08月11日
こころのスイッチ

「老人の存在」


あした通信社

リスナーさんのお便り紹介


 今週はお盆休みの帰省で、久しぶりに親子が一緒になる時間を持つ方も多いことでしょう。
 これまで「近藤勝重のしあわせ散歩」でお届けしてきた様々な情報が、みなさんのご家庭でも会話のきっかけになればうれしいなあ、と思います。
 皆さんから頂くおたよりを拝見していると、私や近藤さんと一緒に、医療・介護の様々な情報を少しずつですが、確実に自分のものにしてくださっているように感じます。
 たとえば「ユニットケアというものを初めて知った。これまでの特養のイメージが変わった」という女性。大部屋で居住して、全員が一同に集まり、一度に食事を摂る、従来型ではなく、一人ずつ自分の部屋を持ち、10人程度がひとつのユニットとして家族を形成して、食事をしたり団欒したり、と家庭的な雰囲気があるユニットケア。見学なさったら、大変身したイメージに驚かれることでしょう。
 私の取材で、施設の考え方や心構えを聴くことができて良かった、というお声もありました。施設を見るだけではなく、その理念をしっかりと語ってもらうことも大切です。
 私たちの番組を聴いたことがきっかけで、実際に施設を見学に行く、と決めた方もいらっしゃいます。ヘルパーやケアマネさんと三人でいらっしゃるとか。プロの目で見て、質問してもらうは賢明ですね。
 親の在宅で介護していらっしゃる方からは「ヘルパーさん不足や介護サービスの事務所の閉鎖で、在宅介護は本当にたいへんだ」とお便りを頂戴しています。在宅介護の方々、本当に頑張っていらっしゃることと思います。でも、施設を利用することも含めて、少しでも楽になる選択がないものか、どうぞご一考ください。 
 この番組が、あなたの選択肢を増やす存在でありますように。