08月04日
こころのスイッチ

「おせいさん的生き方」


あした通信社

特養の費用


一般的に老人ホームとよばれる施設に入るには、どれくらいのお金が必要か?関心の高いテーマですね。あなたは、どれくらいだと想像しますか?
 大阪市住之江の医療法人健正会の松本事務長は、特別養護老人ホーム「カサブランカ」に見学に訪れる人の多くが、かかる費用について全く知識を持っていないと言います。できてからまだ3年と新しく、入居者みなさんが個室に入っていることから「最初に何千万必要なのでしょうか?」と尋ねる方がいらっしゃるそうです。
 私も同じようなイメージを抱いていました。初期費用は何千万円、そして毎月20万から30万円。
 どうやらこれは、民間の有料老人ホームの話のようです。巷にはこうしたイメージが流布していますが、特養は公的な、介護保険の枠組みなので、費用はずっと安くなります。
 松本さんによれば、特養カサブランカの場合、個室のユニットケアなので基本的には月額12万~13万円。
 個室ではなく、4人部屋など、他の人と共用する部屋なら居住費が抑えられるるので、それより安くなります。健正会が運営している介護老人保健施設「はまさき」の場合は、大部屋なので10万円でおつりがくる程度だと言います。
 これまで噂で聞かされていたのとは全く違う数字。近藤さんも私も、まずはほっとしました。
勿論、月額10万円だなんて、年金生活では無理だ!と言う声も聞こえてきそうです。ただ、収入や介護度によって、かかる費用は人それぞれ。課税対象になる人のケースが上記の数字で、課税されるほどの収入がない場合は、減額措置があるので、費用は安くなるというわけです。
自分の年金では無理だと諦めないで、自分の場合はいくらで入れるのか、是非、個別の施設に尋ねてみることをお勧めします。