
京野菜シリーズです。今回は、賀茂なすをご紹介します。
賀茂なすは、その名のとおり、元々京都市内の上賀茂や西賀茂地区で栽培されていたことに由来します。きれいな丸いボールの形をしていて、直径は7〜8センチ。重さは250〜300グラムあります。野球のボールくらいの大きさです。丸い理由は、丸い物を選んで育ててきたからです。
賀茂なすの特徴は、大きさと肉質のよさで「なすの女王」とも言われています。同じく丸型をした「米なす」とよく間違われるそうですが、見分け方としては、ヘタの色が緑色で、ヘタの下の部分がなすびの色と同じなのが「米なす」。ヘタの色がなすび色で、ヘタの下の部分が白いのが賀茂なすです。
もしかすると、賀茂なすを食べたことがないという方もいるかもしれませんが、「しば漬け」はどうでしょう?歯ごたえがあるので「しば漬け」の本格的な物には賀茂なすが使われているんです。
他には、煮崩れしないのでみそ田楽に適しています。賀茂なすだとは思っていなくてもいろんな料理で食べていると思います。
現在、賀茂なすは、京都市以外でも亀岡市、綾部市、京丹後市でも作られています。亀岡では路地ものが多く、綾部や京丹後ではパイプハウス栽培が多いそうです。
路地ものは、6月〜10月末頃まで、パイプハウスものは、5月〜11月頃まで出荷されています。

京都で唯一、サッカーお守りを受けることができる神社があります。左京区丸太町東大路にある熊野神社です。しかも、3本足の烏がサッカーボールを持っているJFA(日本サッカー協会)のエンブレムが入った公認のお守りです。
そもそも、熊野神社という名前の神社は全国に約3000あるとされています。これらは熊野詣などの熊野信仰が全国に広まったことで全国にでき、京都の熊野神社は平安時代1090年創建です。
日本神話の『神武東征』では、熊野から大和への道案内を3本足の烏がしたとされています。このからすを『やたがらす』といいます。やたがらすは天の神からのお使いで、神武天皇の道案内をして大和平定の手助けをしたというわけです。
つまり、やたがらすは、勝利の導き手、勝利のシンボルなのです。ということで、日本サッカー協会は1931年に、やたがらすを協会のシンボルとしました。熊野や熊野神社とやたがらすは大変結びつきの強いものであり、やたがらすをシンボルとしている日本サッカー協会とのご縁で、サッカーお守りができたということです。
京都の熊野神社にサッカーお守りが用意されたのは、1998年頃、ちょうどフランスワールドカップの頃です。熊野神社では、当初からあまり宣伝していなかったんですが、2002年の日韓共催ワールドカップの頃には、サッカーお守りが熊野神社の1番人気のお守りになりました。
初詣の時や春休みや夏休みには、お守りを求めて来られる方が多くなり、少年サッカーチームの監督さんが『20個ください』と来られることもあったそうです。
サッカーお守りは4種類あります。青色の大きいのと小さいの。そして、アウェイのときのユニホームカラーの白の大と小です。どれも600円です。大は普通のお守りのサイズ。小は、根付けになっていて、ケータイにもつけられます。人気の比率は9:1で青が人気。大小は5:5です。
サッカーお守りは、インターネットや口コミでさらに話題になっていき、南アフリカワールドカップの時には、1番人気の青いお守りの在庫が無くなってしまいました。宮司の岸本さんは、その時売り切れを出してしまい参拝者をがっかりさせたことを繰り返さないために、2014年ブラジルワールドカップの時は2倍の数を用意されました。岸本さんは、「お守りを持ったサッカー少年がいつか日本代表になってくれたら嬉しいですね」と話していました。
取材時も修学旅行生が続々と来ていて、山梨県から来た中学生の女の子は、青と白のお守りを手に入れ、1つは女子サッカー部の後輩のお土産にすると話してくれました。
山口県の中学生男子5人組にサッカーお守りのことを話したら、「マジっすか!僕らサッカー部なんですよ。あざーっす!」と言って、全員テンション上がって自分の分やお土産にしていました。サッカーファン必見の神社です。
【アクセス】
京阪電車「神宮丸太町」駅から東に歩いて約5分。
市バス・京阪バスの「熊野神社前」のバス停からすぐです。
京野菜シリーズです。伏見とうがらしは、江戸時代1684年の書物には、伏見のあたりで作られていたという記録が残っています。
特徴としては、細く長くなる大型のとうがらしで、10〜12センチで出荷されます。そのままにしておくと20センチにもなるので、とうがらしの中でも一番長いとうがらしといえます。
伏見とうがらしは「万願寺とうがらし」と同じで肉厚ですが、しっかりとした硬さがあるので、どちらかというと煮炊きやおばんざいにするのに適しています。
現在、伏見とうがらしは京都府全体で作られています。
昔は、伏見とうがらしの生産量が多かったですが、万願寺が有名になったため、今では5分5分、もしくは万願寺の方が多く生産されるようになってきているそうです。
なお、京野菜のとうがらしは、他に北区の「鷹峯とうがらし」や左京区の「田中とうがらし」があります。どちらも、名前は地名からきていて、辛くないそうです。
ただ、流通させるほど多くは栽培されていませんので、目にする機会は多くないとのことです。
近年、高校の女子硬式野球部が増えていますね。実は、日本の女子野球のレベルはトップクラスで、ワールドカップでは日本が5連覇中です。
2010年には、女子プロ野球のリーグ戦がスタートしました。2017年現在4チームあり、京都には京都フローラがあります。京都フローラのチームカラーは赤で、「花の女神」を意味しています。他のチームは、兵庫ディオーネ、埼玉アストライア、そして準加盟のレイアです。
以前に取材しましたが、選手は、こどもの頃から野球ができる環境の人もいれば、野球部に入れずソフトボール部だった人もいます。共通するのは「学校を卒業しても野球できる環境に行きたい!」という思いで、プロの世界にチャレンジされたということです。
プロといっても選手は1チーム17人で、試合のグラウンド整備なども選手がしています。
選手の1週間の生活ですが、試合は週2回で、練習日の午後はユニフォームをスーツに着替え、チームのスタッフと一緒に女子プロ野球の集客・営業活動をされています。
地元に密着し、『自分たちのファンを、自分たちで作る』ことを目的に頑張っていらっしゃいます。
試合も観戦しました。選手は10代〜20代前半中心で元気いっぱいだし、得点が入った時は本当に喜んでいますし、ベンチにいる選手が替え歌の応援歌を歌ったりしていて、本当に野球が好きな人たちばかりだなと思いました。だから本当に観戦していて楽しかったです!
京都では、わかさスタジアム京都などで試合が行われます。
選手と同世代の20代の女性ファンが増えたらいいなと思いました。ぜひ観戦してみてください。
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