみ」はお客さんから何かお土産になるようなモノがないかとリクエストをもらう中で、お店で人気の「からすみごはん」からヒントを得て、京都らしく、ちりめんじゃこにアレンジしたそうです。
からすみは自家製。
自家製だからこそ安く作れるし、たっぷり入れることができるんだそうです。
じゃこの味付けはシンプル!酒、砂糖、白醤油、うすくち醤油だけだそうで、それを入れて炊き始めて、出汁がなくなったタイミングで火をとめてカラスミと合えるだけ。
出来立てを食べさせてもらいましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。
「食欲の秋」、おいしいごはんのおともがあると、ご飯が何杯でもいただけそうですね。

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