05月05日
こころのスイッチ

「心の処方箋」


あした通信社

ケアマネのお仕事って?(ゲスト:寺嶋千恵子さん)


 20年前ラジオパーソナリティーから転身、現在はケアマネージャーとして活動している寺嶋千恵子さん。現在はご本名の今城千重子さんとして、門真市の萱島居宅介護支援事業所「かやしまラガール」で、忙しい日々を送っていらっしゃいます。
 寺嶋さんに、ケアマネージャーってどんな人ですか?と初歩の初歩の質問をしてみました。何となくわかっているつもりでも、きちんと理解できていないものですよね。
 まず、自分や家族が介護が必要になったとき、介護保険のサービスを受けようと思っても、申請をしなければサービスは受けられません。困ったら地域包括支援センターに行きます。これは中学校の地域単位であるそうです。あなたのお近くにもきっとあるはずです。どこにあるかは市役所に尋ねれば教えてくれます。地域包括支援センターでケマネージャーを紹介してもらえます。
 介護が必要かどうか、必要な介護のレベルはどうなのか、認定が行われます。要介護と認定されると、介護保険のサービスを受けられるわけですが、どんなサービスを受けるのか、そのプランを作るのがケアマネの大きな仕事です。
 たとえば自宅で暮らせるよう自宅に手摺をつける、介護ベッドを用意する、デイサービスを受ける、家事を支援する、訪問看護をする、など様々なサービスの中から、どんなものがどれだけ必要か、いわばメニューを作るのです。そして、それぞれのサービスをどの事業所に頼むか、選択肢を提示して相談します。その後も定期的に家を訪問してモニタリング、介護が必要な人や家族の相談にのり、サービス事業所とをつなぐ役割を果たします。
 どんなケアマネさんに出会えるのか、それが介護生活を大きく左右しますが、不満を感じたら他の人を選べます。あくまで選ぶのは、当事者なのです。
 寺嶋さんは言います。介護の問題は、その日までは全く関係ない話。でもその日がきたら突然、大問題。そしてその問題と無縁でいられる人は誰もいない。
「ああ、あのケアマネさんに出会えて本当によかった」こう言えればいいなあ!そのためにも、ケアマネの現場から役割を明解に伝えてくれる寺嶋さんの存在は、ありがたいですね。